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今日は久しぶりに読んだ本がおもしろくて上機嫌。
奥付を見ると、初版が6月8日になっているところから、実は今日発売だったと知る。タイトルは「ロールプレイングワールド」
エニックス出版のものだ。
このお話は東京湾の真ん中に、アミューズメントパークとして、いわゆるファンタジーRPGな世界の施設を作っちゃって、その中で繰り広げられる物語、みたいな話だ。現実世界とリンクして登場人物たちが書かれるのが、なかなかにおもしろい作品。
特にテーマの部分が好感が持てて、結構、おきに。
夢とか、冒険とか、そういうものに対して、既存のファンタジー小説やゲームなんかとは違ったアプローチをしていて、よい感じです。
特に、最近のゲームのように受動的になりつつあるものに対しての著者の考え方や、その転換についての考察なんかは、ゲームの制作者のみなさんには読んでもらいたい限りな内容です。
しかも、エニックス出版ってところが、おもしろいですな。(著者もあとがきで書いているけども)
とは言いつつも、僕、最近ファイナルファンタジーのXをプレイしてみたくてしょうがないんですよね。PS2も買いそうな勢い。
ゲームは、2極分化が進んでいくのだろうと思う。
遊ぶものと、見るもの。
見るものは、ゲームっていうのか?って話はあるけども、その辺の定義も、どんどんと変わっていくのだろう。それがおもしろいかどうかは、またともかくとして。
でもま、僕的にはやっぱりゲームはRPGだと思う。
RPGのゲームシナリオを作るのは僕の夢だけども、僕がもしも書くのなら、昔から、ずっと考えていることがある。
僕の中での、RPGゲームの定義のようなものだ。
そして僕が書くお話の中でも、気を付けていることだ。
命を持ったキャラクター。
お話の中でなら、読む人の頭の中にひとりの人格として生まれて、その頭の中を自由に駆け回れるキャラクター。
ゲームの中でなら、経験値を上げるだけの戦闘の中でも、その中での会話が聞こえてくるようなキャラクター。
僕は、そういうものを書き続けていきたいと思うし、そして、そこにたどり着きたいと思う。
今日は久しぶりにいい本を読んで、思った。
上機嫌に。