studio Odyssey




そんなこんなで、エッセイ?

『星空を見たことある?』(2001/9/6)

 2泊3日で、大学時代に所属していた天文部の合宿に行って来ました。
 いやぁ、またーりとした夏休みを満喫で、個人的には、かなり充電されてきましたね。これでまた、1ヶ月くらい頑張ってお仕事しようかな、みたいな。

 さて。
 そんなワケで、天文部の合宿に参加して来たわけですが、うちの母校の大学天文部。
 合宿の夜に晴れて、天体観測をした記憶が、ねぇ。(ないことはないです)

 だいたい、いつも夜は雨とか曇りとかで、飲み会やって酔っぱらって、朝まで無駄話してまったり過ごす。って感じでして、今回もまた、そうでした。
 じゃあ、意味ないじゃん。

 とか、思いますか?

 せっかく遠出して、都心じゃ見られない星空を見に行こうって合宿に行くのに、見ないんじゃ、行っても意味ないじゃん。とか、思いますか?

 だったら、大学生じゃない、僕は行かないです。

 でも、行くんですよね。なんでか。遊びにって、それもはずれじゃないです。飲みにってのも、まぁ、はずれじゃないです。

 今回も星を見には行けなかったんで、ちょっと、現役の部員とか、特にこの春に入った一年生とか、むぅって感じでしょうね。だけどね、僕はそれでもきっと、また星を見にって話があれば、行くのでしょう。
 それは何故か。

『星空の空へ』というお話が、このHPにはあります。
 このお話は、1998年、1999年に実際にあった、獅子座流星群をモチーフにしたお話で、studio Odysseyのお話の中でも、1、2位をあらそう名作だと思うのです。そしてこのお話は、本当に僕が、その『星空の空へ』行った記憶を元に、書かれたのです。

 すごいでしょう。

 たった1日の、たった数時間の星空に、僕は1つのお話のインスピレーションを受けて、そこからお話だけでなく、曲、そしてこのwebという空間を使った演出まで、すべてを生み出したのです。
 それだけの力が、星空にはあるのです。

 星空って言って、あなたの頭の中には、いったいどんな空が思い浮かびますか?
 思い浮かんだとして、その星空は、本物ですか?

 もしも本物でないのなら、きっとその空は、本当の星空とは全然比べものにはならないと思うのです。
 本当の星空は、綺麗なだけじゃないんです。その空には、何かの魔法のちからがあるのです。
 馬鹿みたいな話でしょう?

 馬鹿みたいな話なんですよ。
 だけど、本当。
 本当の星空をみたことのある人なら、きっとわかる。そんな魔法。

 だから、僕はその『空』を知っているから、もう一度、あの『星空の空へ』
 そう、思うのです。

 結局は雨降り、雲隠れでも、それでも。
 夜空を見上げなくちゃ、星空は見えないから、だからこそ、行くのです。
 いつかまた、あの『星空の空へ』
 だからまた、行くのです。

 結局、星、見れなくて。期待していた空はなくて、ちょっとがっかり。
 なんて感じだったりするかもしれないです。合宿に行った、後輩たちね。

 だけど。

 今は何を言っても、きっと、通じはしないと思うんですけどね。だから、それまでは、このお話でも読んで、星空への想いを馳せていただければなー。

 なんて、ちょっとCMしてみたりみなかったり。