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実の事を言うと、昨日は時間がなかったので『踊る大捜査線』を見ていなかった。(当時、CX系ドラマ『踊る大捜査線』の再放送をしていた。本放送は後にもかかれているが、97年1月7日から、97年3月18日)
ので、今日見た。
うん、やっぱり僕もまだまだだなぁと思う。
こうしてずいぶんと長い間いろいろなものを書いてきたけれど、まだまだだと思う。たぶん、『踊る』を見た人にはわかると思うけれど、僕なんか、所詮、まだまだだ。(『踊る大捜査線』の本放送終了が97年の3月18日という話。R‐0は、この翌日より連載が開始されたのである。読んだ人だけ、笑える話)
『踊る大捜査線』って、すごいと思うのは、11話で全てがまとまっているところだと思う。当時、警察官僚の汚職事件とかもあまり目立っていたわけではなくて、警察の機構というものも、一般的に知られているわけではなかった。その中で、あのドラマを作って、たぶん、書いている段階ではシステムが面白いとか、変わっているという感じで書いていたんだと思うけれど、やがてそのシステムの欠点とか、現実に浮き彫りになってきて、その中で、『踊る大捜査線』はどういう答えを出したか。
それって、最終回の青島の台詞に集約されていると思う。
そりゃね、システムの問題とか、官僚主義とか、いろいろあると思う。けど、「税金、かかってますもんね」
それって、事実。
でもそれでも、最後は和久さんの台詞。
「警察官は格好が第一なんだよ。少年達の、ヒーローなんだからな」
今の子たちは知らない。けど、やっぱり僕らくらいの人たちにとって、警察官って、ヒーローだった。『刑事もの』って、やっぱそうだった。
『踊る大捜査線』って、違う。その書いている世界とか、そういうものは、違う。
けど、根底のテーマって、過去の『刑事もの』と一緒。アプローチが違うだけ。
今、冷静になってこうしてみると、そう言う部分が鮮明に見える。
そしてそれを見て、やっぱり思う。
僕も、まだまだだなぁ。
だけど、『踊る大捜査線』が存在したことによって、たぶん、今の僕ってある。97年の3月19日からの僕って、あると思う。アプローチは違うけれど、根底にあるテーマが同じってやつ。
なんて思いながら、青島の吸う煙草と同じ煙草、『アメリカンスピリット』に火をつけるわけです。僕が吸っているのはライトだけどね。
いつも心にヒーローを。