studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『僕からあなたへ』(99/5/24日誌より)

 ちょっとしたことが、嬉しいことって言うのは、よくある。

 あんまり僕はこういうところで自分の書いたものに「リアクションが欲しいっ」とか書かないようにしているけれど、(ちょっとした理由から) それでもやっぱり、時々「あれ、よかった」なんて言われたりすると、すごく嬉しくなる。

 たとえば、僕が高校生の頃書いた作品に、『The WHEEL of FORTUNE』というものがあるけれど、(このHPにもアップされてる) この作品、実際は1作で終わる予定で書いたものだった。
 けれど、1作目を書き上げて、読んでくれた人から、感想をもらったんですね。

 いや、本当、それは初めてもらった物で、別に、「ちょうだい」と言ったわけでもなかったのですが、彼女は僕に、「ちょっと支離滅裂な文になっちゃいましたけど」と、感想文をくれたんですね。

 それがもぅ、どれだけ嬉しかったことか。
 自分が書いたキャラクターに、ちょっとでも共感してもらえて、一文を、心に留めてもらえて、本当、涙が出そうになるほど、嬉しかったもんでした。
 今でも、幸運にもいただくことの出来た数々の感想と一緒に、引き出しの中に入っていまして…全然書く気が起きなくなってしまったときとかに、時々、読ませてもらっています。 うわ、照れるなぁ、こういう事書くと。(笑)

 そう言う、本当に些細なことが、実は、すっごく嬉しかったりするんですよね。
 最も、感想文をもらうなんて言うのは、全然些細な事じゃないんですけど。

 些細なって言うのは、たとえば、こんな一文。

 「今、はまってます」とか、「先、どうなるんですか?」とか。

 もちろん、それだけじゃなくって、「アレ読んでたら、無性にあれ、食べたくなってさぁ」なんて言うのとか、「あの作品、ダウンロードしておいたよ、今度読むわ」なんて言うのも、ちょっと嬉しかったりします。 結構、単純なモンでしょう?

 でも、誰だって、きっとそんなモンです。お世辞だとわかっていても、です。
 お世辞だってわかってても、「格好いいじゃん」とか、「可愛いじゃん」って言われたら、嬉しいでしょう?まぁ、人にもよるかも知れないけどさ。

 本当の究極は、送り手と受け手とが一緒になってなんか出来たらいいなって言うのが、誰でもが思う理想でしょう。
 けど、あいにくと、僕はまだそこの高みにまで到達していない。

 とにかく、書き続けるしかないんで、書き続けます。一人でも、読んでくれる人がいる限りに。一人でも、楽しみにしてくれている人がいる限りに。

 そんな風に思わせてくれる読者達に、今日も感謝しながら、キーを打ち続けるわけです。