studio Odyssey




なんというか、エッセイ?

『詩を』(99/6/16日誌より)

 坂の途中。
 ふと、振り返ってみる。
 みちが、続いている。今まで登ってきた、みち。
 前を向けば、みちが続いている。坂が、続いている。
 過去、
 現在、
 そして未来。
 今、問いを投げかける。
「どうする?」
 迷わずに、進む。
 僕は、笑う。
 それを出来る人が、どれだけいるだろう。
 進みたいんだ。誰だって、進みたいんだ。だから、きっと答える。
「迷わずに進む」
 たとえば、登る事に疲れた坂の途中の人に、皆は「それでも登ってみよう」
 そう声をかける。「坂の上には、目指したものが待ってるはずだから」
「一歩ずつでも、あきらめずに」
 皆がそう言うのなら、
 だったら僕は、ゆっくりと坂をくだってみよう。
 みんながそれでも登るというのなら、僕はゆっくり、くだってみよう。
 できることなら、一緒に。
 そして、もう一度問いかけよう。
 坂のはじめに再び立って。
 どうして、この坂をのぼるのか。
 それでもこの坂をのぼるのか。

 今日は、ちょっと趣を変えて、今の気持ちを詩にしてみた。
 そしてこれは、これ以上も、これ以下もない。