studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『親父と息子』(99/6/20日誌より)

 父の日だったりする。

 といっても、これといって何かしたりはしなかったが。
 ごめん、親父。僕はできの悪い息子です。って、どっちも認めているからいいか。

 このHPを親父が見ることはないだろうから書いてしまうが、どちらかといえば、僕は親父を尊敬している。別に、学歴とかそういうのははっきり言って高くない。けれど、親として、というより人間として、うちの親父は尊敬に値する。

 親父は滅多なことでは手を挙げない。それは、うちのじいさんが結構手を挙げるタイプで、親父はよく殴られたりして育ったせいということもあるらしい。直接、そのことを話してもらったことは無論、ないけれど、でも、そういう部分も、好きだ。尊敬する。

 だからといって、僕の親父だ。僕のことを寡黙に見守っているわけでも、無論、ない。
 うちの親父は、はっきりいって変だ。変わってる。

 何しろ、親父の尊敬する人は「志村けん」だ。

 おいおいおいおい。それを尊敬する僕の立場というものを考えてくれよ。

 でも、それでも僕はそんな親父を尊敬する。
 親父は言う。「志村けんは本当のバカか、じゃなけりゃ天才だ」

「どちらかじゃなければ、あんなバカはできない」

 僕の中にも、これと同じ血が流れている。
「血は争えないな」

 近頃、強くそう思う。