studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『他人と同じ評価が嬉しいか?』(99/5/12日誌より)

 っていうか、要するにひねくれモノなのである。

 よく、学力試験とか、あの手合いのものをやる事があるが、(就職活動をしたことがある方ならおわかりのように、要は「SPI」とかそういうもの) あの問題というモノが、嫌いなのである。

 何でかというと、基本的に、「この羅列された図形より法則性を見つけだし、次に来るものを書きなさい」というような問題が、嫌いなのである。

 解けない…と言うわけではなくて、「あ、この法則はこれだな。で、次はこれだろう」ってわかるんだけれど、ここで、もう一人の自分が出てきてしまう。
「当たり前のこと考えるなって。つまんない人間になっちまうぞ」

 で、いつも勝手に葛藤する。
 で、解けない。

 「損な奴」というよりは、要は「ひねくれモノ」。

 たとえば、「長方形の容器、立てたものと横にしたもの、この中にお湯を1リットル入れたとき、どちらが早く冷めるか。(図付き)」と言う問題。
 答えは、おそらく横にしたもの。(水が空気に当たる範囲が広いから)
 だけれど、僕の答え。
「材質による」

 だって、材質が鉄とかだったら、水の接する面積にもよるじゃないか。
 もちろん、そういうことを聞いているのではないとは百も承知だけれど。

 続いて放物線の問題。「投げたボールは、何処に落ちるでしょう?図示しなさい」
 答えは、投げた位置と、ボールが最高点に達したときの、方向距離の2倍が正解のはず。答えは「C」。だけれど、僕の答えは「B」。
 だって、空気抵抗があるんだから、もっと短い距離になるはずじゃんか。
 もちろん、そういうことを聞いているんじゃない。

 要するに、ひねくれモノ。

 分数のわり算も大学に入るくらいまで、理論的には理解していなかった。今はやっと理解できるようになったが、どう考えても小学生の理解力は越えるだろう。あれは。ねえ?

 そういえば、中学の頃の学力検査の答えにも、「野球のボールは丸いか四角いか」で、「どちらでもない」と答えて怒られた。
「野球のボールは縫い目があるので、丸くないです」

 要は、やっぱりひねくれモノ。

 だけれど、果たして他人と同じ評価が嬉しいか?正しいか?
 僕の答えは、いうまでもない。

 馬鹿と言いたい奴には、言わせておけばいい。
 馬も鹿も、結局はほ乳類だ。脊椎動物だ。生き物だ。

 細かいことにこだわって全体が見えなくなってしまうよりは、全然いい。