studio Odyssey




毎日が、エッセイ?

『ドラクエ』(2000/5/5)

 こどもの日なので、子どもらしく、ゲームに興じてみた。コンピュータRPG。
 ドラクエ。しかも1。
 ゲームボーイ版。
 しかも昨日買った奴。ゲームボーイカラーは持っていなかったので、「まぁ、昔のでも出来るし」と、昨日電源を入れたものの、「カラーで見たい…」衝動に駆られ、買ってきた。ゲームボーイカラー。今日。

 ってわけでドラクエ1。

 終わった。

 短すぎ。
 こんなに簡単だったっけ?っていうか、すげー、ゲームバランスが優しくなってる。ファミコン版なんて、レベル10を越えると全然レベル上がらなくなって、「クソーっ!」ってなったもんだったのに。

 っていうか、ドラゴン弱すぎ。死霊の騎士(だっけ?)も、ファミコン版に比べて弱い。ファミコンの時なんて、「竜王より強いぞこいつ!」って感じだったのにね。

 最近の小学生はこんな優しいゲームバランスで遊んでるのかぁ…FF1なんか、絶対クリアできないだろうなぁ。

 そんなわけで、今はドラクエ2に突入。サマルトリアの王子を探して行ったり来たり。「あいつ殺す!」と、毒に犯されて歩きながら行く、ローレシアの王子。(バブルスライムにやられた)

 ゲームをしていると、頭の中で勝手にキャラたちが喋りだす。戦闘とか、いつも。基本的に、僕の小説というものはそこから生まれたわけだし。これって、結構、小説書きの出発点の人、多いと思う。

 これって、でも、書き始めの勉強には、良いんじゃないかなぁと、思う。

 最近のゲームは勝手に喋ってくれちゃって、しかも音声付きだったりするから、ちょっとこの辺のインスピレーションが刺激されないんだけど、言葉すくなな古いコンピュータRPGは、こういう部分を自分で補完していくのが楽しいと思う。
 例えば「えにくすのこうげき!」という短い戦闘時の一文も、この文章の中から僕は武器を手に魔物に向かって斬りかかっていく勇者の姿が頭に浮かぶ。

 武器は何を持ってるだろう。「こんぼう」なのか、「はがねのつるぎ」なのか。盾は持ってる?鎧はなんだろう。
 勇者が魔物の群れに向かって切り込んでいく。
 そこへ魔法使いの魔法が炸裂する。炎の魔法か氷の魔法か。

 ぱっとしない戦闘画面も、僕の頭の中ではフル3Dで、勇者たちが走り回ってる。HPが少なくなれば「ホイミ王子、ホイミだっ!」って言ってるローレシア王子の姿が浮かぶし、ホイミの呪文を選択しながらも、「ホイミ王子って言うな!」って言ってるサマルトリアの王子の姿が目に浮かぶ。「喧嘩してる場合じゃないでしょ!」なんて、ムーンブルグの王女はギラを唱える。

 ほら。
 結構簡単だ。

 僕もそう言えばはじめて書いたお話はコンピュータRPGのような世界観のファンタジー小説だった。
 どうだろう。

 お話を作ってみたいなって人は、コンピュータRPGのようなストーリーを作って、その世界を自分がプレイするような感じでお話を作ってみるっていうのは。

 結構、いいものが出来ると思うんですよね。
 マジで。