studio Odyssey




毎日が、エッセイ?

『ネットの向こう』(2000/7/17)

 インターネットという空間は、素敵な空間だと思う。

 そりゃ、ネットには犯罪とかもある。
 プライバシーだとか、アダルトだとか、バイオレンスだとか、ドラッグだとか、マルチだとか。

 でも、そういうものを全てを飛び越えちゃって、インターネットというのは、素敵な空間だと思う。

 たとえば、僕は今、モニターの前でキーボードを打っている。いろいろと考えながら。モニターの向こうにいる、あなた。あなたのことを、ちょっと考えなから、キーボードを打っています。

 あなたは今、何を思っていますか?

 僕がそれを知る術はないけれど、それは、あなたが僕を知る術がないのと同じで、だけど、確かなことは、少なくともすごくローレベルなところかも知れないけれど、あなたの思考と僕の思考は、今、どこかで繋がっているんじゃないかしら。

 あなたは何を思っていますか?

 私は何を思っているだろう?
 この人は何を考えているんだろう?

 僕は、何を伝えようとしているんだろう。

 なんて。

 たとえば昨日、あなた、月食を見ましたか?

 僕は、見ました。

 だからきっと、月食をあなたが見ていたとしたら、僕も、その同じ月を見ていて、そして、こうしてそのことを伝えていて、きっと、あなたは受け取っていてくれて、夜空のどこか、この空間のどこか。
 今も。この瞬間も。

 もしかしたら、ものすごくローレベルな部分かもしれないけれど、あなたと僕と、そしてみんなと。

 繋がっているのかななんて思うと、インターネットっていうのは、ホント、素敵な空間なんじゃないかしら。

 なんて、ちょっと思ったり。