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今日、雨が降った。
雨が降るとは聞いていたんだけれど、「夕方までは持つだろうなー」と、タカをくくって傘を持っていかなかったのだけれど、大学から帰るバスを待っていたとき、降られた。雨に。
別に、雨は嫌いではないので、それにうたれていたら、ふっと、傘を差しだしてくれた人がいた。
ちょっと嬉しくなった。
それが、オっさんでなければなおのことだったんだけれど。
「濡れますよ」
「ああ、どうもありがとうございます」
で、オっさんに傘に入れてもらった。が、オっさんと会話することが…大学生ごときに、あると思う?
気まずい沈黙…けれど、オっさんも僕も、煙草を吸っていたので、ちょうど良かった。
「あ、吸い殻入れ、ありますよ」
「あ、これはどうも」
と、僕の差し出した吸い殻入れに、オっさんも吸い殻を入れた。
雨の中でのワンシーン。まるで、煙草のCMだわ。
それをきっかけに、オっさんと喋り始めた。
見ず知らず、名前も知らない同士。大学生とオっさん。雨のバス停で一緒の傘なのか、話に花を咲かせる風景。
なかなか、ドラマな事もあるもんだなぁ…と、再確認した雨の一日でした。