studio Odyssey




明日もまた、エッセイ?

『飲みに行ってばっかり』(2001/2/7)

 俺はいい仲間を持って、しあわせだなぁ。

 と、ちょっと思う。

 わけあってここ数日、ちょっと考えることが多かったのである。まあ、わけというほどの事もなくて、単純にここんとこ忙しくて、なかなかstudio Odysseyをかまってあげられていなかったというものなのだけれど。

 studio Odysseyは人数こそ、最大で14,5人の集まりだけれど、やはり、14,5人の人間が集まって何かをするというのは、大変なのである。それぞれの価値観は違うし、時間の使い方、そのPDAサイクルも、みんな違う。
 その中で共通のものを作っていくというのは、大変なのである。

 studio Odysseyでは、過去にスタッフを含めてやった企画というのが、いくつもある。まぁ、webにあがっているのは、「message of 512Byte.」や、「なっくるぱんち」くらいだが、この他にも、見えないところでそのままの企画というのが、たぶん、5本以上はある。その中では、凍結されてしまったものもある。

 たとえば、もう凍結されて1年が経とうとする、凍結が解除されることのないであろう話をすれば、企画名、「Love Tr(らぶとらと読む)」なんてものがあった。

 まぁ、参加型のゲームみたいなモンで、これはwebを見ている人に対しても参加できるようと作られた企画だった。まず、こちらが状況を提示して、その中でどんな行動を行うかを、参加者はメールで送信する。で、studio Odysseyではそれを受けて、どのように状況が変化したかを、小説にして、公開していくというモノである。

 まぁ、なんということはない、メールゲームであるが、そこに「恋愛シュミレーション」をたたき込んでみたわけである。「あいのり」みたいに、自分のキャラクターを物語に投入させ、ネットのどこかにいる誰かのキャラクターと、恋愛シミュレーションするという企画であった。(なおこれはスタッフ内でのテストプレイ中に、停止となった)

 今こうして見ると…面白そうである…当時はまだネットが早熟期で、さまざまな障害があったのだが…うーむ…いや、しかし凍結を解除したところで、この企画は今のstudio Odysseyではぽしゃるのである。

 それはなぜか。

 勘である。感覚と嗅覚で、わかるのである。しゃちょのくせに勘で舵取りしていいのかという話もあるが、こればっかりは、口では説明できない。感覚と嗅覚的な問題なのである。

 先週末から、今週あたまくらいにかけて、この臭いが自分のまわりを取り巻いていた。「やばいやばい」である。

 で、とうとう、この臭いが強烈になりすぎて、僕はだうんーしたのである。電池切れ。停止。のうじる、だらだらーっと。

 もの作る人は誰しも思うことがあると思うが、簡単な言い方をしてしまえば、「スランプ」だとか言えるのだろうが、僕は「スランプ」という言葉が嫌いなので、言い換えると、「不安と恐怖」

 もー、一行も書けないよ、書いてもどうせ誰もみてねーよ、このまま消えちゃえ。わかりゃしねーよ。あー、でも、もしかするとあの人はみてくれているかも…だけど、こんなの見せたくないし、でも待ってるかもしれないし、っていうか、落とす自分もいやだし。負けって気がするし、だけど、あー、一行も思いうかばねー。駄文しか出てこねー。いっそ死んじゃったら、楽になるのかなぁ。逃避かなぁ。煙草吸ってこよ。

 ってな感じだ。

 で、毎度のことながら、僕は弱ちんなので、ぐちなメールを書いて、送ったのである。あるスタッフに。まぁ、彼とはつき合いも長いし、そういうメールを僕はたまに書いて、書いているうちに自分でわかってきて、復活したりするものなので、お互いわかっているのだが、ともあれ、送りつけたのである。

 昨日。

 で。今日。

「飲みにでも行くか」

 と、電話。

 おいおい、平日だし、しかも週の真ん中だし、次の日曜、飲みの約束してるべよ。

 だけども、
 俺はいい仲間を持って、しあわせだなぁ。

 と、ちょっと思う。

 とりあえず、耳栓をしてのうじるは止めてみた。