studio Odyssey




明日もまた、エッセイ?

『モノカキ』(2000/9/6)

 たまには、ちょっと真面目に僕の「書く」というものについてのスタンス。
 そんな話がちょっと、のぼったので。(内輪で)

 僕はお話を作るとき、一番に考えるのはキャラクタの台詞だ。

 僕は小説よりもテレビドラマの方が好きだし、そっちの方がはるかによく見るし、シナリオの方がよく読む。

 だから、僕がお話を作るときに一番に考えるのはキャラクタの台詞だ。

 実を言うと、だらだらと情景描写だとか心理描写とか、書くのは嫌い。つまらない。そんなのドラマじゃない。面白くない。

 だから、僕は自分の書くものの事を、あえて意識して、小説と言わない。まぁ、便宜上、サイトの分類とか、CMとか、そういうところでは小説という風に書くけれど、基本的には、お話。
 台詞と、ちょっとばかしの描写。
 言わせれば、軟弱な書き方に、ありきたりに見えるストーリー。

「そんなものは小説ではない」

 たぶんきっと、そう言う人がいるだろうから、僕はあえて、「お話」

 でもね。
 僕は、僕の書いた「お話」が、「小説」と比べて面白いか面白くないかで言えば、それは「テレビドラマ」が面白いか「クイズ番組」が面白いかくらいの違いがあると思う。

 どちらも、もしかすると何処かで目指す部分は一緒なのかもしれないけれど、違うもの。
 そんな感じ。

 最終的な判断は読んでくれた人に、見てくれた人にしてもらえばよいと思うわけで、付け加えれば、僕は「台詞とちょっとばかしの描写」に展開するストーリーを真面目に勉強しているし、それに自信があって、公開してる。いや、それは単純に僕が自信過剰なだけだけど。
 ま。それもどうかと思うけど。

 僕の「書く」という事に対するスタンス。

 あくまで、僕は「小説」を書く気なんかなくて、「お話」を書く。

 たぶんきっと、「小説を書く」と思うようになったら、僕はもう書けなくなる。か、ものすごくヘタクソになる。面白くなくなる。

 そこまで偉そうになってしまったらね。
 たぶん。

 だから僕は「小説家」ではなくて、「おはなしづくりやさん」

 それでいいと思う。これからも。