studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『理系』(99/4/23日誌より)

 理系なのです。
 「研究室」に属している、いち、理系学生なのです。

 と、こんな風に書くと、頭の固い、ちょっとよさげな理系人間像を思い浮かべる人もいるかも知れない。

 まぁ、マイナスイメージでないのなら、それをいちいち訂正しようとは思わないけれど、実際は、「そんなこと、ない」

 おおかたの人は、理系学生というと、文章に弱いものと決めてかかる人が多い。けれど、実際問題、理系の人も文章をよく書く。というのも、レポートなんて実験の度に書くのだから、少なくとも一週間にA4レポート2,30枚は書かなければならないのだ。
 文系の人も卒論や修士論文なんかはかなり書くだろうけれど、実際問題として、理系も文系も、文章を書くというレベルでは、どっちも十分に書く。

 それに、実際は理系人間は頭、かたくない。
 もしも頭の固い理系人間に出会ったら、まず間違いなく、理系人間の中ではその人は頭が悪い部類にはいるはずだ。

 頭が固いと、論理的思考は得意かも知れないが、それでは大きな問題にぶち当たったとき、たとえばそれがまだ世界でだれも到達していないような領域のことだった場合、解決する術見いだすことが出来ない。

 クリエイティブ、アクティブな能力に長けていないと新しい事は始められない。そう言う意味では、理系学生はクリエイター的な能力を持つ人は多い。

 理系。

 理系なんですよ。文系じゃないのです。僕。