studio Odyssey



深き、古城の地下へ!




Grill:「で…

 いつものベンチ前、集まった面々に、焼豚こと、グリが言いました。

謎の騎士



spit:「違う!

 ベンチ前には、ムナック帽子をかぶった騎士さん。



spit:「この人は、突然クレイモアが消えてしまったといって、ベンチ前にやってきた人で、今、初めてあった人だ!?

aoiruka:「それで…

aoiruka:「紆余曲折を経て、プロンテラ外周勝負となったのですね?


 紆余曲折の部分がすごく気になりますが、

spit:「そうだ。


 そこは別に問題ではないようです!?

騎士:「では、勝負ー。
spit:「望むところだ!

 スピットは帽子を直し、いいます。

spit:「俺が勝ったら、名を名乗れ!

 って、本当に知らない人なのかよ!?*1

騎士:「私が勝ったら、約束通りに、鋼鉄くれるの?
spit:「ああ、やる。
ebu:「お師さま…鋼鉄かけて勝負するんですか…*2
spit:「ふ…俺は、負けない。

aoiruka:「あれ?スピさん、何か落ちましたよ?

spit:「あ…

何故そんなに大量に!?

spit:「…俺は負けん!


 かなり、マテ。*3


 そんなこんなで、スピと騎士さんはベンチから、王城前へとてくてく。

騎士:「では、よーい…



騎士:「スタートっ!

騎士がテレポート!?





spit:バカなー!?*4



 相手の方が、一枚上でしたな。



勝敗の行方は!?


 ベンチ前。

 スピットはいいました。


すべてを物語る台詞だ

 そして鋼鉄をひとつ、スピットはぽいと投げました。


騎士:「あははは。

 騎士さんは笑い、ベンチ前のみんなにいいました。


騎士:「ありがとー。
spit:「うぬぬ…
Ahsgrimm:「それで、なくなったクレイモアをもう一度作りなさんな。
騎士:「そうするよー。じゃあね、またー。

 笑いながら、騎士さんは手を振りました。

spit:「次は負けん!
Grill:「と、いって負けるパターンだな。
aoiruka:「ではまたー。

 そして、騎士さんはプロンテラの街の中へと、消えていきました。


残る疑問



spit:「結局、誰!?


 神のみぞ、知る。*5


Farmei:「スピさん、そろそろいきましょうー。

 と、スピットに電波が届きました。

spit:「お、もうそんな時間か。

 華ちゃんの電波に、スピットは立ち上がり、ベンチ前のみんなにいいました。


spit:「そんなわけで、今日は華ちゃんの転職の回です。



 ここまでプロローグ!?*6


深き、古城の地下へ!


 さて、一行は大聖堂は、プリースト転職所へと向かいます。
 と、そこにたどり着くと、すでに転職をしようと、陣取っている方々の姿。

spit:「あれ、順番待ちか…
 ぽつりとスピットがつぶやくと、華ちゃんはその真ん中に立っていたアコライトさんを見て、

転職所

Farmei:「あ、お友達です。

 と、笑います。

Farmei:「これから、転職ですかー?

「そうですー。

 と、彼女は笑います。


Farmei:「じゃ、ご迷惑でなければ、一緒に転職しましょう?
「そですねー。あ、でもまだ、みんな来ていないので、しばらく待ちですけど…
Farmei:「じゃ、しばらく待ちましょー。

 にこにこ、二人は絨毯の上に並びました。

spit:「んじゃ、俺たちもちっと待つか。
appi:「ですねー。
aoiruka:「何げに、微妙にメンバー変わってますね?
Grill:「キニスンナ。
irurur:「ですよ。
Leona:「ですです。

 まあ、あまり気にしない方向で…


「しばらく待ちそうだし…

 アコライトの彼女は、ぽつり。

女の子コンビです


Farmei:「なんでやねん!



 むしろそれがなんでやねん。


 さて、それから30分ほど…


到着

 遅れていた最後の方も、やっとこ、大聖堂にたどり着きました。*7


spit:「っと、そろったのかな?

 となりのいるるとゼニーで五目並べをしていたスピットは、ゆっくりと立ち上がりました。五目の目を、ぱしっと片手でぐちゃぐちゃにしてから。「あっ、せっかく勝ってたのに!?」

いざ、転職っ

 そしてふたりはてくてくと、神父の前へ、歩いていきました。



転職します…



Farmei:「せーの…


 それはつまり、そのタイミングでヤレと。




 そういうことですね!?


「てんしょくっ!


いっけー!


 スキルフル!

やっぱこれでしょ





spit:「ふー…

ぽつり




 確かに、光以外は何も見えなかったような気もします。



 そしてその中、誰かがいいました。


「さぁ、パンチラだ。


ぱんちら!?


 っていうか、反応、みんな早っ!?*8


 っていうか、華ちゃん、それはどこ!?



なぅろーぢんぐ






グラストヘイム!





 当然ですか?


 そして、ぞくぞくと皆が集まってきます。

「パーティ、くみまーす!

 と、転職したプリさんに声に、「ほーい」と付いてきた面々が、パーティを組んでいきます。


spit:「よし、ばっつりだ。

パーティ編成、完了!


 色が変わってないのは、


 別パーティ。


Leona:「あ、じゃあ、私はスピさんの方に入ってあげるかー。
aoiruka:「おお、プリが!
spit:「ぬあ!? 今気づいた!?さっきまでいたアピが、いつの間にかいない!?
eve:「私でごめんなさいね。
Grill:「まぁまぁ。


「では、突撃ー!


 一行はグラストヘイム修道院から、カタコンへと抜けていきます。

この一団、全部です


 っていうか、いすぎ。


「どうせなら、この人数だし、最下層をめざしましょう!

 と、プリさんがいいました。

 みなさん。
 人は群れると、己の力量を見誤ることが、多々あります。
 数は力。
 そう、冒険者みんなが集まれば、その力は絶大ななものになります。

「よーし!ならば、最下層目指して、ごー!
Farmei:「行きましょう!
spit:「おおよ!今回は、いける気がするぜ!!
aoiruka:「この人数ですからね!

 そして、気も大きくなりがちです。


 でも実際は、やっぱりいつもと変わらないのです。


来ましたっ


 はい、お約束。


Leona:「スピさん、みんなとはぐれるからー。
spit:「マテマテ!そんなことより、早く起こして!

aoiruka:「え?敵は倒しましたよ?
spit:「敵などどうでもいいのだ!いいから、早く!

 ハテナ?と首を傾げながらも、玲於奈はスピットにリザレクション。

spit:「よっしゃ!


 スピットは素早くその場を離れ…


spit:ゲット!


ヲイ





 そのためか!?


 一行は進みます。

spit:「よーし、あとは、もうひとりの方も…
eve:「スピ?


spit:「俺は読者のみなさまの期待に応えなければならないのだ!

Leona:「アピさんいなくて、よかったねー。


「あぅ!
 聞こえた悲鳴に、スピットは振り向きます!

spit:「今だっ!?


はやっ!?







 失敗。



spit:「しまったー!?

aoiruka:「早かったですねぇ、今。

「フ…
spit:「チイィィ!

eve:「スピ?

spit:「はっ!? 俺はいったい何を!?*9



 そんなこんなで、一行は下水を抜け、地下を目指します。
 最下層への道のりは遠く、強敵も次々と現れます。

 しかし、さすがに2パーティにも別れる大人数ぶり。
 高レベルの冒険者もちらほらといますし、なんと今回は魔法士が6人もいます。
 この有り余る火力に、一行は、多少の脱落者も出したものの、最下層へと、たどり着いたのでした。

この下が最下層






 って、結構いるじゃん。


spit:「この下が、グラスト最下層?
 聞くスピットに、玲於奈が応えます。

Leona:「うん、ここの先が最下層。
aoiruka:「これるもんなんですねー。
Leona:「この最下層のどこかに、祭壇があるって話を聞いたことがある…

 ぽつり、玲於奈の声に、スピットが反応しました。

spit:「祭壇!? そんなのあるの!?
Leona:「みたことないけど…

spit:「そこへ行こう!

 ぐっと拳を握りしめますが、今回の冒険は、プロベンはサブパーティ。
 メインのパーティが、「いきましょー!」と、最下層へ入ってくのを、

spit:「うわわわ!はぐれたら死ぬぞ!?
aoiruka:「い、いきましょう!
eve:「そういえば、スピがまだ一回しか死んでないのは、キセキ?
Grill:「いわれてみれば…


「敵ダー!?
「なんだこのダンゴムシ!?
「叩きつぶせ!!
「痛いっ痛いっ!?

高火力!


spit:「実は…


 スピットはぽつり。



spit:「俺は、さっきから何もしていない。


 だから死んでないんですね?



 さて、一行は最下層をうろうろ。
 そして見つけた門の前で、記念撮影をすることにしました。

「いっくよー。

「ってか、こんなところで悠長に記念撮影とは…
「まぁ、なんとなるだろ。

「さーん、にー、いーち。


最下層、到達記念

「ふー。

 さて、何事もなく、一行は記念撮影も終えました。*10

spit:「よしよし、今回のツアーは、完璧だな。最下層到達の目的も達成したし、犠牲者も少なかったし。




Farmei:「…物足りない。

Grill:「だね。
Leona:「何かが足りない…
aoiruka:「それが何かは、わかってますが…
eve:「オチ、だね。
spit:「マテ。
Farmei:「スピさん…


 さあ、みなさんもご一緒に。



Farmei:死んで?


spit:「にっこり笑って、ゆーなぁぁぁ!?


Farmei:「そんなわけで、こんなゲームはどうでしょう?

 華ちゃんはみんなに向かって、いいました。


Farmei:「ハエの羽を使って、飛ぶのです。そして、ここに生きて戻ってくるゲーム!



spit:「いや、死ぬから。

Farmei:「いや、そういうゲームですから。


aoiruka:「『そういう』の差す部分が、スピさんと他の人で違うような気が…

早くも飛んでます


spit:「って、マヂかよ!?


 腹をくくれ。


 しかし、今日のスピットはいつもは持っていないハエの羽も、たくさん持ってます。

 何故かって話は、まぁ、冒頭を読め、という事にしても、運はスピットの味方です。*11


spit:「ようは、ハエでここまで戻ってくりゃ、いいんだろ!

 スピットは勢いよく、ハエの羽を使いました。


spit:「やってやるぜ!!





はやっ!?

 逝ってやるぜの間違いでした。



Farmei:「あれー?スピさん、どこですかー?
aoiruka:「たどり着きました?



spit:「…神はいる。


eve:「あぁ、死んだのね。
Leona:「なむー。


spit:「祭壇が見たかったのに…
Farmei:「まぁ、それは次回ということで…


 でもきっと、次回も死にます。





 古城、グラストヘイムの最下層。
 その祭壇は、ひっそりとそこにありました。

 いつか来る、冒険者たちを待ち、ひっそりと。



Farmei:「うぅ、救出隊も、全滅…
aoiruka:「どこからともなく飛んできた、救世主も死亡…

救助隊も全滅しました!?



 闇の中、かすかな輝きを放ちながら、その祭壇はいつか来る、冒険者たちを待ち続けています。


 世界の終わり、Ragnarokの、その時を越えるために…




 もっとも。

 その物語の主人公は、スピットたちでは、ないようですが。


spit:「うーし、んじゃー、ベンチ帰還〜。
Farmei:「本日はお疲れさまでした。ありがとう〜。
Leona:「いえいえー。
aoiruka:「次は、どこに突っ込みますかねぇ?

Grill:「どこでも、結果は一緒じゃん?
eve:「だね。


*1 初っぱなからなにやら飛ばしていますが、この騎士さんは本当に「クレイモアが消えたー!」(騎士の武器。剣)といって、ベンチにやって来たのです。ええ、ベンチ前の人間、誰もが、「知らない人」
 そして、紆余曲折(ペコペコの足は速いぞというような話から)、スピットとプロンテラ外周競争することにになったのでした。(たぶん、この日記を見ている人が、飛び入りできたんだろう)
*2 クレイモアは手に入れるのに鋼鉄がひとつ必要なので、スピットは鋼鉄をかけて勝負することにしました。太っ腹だ!?
*3 ハエの羽は同一マップをワープするアイテム。
*4 アコライトのスキル、テレポートは、カードの効果に同じものがあるので、誰でも使えます。なむー。
*5 け、結局、どなただったのでしょう…この日は、この方以外にも、商人さんがベンチ前にきて、アピに向かって、「ポタ、ありますか?」「ないです」「知ってます」「え?」なんて言う方もいらっしゃいました。(ちなみに、スピットが「台湾ならあります」「SARS!?」とかって、盛り上がりました)
 何か、そういう日だったのか?
*6 はい。
*7 実は、この日は「コモド実装前日」で、人によってはパッチダウロードのせいでなかなかログイン出来なかったのでした。
 そして、このタイミングで華ちゃん、転職ということは…目的は決まってますな。
*8 キター!?
 プリースト女性が死んだとき、白いパンティがちらりと見えるのが問題になり(韓国で)、コモドパッチによってプリースト女性の死んだときのグラフィックが変わることになったのでした。つまり、白いパンチラは、この日が見納めだったのですっ!!(よって、転職はこの日までにしなければいけなかったのですよっ)
*9 俺は別に、そんな事ばっかりやってる訳じゃないぞっと。
 佐倉家がいれば、俺の仕事じゃないぞっと。(とりあえず、言ってみる)
*10 そういえば、プロベンツアーでは記念撮影というものをしない…
*11 世の中、どうなるかわからないものですね。いや、マジで。(このときのハエの羽、まだ残ってる)