studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『濃いめのくせに』(99/5/17日誌より)

 おはなしを作るとき、大体マグカップの中にコーヒーが入っている。かくいう、今も。

 といっても、それもインスタントの場合がほとんどだ。まぁ、どの銘柄でなければいけないということはないが、大体がきまって、「GOLD BLEND」。
 ちょっと高いのだが、インスタントの中では、一番おいしいコーヒーだと思う。

 で、ポットを椅子の脇に置いておき、マグカップの中にコーヒーを煎れてから、「さて、書くかな」と、書き始める。

 大抵は、コーヒーはすぐになくなるのだが、時々、「あ」と思ってカップを手に取ると、冷えてしまって、ただ苦いだけになってしまっている事もある。
 まぁ、それは本当に筆が進みまくった時だけで、極まれに、なんだけれど。

 コーヒーには、砂糖もミルクも入れない。
 そのままで飲む。

 そう言えば、お酒もあまり割ったりしない。
 ウィスキーも結構ストレートで飲んでしまう。さすがにスピリッツなんかはストレートではキツすぎるので割ろうとするが、それでも、濃いのが好きだったりする。

 そう言えば、煙草もキツ目だ。 常飲しているのはアメリカンスピリットのライトだが、ライトと言いながらもこの煙草、8mgの1.0mgもある。煙草をやらない人には、なにがなにやらだろうけれど。

 基本的に、味のはっきりしたモノが好きなようである。
 が、なぜが辛いカレーには極端に弱い。

 それこそ、「バーモントカレーでいい」と言うくらいに、辛いモノには、弱い。
 でも、考えてみてくださいよ。
 人間の味覚に、「辛い」という味覚は無いんだよ?「辛い」と感じるのは粘膜が刺激されているからなんだよ。
 言うなれば、腕をぎゅっとつねられているのと同じじゃん。

「また、そういうことを言うー」

 ちゃかされる。
 結局、コーヒーをブラックで飲もうが、ウィスキーをストレートで飲もうが、きつめの煙草をくゆらせようが、どんなに頑張ってみても、シャープな男にはなりきれないらしい。
 悲しいことに。