studio Odyssey




明日もまた、エッセイ?

『恋愛の神様へ2』(2000/8/6)

 以前、日誌で「恋愛の話をしよう」と書きだしたやつがあったが、あれがえらくウケた。(『毎日がエッセイ』参照)

 同感と思う男女がかなり、いたようである。

 今日の話はじゃあまた、恋愛の話。

 昨日、ナンパをした。いや、違う。ナンパじゃない。客引きに引っかかった。女の子の。だから、逆にナンパした。僕がではなくて、その時一緒にいたスタッフの誰と誰が。名前は伏せてあげよう。なぁ、室…と、黒…
 いや、報復が恐いや。

 って訳で、ナンパしてきたのは、向こう。なので、それに返していただけ。

 一緒にいた他の人たちは、「それはいつも通り?それとも、お酒が入っているから?」と聞いた。(飲み会の後だった)

「酒が一滴でも入れば、酒の席です」

 言い切る自分たちもどうかと思うけども。

 そして客引きに来た女の子をナンパしていたら、同じ店の男の子が間に入ってきた。ちっ、そりゃ、僕らは「客」としてはサイテーだけどもさ。その男の子は、同じ男の子として、「えらいなぁ」と思うけどもさ。

 いや、それでも結局男の子が連れにお店の紹介をしている間、ずっと女の子をナンパしていた訳だけども。
 サイテー。

 だけど、僕らはたぶん、そのナンパから「恋愛」を云々する気はほとんどないだろうと思う。ここのスタッフの連中は特にね。わかんないけど。

 ただ、僕らがナンパをするのはその女の子に僕らと会った記憶を、ちょっと持って欲しいだけ。次の日とかに、「昨日バイトしてたらさ、変な男どもにあってさー」みたいな。

 そういう意味では、ネタ提供って感じ。それでいいと思う。っていうか、それがいい。嬉しい。

 よく、「街中でナンパされて、断ったら去り際に『あんだよ、ブス』って言われた」っていう女の子の話を聞く。「すごくショック」
 そんな男はサイテーだなと思う。

 わかんないけど、たぶん、ほとんどの女の子は「可愛いね」とか、「美人ですよー」とか言われたらよほどのことがない限りは嬉しいだろうと思う。嫌いな奴から言われたらしんないけど。
 ナンパだって、急いでいる時を除けば、されたらちょっと、嬉しいはずだ。私、イケてる?みたいな。

 だからやっぱり、それって、言い方は悪いかも知れないけれど、夢とか希望とかをあげてるんだと思う。他の人は知らない。少なくとも、僕らはね。
 だから僕らは女の子に声をかけるんなら、彼女の記憶にちょっとでも残る声のかけ方をする。その先なんか、別にどうだっていい。
 その日その時その瞬間、彼女がちょっとでもいい気持ちになって、もしかして、次の日に友達に「昨日さー」なんて言えるような。それでいい。

 だから僕らのナンパは基本的に成功しない。

 ある意味では、「成功」の意味が違うという話もある。

 それもどうかと思うけども。