studio Odyssey




明日もまた、エッセイ?

『キャッチ・キャッチ!』(2001/2/24)

 キャッチセールスの電話というのが、けっこう、嫌いじゃなっかたりする。

 暇なときはという、限定はつくけども。

 男の子にかかってくるキャッチセールスの電話は、大抵、女の子からである。女の子にかかってくる電話は、大抵、男の子からである。

 ってわけで、要は、異性からかかってくるのである。よくつくってあるもんだ。

 ってわけで、けっこう、嫌いじゃなかったりする。

 今日はひさびさ、1日家のいたので、キャッチの電話がかかってきた。
 キャッチの電話って、なれなれしいものですわね。軽々しく、下の名前でよんだりして。
 いや、べつにいいんだけども。

 で、大方の人というのは、その手の電話は無碍にする。らしい。
 僕の場合、無碍にはしない。(暇なときは)

 だってさ、せっかく、電話かけてきてくれたわけだし、それに、多くの人に無碍にされているわけでしょう。僕の順番までに、何人にかけたか知らないけども、その中には、「こいつ殺す」っていうような奴と、話してきたかもしれない。

 と、すると、僕まで無碍にしちゃうのも、ちょっと、可愛そうな気がするわけで。
 なので、僕は向こうも馴れ馴れしく喋るわけで、僕も、軽く喋る。

 人は(というか、スタッフは)、そんな僕を「さすがナンパーズ隊長!」と言う。なんでだ。

 それでいて、キャッチにはかからないので、向こうからすると、最終的には「時間の無駄」をさせた嫌な奴になるのかもしれないけども、それまでのプロセスは、それなりに、楽しく話すようにしている。それだけでも、「ちょっとよかったな」と思えるように。

 サービス精神?
 webページと似たようなものね。

 ナンパもそうだけど、「みじかい夢」みたいなものだと思う。webにあげられているいくつものお話もそうだけど。

 今日、ひさびさにキャッチの電話がかかってきて、30分くらい、話していた。
 彼女はけっこう、近所にすんでいるらしくて、北海道出身だそうだ。「マジで?いいなぁ、北海道。ボード行きたいんスよ」「あー、私、ボードしたことないんだー」「嘘?北海道なのにもったいなくない?」「寒いの嫌いなのよね。授業とかで、スキーとかあるじゃん?もういいや、おなかいっぱい、みたいな。でも、こっちいいじゃん。海入れるよ?」「湘南?近所近所。何なら、行きます?(笑)」
「いや、行かないけど」
「じゃ、いかなーい」

 みたいな。

 キャッチの電話はけっこう、嫌いじゃない。
「会社ね、新宿なの。そっからなら、1時間でこられるでしょ?」「いけますねー。新宿なら、よく行きますよ」「マジで?」「マジで」「本気と書いて、マジ?」「マジマジ。西のOO(場所)?わかるわかる。でも、飲みにいったりするのは東がおおいんだけど」「飲みにいったりするの?東っていうと、アルタとか?」「富士銀とか(笑)」「詳しくない?」「いや、ない」「もしかして、ナンパしたりしてるの?それで、女の子と飲みにいったりしてさ、帰り、泊まっちゃったり?」「しないしない。2丁目いったり、しないしない」「するんじゃん。ナンパ師〜?もしかして、私、声かけたりしてないよね〜?」
「…たぶん、ない」

 人は、僕をナンパーズ隊長と呼ぶが、そんなことはしたことがない。
 …ない。(と、思う)