studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『視力A』(99/4/3日誌より)

「頭は悪いですが、目は、いいんですよ」

 今日は健康診断だった。

 健康診断というと、背やら体重やらを測ったり、レントゲンを撮ったりおしっこを取ったりするわけだ。

 別に、普段から健康に気をつけるような生活していたりするわけではないので、不健康だったりしたって別に気に病んだりはしないのだが、(大体、健康に注意しようと言うのなら煙草を変えなくてはいけない。今好んで吸っている奴は、8mg,1.0mgだ。量は吸わないけど) この不摂生な生活を続けていて、衰えない視力には脱帽する。

 毎日、モニターの前に5,6時間は必ずいる。のに、なぜか視力が落ちない。

 まぁ、知る人ぞ知る実験の怪我で紫外線には極端に弱い眼球なのだが、解像度は、高い。小さい文字まで、よく見える。

 今日も視力検査で、「じゃ7、読んでください」と言われ、「左」と答えてぼけーとしていたところ、「7から、順に読むんです」と突っ込まれ、「あ、そうなんですか。ちなみに、一番下は下ですが」と、ひねくれた答えを返したところ、A判定(1.5)の判子をぽんと押していただいた。

「裸眼ですか?」
 と、聞き返されてしまったほどだ。

「頭は悪いですが、目は、いいんですよ」
 よく、口にするその台詞。
 笑われるのはいいんだが、頷かれるとちょっと寂しかったりする。