spit:「俺はへっぽこではない!
ぷんすか、スピットが言っています。
spit:「俺は今もあの頃の思いを胸に、大冒険の毎日を続けているのだ!!
なにやら、もめているようです。
eve:「昔の話はしりませんけど…
イブはジト目にスピットを見て言いました。
eve:「少なくとも、私が知っている真実はこっち。
と、ウィータの手の中にある、『プロンテラベンチの仲間たち』を指さして言います。
*1
aoiruka:「どちらかというと、俺が知っているスピさんも…
Leona:「私もだなぁ。
uxi-ta:「…
へっぽこ。
spit:「俺はへっぽこでは…!!
ないと思っている人など、いません。
Leona:「ウィータさんの知ってるスピさんって、美化度200%くらい?
けらけらと楽しそうに笑いながら言うのは玲於奈さんです。
spit:「そんなこと言ったら、こいつだって!
と、スピットはウィータを指さして言いました。
spit:「
小説版と全然違う!!
そういうことを
言うな。*2
スピットの今までの冒険はみなさんもご存じの通り。
そして、ものすごく久しぶりにあったウィータは、そのスピットたちが今まで、どんな冒険をして来たのか、ベンチでスピットに聞いてきたのでした。「スピさんは、あれから、たくさん冒険をしてきたの?」「おー、したぞ。下水で金ゴキ相手に大乱闘もしたし、プロ北突貫もしたな。ダンジョン制覇もしたし…」
「は?」
ベンチ後ろに、イブがいたのに気づかなかったのが、スピットの
敗因でした。
eve:「
へっぽこ漏電雷魔導士。
eve:「かよわいおんなのこと、へっぽこなおとこのこ…
aoiruka:「次回作ですか?
ある意味、読みたいですな。
spit:「よーし…
ぎりりと歯を食いしばり、スピットは立ち上がりました。
spit:「ならば、俺の
真の力を見せてくれるわ!!
いつも言ってるとか言うのは、
ナンセンスです。*3
そんなこんなで…
PvP。*4
spit:「拳で決めてやろうじゃないか!!
Leona:「フフリ…
直結回路、
全開です。
通りすがりの騎士:「おや? 何か始まるのですか?
たまたま通りがかかった騎士さんがスピットたちを見つけて目を丸くしました。
通りすがりの騎士:「なにやら、
ただならぬ闘気を感じますが?
spit:「エンブレムは、俺が護る!!
早くも話がずれ始めています!!*5
因縁の対決!?*6
次回!こうご期待!!
ごめん!嘘。
遅れてやってきたあおいるかさんと合流し、一行はイズルード、アリーナ前へと進みます。
東から吹く海風に揺れる青い髪を押さえ、アリーナ前に姿を現すのはプリースト、玲於奈。
彼女はゆっくりと振り向き、海を背にしてその場所に立ちます。
眼前の魔法士が、潮騒の中で、その翡翠色の髪の上にのった帽子を、ちょいとなおしました。
「イブ、もってろ…」
と、そしてその魔法士は手にしていたアークワンドを投げ捨てました。
「見せてやるぜ…」
帽子の下で彼はにやりと笑い、言いました。
「パーティ、プロンテラベンチのリーダーにして、ギルド、Ragnarokのマスター──スピットの実力を!!」
uxi-ta:「れでぃ〜…
Leona:「魔法はすべてナシで…
spit:「望むところだ…
uxi-ta:「
GO!!
6倍!?
spit:「3ってなんだー!?
aoiruka:uxi-ta:「
圧倒的ではないか!?
当然、勝敗は…
spit:「ふ…いい勝負だったぜ、玲於奈…
Leona:「60しかへってない…
spit:「
Σ
eve:「10回
しか叩けなかったと。
uxi-ta:「どう?敗者の気分は?
ひどいことを聞きます。
spit:「…
spit:「
俺の屍を越えていけ。
Leona:「ふみふみ。
spit:「
踏まれた!?
spit:「あ、ぱん…
ぶち。
aoiruka:「サガよのう…
*7
は、
ともかく。
Leona:「りざらっくしょーん!!
玲於奈の魔法で生き返ったスピットに向かい、彼女は言います。
Leona:「次は、イブさ〜ん。
eve:「私!?
spit:「
まだやんの!?
Leona:「
敗者?
spit:「
やらせていただきます。
aoiruka:「サガよのぅ…
ヤケですか?
Leona:「れでぃー…
GO!!
spit:「この俺が、
一次職相手に!?
aoiruka:「がんばれ!スピさん!!
無理でしょう。
spit:「やべぇ!
と、スピットはイブのパンチをかわし、だだっと駆け出しました。
eve:「お?
uxi-ta:「
逃げた!?
spit:「はーはー…
肩で息をしながら、スピットはぽつり…
spit:「18しかのこってなかった…
eve:「おしいー。
*8
Leona:「ヒール!!
Leona:「じゃあ、
次。
spit:「
(まだやんの!?
Leona:「ウィータさんvsスピさん。
spit:「俺は、1年以上冒険者してんだぞ!?
uxi-ta:「私、復活して1週間くらいかな…
spit:「
負けると!?
spit:「ウィータ、参考までに聞く。お前、レベルは?
uxi-ta:「42かな?
spit:「おれは
60だ。
Leona:「れでぃー…
GO!!
spit:「しかもお前、攻撃速度が速いぞっ!?
eve:「アチャだからね〜。
*9
aoiruka:「何げに、ダメージもスピさんより上ですが…
Leona:「いい勝負。
まさに。
uxi-ta:「うあぁぁ、HPが400きった!
spit:「800!!
aoiruka:「ダメか!?
eve:「でも、ウィータさんの方がダメージも多くて、速度も速い!?
uxi-ta:「はわわ…ダメだー!
spit:「500きった!
Leona:「むむっ!?
接戦の勝者は!?
次回に続く!!
ごめん!嘘。
aoiruka:「勝者、スピットー。
Leona:「スピさん、
やっと勝った。
eve:「ちなみに、スピ。
spit:「あ?
eve:「HP残りいくつ?
spit:「
35。
ぎりぎりの勝利!!
Leona:「ウィータさん、あと1レベル高ければ勝てるね。
uxi-ta:「あと1レベルあれば〜。
spit:「
次はもうない。
負けるからな。
通りすがりの騎士:「では、ここはひとつ…
と、通りすがりの騎士さんが、ペコペコから降りて言いました。
通りすがりの騎士:「
素手で。
spit:「いけ、
あおさん。
aoiruka:「
俺ですか!?
Leona:「れでぃー…
aoiruka:「ちょ…心の準備が…
Leona:「
GO!!
aoiruka:「
Σ(はやっ!?
通りすがりの騎士:「どりゃああぁぁあ!!
aoiruka:「何型!?
通りすがりの騎士:「Vitです。
Leona:「
かわせてないし。
通りすがりの騎士:「これで、
終わりだ!!
aoiruka:「
Σ(´д`;
かんかんかーん。
spit:「はい、
あやまって。
aoiruka:「全国のAGI騎士のみなさん、
ごめんなさい。
そんな世紀の一戦だっんだ!?*10
そんなわけで、再びベンチ。
Leona:「では。
と、にこりと玲於奈。
Leona:「
罰ゲームですね。
フフリと笑うと、玲於奈はスピットの帽子をぴっと取り上げました。
spit:「あっ!?
Leona:「これを代わりに、かぶるのですー!
uxi-ta:「そして、代わりにこれをつけるのですー!
aoiruka:「そしてこれもお貸ししましょう!
spit:「
やめろー!
コワっ!?
Leona:「頭装備が、上中下段、全部埋まってよかったですねー。
spit:「俺はペットかー!?
eve:「どうせなら、全部埋めましょう。はい、スピ、これ。
と、イブは盾をスピットに渡します。
spit:「え…
aoiruka:「あれ?スピさんって、盾持ってないんですか?
eve:「かっこうわるいから、
普段は持ってない。
Leona:「全部埋まったね!
appi:「
…なにしてるんですか?
Leona:「その姿で、
一週間なのです。
spit:「
そんな話だったか?
Leona:「じゃあ、エンブレムをパンダに。
spit:「絶対イヤです。
spit:「(まぁ、冒険に出なければいいだけ…
そして、
スピットのその週は始まったのでした。
Leona:「
職位も変えましょう。
spit:「えっ!? 自他共に認める、この職位を!?
Leona:「自他共に認める職位に!
そして、付いた新職位が…
uxi-ta:「へっぽこ…
Leona:「ばっちり!
aoiruka:「完璧ですねぇ…
spit:「
自は認めていない!!
しかし、
他の認識は間違いないかと。*11