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セッションに使用されたGMのメモやその他の設定などです。
このメモは、セッションにおいてGMが用意し、実際に使用されたメモや設定、その他、シナリオに関するさまざまなものをまとめて公開し、シナリオ作りの手助けのために公開するものです。
大抵はメモレベルなので、そのまま使うわけには行かないとは思いますが、参考にしてください。
セッション全編をリプレイから振り返ってのコメントです。
マスタリングの裏事情なんかをメモっておきますので、参考にしていただけたらと思います。(このメモはGMに書いてもらっています)
GMからいただいた、シナリオノート、およびソースです。
マップはイラストレーターで作成されています。
簡単なマップなので、ツールは何でもよいでしょう。(単にGMがイラストレーターがもっとも簡単に扱えるというだけです)
目的:ダンジョンから遭難者を救出する事
導入:食堂にてPTを組む
依頼事務局で依頼をもらう(半強制)
ダンジョンで救助活動
今回のセッションは第一回と言うこともあり、簡単なダンジョンシナリオとなりました。
GMがコメントでも言っているように、「あまり考えずに作りました」というのが、シナリオの流れからも見て取れます。
ただ、あえて言うならば、これはこのGMだからできるんだとも言えます。
コメントの中で、「シチュエーションなどは深く考えません。アドリブです」と本人が言っているように、これだけの簡単な(それこそメモと言ったような)シナリオノートだけでセッションを行うのは、頭の中でNPCが整理されていないと、難しいかも知れません。もっとも、今回はNPCも少ないですが、もとより彼は、以前のキャンペーンでもシナリオのほとんどはこのくらいのメモ書きでやっていたので、それが一番やりやすいのかも知れません。
ぱっと書き付けられるこのレベルのメモでも、シナリオが遊べるようにするには、登場するNPCが、PCの言葉に対して、どのように反応するかという点に関して着目すればうまくいきます。というのも、NPCもシナリオの中で生きている一人のキャラクターですから、PCの行動に対して好感を持つこともあるでしょうし、不快感を持つこともあるでしょう。
GMとして、NPCのそういった機微をふまえた上で、PCに対してロールを返せば、自然と簡単なシナリオメモでも、セッションを進めていけます。
それは難しいのではないかと言うときは、NPCのイメージを知っている人や、何かのキャラクターに合わせるとよいでしょう。
このGMには、おそらくそれがあります。なので、セッション内で「この子も攻略対象?」というアルの言葉に「全員クリアしたらな」と、さらりと返せるのです。(GMの中では、そのキャラクターはそういう位置づけのキャラクターがソースとなっていたのだと思います)
「マップをPCに渡すのに、頭を使わなくてよくなりました」というのは、実にオンラインセッションらしいコメントです。
今回のGMは、このサイトにあるSWのロングキャンペーンのGMをやっていましたので、この、「オンラインセッションで、いかにしてマップをプレイヤーに提供するか」というのは、頭を悩ませる事だったようです。実際、昨今のTRPGのようにGMがマップを書いてあげる事はIRCのシステム上難しいです。かと言って、マッパーのようなキャラクターを今更作る事も、または作ったとしても、そのマップをどうやって共有するかという問題点は依然として残ります。
200xではこの「事務局」という存在を利用して、「マップはもらえる」というようなギミックにしてあります。
もっとも、本当にもらえるかどうかは、完全にGMの任意ですが。(マップがなければ遊べないというわけでもないですしね)
今回のダンジョンでは、デストラップはありませんでした。演習用のダンジョンだからという理由もありますし、GMがコメントしているように、キャラクターの強さがわからなかったというのもあります。セッション終了後にもアルが言っていますが、GMは、このパーティはもう少し弱いと考えていたはずです。
しかし、実際はそうでもありません。
アルの能力値の低さにばかり目がいってしまいがちですが、それ以外のキャラクターの能力は、決して悪くありません。むしろ、かなりいいです。さらにバルクはグラスランナーで、しかも一人3レベルシーフですから、彼らは戦い方さえしっかりと考えれば、決して弱いというキャラクターではないのです。
セッション終了後、GMが「12-14くらいが目標値かね」と言っていますが、7を基準として、シーフ3、器用度3ですから(バルクの場合)、まさにその通りです。
戦闘に関しては、マップではボーンサーバントの他に、ストーンサーバント、エスノア、ドアイミテーターが用意されていた事がわかります。
GMはおそらく話の流れ(時間)を考えて、ラスボスのボーンサーバントをGの部屋に移動し、ここでの戦闘とエスノア、ドアイミテーターの戦闘を考えていたのだと思います。もっとも、エスノアとドアイミテーターの戦闘は回避されたわけですが。
戦闘を回避するのは、悪いことではありません。このGMの場合「いつもボスとの戦闘を回避される」と言っていますが、まぁ、それは腹黒パーティお得意の展開なので、それはおいておくとしても、出てくるモンスターを全部倒さねばならないということは、TRPGでは、ありません。
というより、実はEに一番始めに向かったとき、そこでエスノアを発見した段階で(PCはわかっていませんが、PLにはわかっています)、このエスノアとの戦闘はない、と考えていた一部のプレイヤーのせいでもあるかも知れません。というか、具体的に言うと、アルですが。
エスノアのモンスターレベルは3です。しかし、データを見ると、エスノアはなかなかに強力なモンスターです。特に特殊攻撃は危険です。炎に弱いという弱点はありますので、ファイヤボルトを使って遠距離から攻撃するという方法もあります。実際GMはそう考えていたのかもしれません。しかし、アルのプレイヤーはここでエスノアを見た事によって、「Eからの進入はできない」というGMのメッセージと、これを受け取りました。(故にEでのやりとりは、バルク曰く、CM前のワンシーンとなっているのです)
故に、ダンジョンで作業員を助け出し、Eから出て行くという正規のルートは、エスノアと戦わずになんとかする手がありるのだと考えていたのでしょう。
最終的にエスノア(と、ドアイミテーター)と戦わず、ロールプレイによって作業員に妥協案を提示して、Aから一行は脱出しました。GMはここで「強制的に戦闘にしてもよかったのですが不自然かなとも思い、やめました」とコメントしています。これは非常に重要な事です。プレイヤーが頭をひねって考えたことは、できる限り尊重すべきだからです。そうして信頼関係を築くことは、セッションにおいてとても重要な事となります。
「この世界観で普通にダンジョン探索をやると、SWとなんらやってることが変わらない」というコメントは、まさにその通りかも知れません。
一回目のセッションとしては、プレイヤーたちの力量や、バランスを見るにはちょうどよかったかも知れませんが、200xらしさ、という点を考えると、単純なダンジョンシナリオは、ちょっと面白くないかも知れません。何かちょっとしたエッセンスで、面白くなるとも思うので、そこは少しずつ探していこうと、プレイヤー共々考えているところです。
次回はシティアドベンチャーを企画しています。
SWの世界とは、全く違う舞台で、果たしてどうなるのか…
次回のGMは、studio Odysseyの、しゃちょが担当します。
曰く、「渋谷に奴らを行かせたい」ということです。はてさて…