毎度おなじみ、おまけ兼、あとがきです。
さて、このお話はもともと、『SURFACE』というアーティストの2ndアルバムに収録されている、『たまり場』という曲をモチーフに作られています。ってか、モチーフというよりは、「パクリ!?」
いえね、この『キャンパス』という話は、そもそもスタッフみんなで2000年の5月くらいかな?「リレー小説って、やってみない?」という話から始まったものだったのですが、その中でね、起承転結を決めて、みんなで分担して書いていったのです。
で、とりあえず、テーマを決めよう、ということで、テーマは『キャンパス』。そして起を担当することになった室長に、「こんな感じの曲のイメージがあるんだけど…」と、この曲を伝えたのがそもそものはじまり。
そしたらあーた、あがってきたものをみたら、そのまんま。いいのかよなんて話にもなりました。うーん…ってか、ギリ?
いや、だめでしょうって話もある。
そんなこんなで、10月の段階で完成していたのですが、公開していなかったというのも…ちょっと。
まぁ、結局のところ、今回公開となったわけですが、そこに踏み切った理由としては、4月といえば新生活な時期ですし、その中で、みなさんもいろいろなものを感じていくのでしょうと思ったのです。だから、公開。
このお話の登場人物たちが実在するかどうかとか、このお話の登場人物たちが、現実に同じことを感じているかどうかとかは、また別の話としても、なかなか、いい話にしあがったと思います。
裏話をすればね。
書いている途中には、いろいろな事件があったのですが。
たとえば…
5章で、ピッチを投げ捨てるシーンがあります。
でもこれ、実は、2章で「5人でピッチを買った」という描写があったくせに(リレーの初期原稿で)、なんと、3章でいつの間にかピッチを持っている人間が「4人」にされていたという…(3章を書いた丸曰く。「あれ、そうだったの?」)
で、5人で買ったはずのピッチを、4人しか持っていない理由として、無理矢理にくっつけたものだったりしたのです。(結を書いたのは、僕。つらかったです)
ほかにもね、4章の結末で、物語の中では芸術家と言われている奴が駆け出すシーンがあるのですが、これも4章があがってきたとき、「なんかあったらしい」という台詞とともに駆けだしていたのです。(原作時点では、絵が売られる売られないの話はないのです。原作時点では、ここでは彼の住むアパートで「なんかあったらしい」という電話によって、彼が駆け出すのです)
「なんかって、何?」と、そりゃ、4章を書いたAに聞きましたよ。「いや、考えてない」
マジですか…
4章では、でてこないだろうと思っていた1章ででてきた女の子もでてきましたしね。(原作では、1章での女の子との会話のシーンはない。あれは後付。しかも二人がお友達って、4章になって初めてでてくるという…)
でてきた時には、もー、僕「どうしよう…」
はっきり言って、リレー小説なんか、するもんじゃないです。どう展開するかわからないし、なんか、みんなでテケトーに書いて、後の人に振るしね。
最後をまとめる人の身にもなって。(自分)
結局、オチはああなりました。んー…本当のことを言えばね、変えたかったのだけども、ああなっちゃいました。
男どものクローズドな世界に女の子が入ってくる方法って、何かなって考えたとき、あれが一番強固で確実なのかぁと思ったところもありました。
それ以外の理由とすれば、ま、なんですか。
このリレー小説を書いた5人なら、きっと、こんな感じなんだろうなぁ、と。そういうところも大きかったですけども。
感想を言えば、リレー小説なんか、するもんじゃないです。
でも、やっぱりこれ、それなりにはおもしろいです。内輪受けだとかなんだとか言われてしまうところもあるのですけども、テーマはものすごくしっかりしているし、その言葉もしっかりとお話の中で言われている。
ちょっとない、名作です。
原作が、たかだか30ページ程度のものとは、ちょっと思えないです。(マジで)
最後に。
この作品を書き上げた5人のメンツと、そして実在するさまざまな場所、人、物のすべてに、この場を借りて感謝いたします。
そして重ねて、ごめんなさい。
僕たちは、悪い子です。
あと、ついでに。
もしかして、この世界のどこかにいたら、先にごめんなさい。
本当、こんな感じです。こいつら。マジで。だからきっと、そのときになったら、こんな感じのこと、するかもしれません。覚悟しておいてください。
もしかして、この世界のどこかにいたら。
そしてこれを読んでいたら。
このメンツの誰かと、結婚する誰かへ。
このお話を送ります。
2001/04/09 ひさびさのあとがき