studio Odyssey




これもまた、エッセイ?

『そのうち結婚する僕へ』(00/2/5日誌より)

 結婚したい。

 できることなら、今すぐに、結婚したい。相手がいないのでどうしようもないことは事実だけれど。

 今日、結婚の話でスタッフと盛り上がった。

 んで、結婚、したい。僕は。
 スタッフの中には、「したくない」とか、「政略で」とか、そういうのもいたが、僕に限って言えば、僕にはちょっと、結婚願望がある。何故か。理由は単純。

 面白そうだから。

 今もしも結婚したら、学校から帰るときに「あ、今日、奥さんが家で待ってるから」なんて言って帰れるわけだ。おもしろい。面白い反応が、あるに違いない。

 だから、結婚したい。

 もちろん、単純にそれだけというわけでも、ないけれど。

 結婚の話をするとき、結婚式の話をするとき、披露宴の話をするとき、ちょっと戻って、彼女の紹介をみんなに、なんて話をするとき、僕は、いつも思うことがある。

 あぁ、今、こいつ、恋してるのかしら。

 その時、隣に立つ人は誰か。それは僕にも、きっと本人にもわかるまい。けれど、「隣に立って欲しい人」のビジョンは、きっと、あるんだと思う。

 純白のウェディングドレスに身を包んだ、ヴェールの下のはにかんだ彼女の顔が、きっと、あるんだろうなと思う。
 誓いのキスに、そっとヴェールをあげたときに、自分を真っ直ぐに見つめてくれる人のビジョンが、あるんだろうなと思う。

 今日、結婚の話でスタッフと盛り上がった。

 それができる自分が、少なくとも僕は、好きだ。

 いつか僕の隣に立つ人へ。
 僕があげたヴェールの下、僕をまっすぐに見つめてくれる人へ。
 世界中の誰よりも、きっと綺麗なあなたへ。

 今の僕は、はやく逢いたい気持ちでいっぱいです。
 なんて。