studio Odyssey




明日もまた、エッセイ?

『大人に2』(2001/1/11)

 どうかと思うぞ。

 見せしめに、成人式の件の人たちを逮捕(っていうか、正確には違うか)するなんて。

 そんなん、何の問題解決にもならないじゃないか。何を考えているのかね。
 もっとこう、社会に根ざした、根本的な、それこそ新しい世代の新しい感覚による何かが、あるのではないのかな。お互いの譲歩も大切だろうけど、もっと、歩み寄って…
 なぁんて言う話を、僕がするわけないでしょ。

 っていうかね、ガキじゃないんだから。
 文句があるなら、その場で言えばいいでしょうに。いきなり、法律で優位にたってなんぞってのも、どうかと思うんだけど。国家権力なんか使ってね。きっと、偉い先生とお話してね。

 なんか、それって、プロボクサーが僕と勝負するのにボクシングを選ぶようなものだと思う。

 するなら、相撲でしょ。
 同じ土俵に立つって、つまりはそう言うことでしょ。

 成人して、大人になって、同じ立場になってって、偉い人が言うかもしけないけど、それが、これだと思うと、どうかしらね。同じ土俵って、そういう事じゃないでしょう。

 ガキの喧嘩じゃないんだからさ。

 だったらむしろ、あの人たちを壇上にあげてしまえばよかったじゃない。目立ちたいんでしょ。目立ちなさい。どうぞ、好きな事をしてください。
 偉い人も、それに負けないくらいのことが、当然要求されるけど。

 でもきっと、舞台の上に立ったら、あの人たちはあんまりたいした事ができないと思う。「帰りなさい」と言われて、「だったらお前が帰れ」と言っていた人。
 じゃあ、なんで来たの?それをこの壇上から、みんなにわかるように言って見せてよ。

 たぶん、できないと思う。

 でも、なんだかよくわかんないけど、奴らは言う。

 それは果たして大人のする事か。

 そしてそれに対しての行動。

 それもまた、大人のする事か。

 少なくとも、僕が小さいころ思っていた大人って、そういうものじゃなかったと思う。
 大人って、なんだろう。

 今日、帰りにいつも寄るコーヒーショップで、大人げない大人を見た。アルバイトの店員さんが、すごく困っていた。そりゃね、確かに至らないところはその店員さんにもあったし、意志の疎通がうまくできていなかった事もあった。
 だけど、その態度はないんじゃないの、とか思った。

 仮にも、大人なんだからさ。

 言ってわからない人なんか、たぶんいない。ゆっくりとでも、言えば、みんなわかると思う。
 力っていうのは、いろいろあるけど、いきなり実力行使って、どうよ。言うなれば、言うこと聞かないある国に、戦争仕掛けて黙らせるっていうようなモンでしょう。
 それって、解決?

 どうかと思うよ。

 仮にも、大人なんだからさ。お互い。
 もっとなんとかする解決方法だって、あるに違いないでしょうに。

 まぁ、どっちにしても僕がここで何を言ったところで、2月になればみんな話題にもしなくなるだろうけど。
 結局、意志の疎通もできぬまま、1年なんかあっという間です。

 大人って、忙しすぎるのかしらね。