studio Odyssey




明日もまた、エッセイ?

『夢のカタチ』(2000/11/8)

 と、言うわけでこんばんわ。って言っても、みんながみんなこれを夜に見ているわけはないだろうけども。

 最近、ケータイのCMに面白いものが多い。今一番のお気に入りはドコモのCMだ。あの、昔のアニメだとか特撮だとかが合間に流れるやつ。

 先日、ぼけーっとあのCMを見ていた時、ふと気がついた。今、あなたの近くにケータイ、あります?それ、手にとって考えてみて下さいよ。すごいと思いません?

 それって、ほんの十年ちょっと前にはアニメの中にしかなかった、ハイパーテクノロジーのカタマリなんですよ。

 何気なく耳に近づけて普通に会話している訳ですけど、ふっと、五、六歩さがってその光景を見てみると、すごいですよ。
 うまくは言えないですけど、すんごい光景ですよ。

 同じように考えて世界を見回してみると、あるわあるわ、ハイパーテクノロジー。
 電車の中の液晶テレビもそうでしょ。タッチパネルの券売機もそう。
 今目の前にあるパソコンだってそうだし、ほしいなぁってみんなも思っているかもしれない液晶ディスプレイもそう。

 FDだってそうだし、CD-ROMだってそう。もっと進めばMDなんてかなり。

 もっともっと進めば、アイボもそうだし、今度販売されるP3の廉価版(人型ロボット)もそう。

 昔、どこかの誰かが言っていたっけ。

「人間が想像できるすべてのことは、すべて実現できる」

 その言葉は、たぶん、本当だと思う。

 今目の前にあるケータイがそうであるように、今、僕たちが考えている荒唐無稽なたくさんのことも、いつか、実現できる。

 そう思うと、ケータイを手に、その向こうの誰かと夢を語るのもまた、意味が変わってくると思う。

「だって、飛行機は空を飛んだんだぜ。電話は、こうして繋がるんだぜ」

 そしてあの頃夢や未来として描かれていたことが、今、その手の中にあるんだぜ。