studio Odyssey



写真。

Written by : Ardi

2002/12/24
無理やり誘ったクリスマスデート、ツリーの下。私は恋人といた。
「写真とっていい?」
私は、夢衣に聞く。
夢衣というのは、私の恋人だ。
まあ答えはわかってるのだが・・・。

「だーめ。」
夢衣は必ず即答こう答える。

いつもきかなかったけど、私はふと思った。

―――――理由は?
私の頭の中でいつもそんなことよぎる。
いつもはきけない。
最近冷たくなってるし・・・
ずーともってそうできもいとかいわれたら一生立ち直れないし・・・。


けど、今日は勇気を振り絞って聞いてみた。

「なんで?」
絞り出すような声でいった。
普通ならたいしたことじゃない。けど、私はこわかったのだ。

したら夢衣は、少し考えて歩きながらいった。

「私は、もうすぐ貴方の元から離れるから。貴方はずっともってそうだからそれみて・・・・」

別れ話か・・・。まあしかたないよね・・・。

「私をわすれてほしくないから。」

相手の気持ちはわかってる。って・・・?

「私、いつ死ぬかわからない病気だから。」

わたしはなにもいえない。いみがわからなくて。

「別れよ?」

夢衣の目には涙が浮かんでて、私は黙って抱きしめた。


―――――2年後。


恋人の貴方のことを忘れたことないよ?
片手に花束をかかえて






夢衣にプロポーズをする。

プロポーズの言葉?
そんなのきまってるよ。

「貴方と入れる時間がたとえ1日でも10年でも、未来永劫に貴方のことを忘れない。絶対に。」



――――その後
夢衣がなくなったのは2004年のクリスマスのことだった。

写真はのこってない。
そのときわかった。

頭に焼きつかれた思い出。写真はいらない。


author:
Ardi
URI
http://www.studio-odyssey.net/thcarnival/x03/x0304.htm
author's comment:
 。
member's comment:
<u-1> クリスマスもやろうと思ったんだけど、時間なくてなぁw
<zeluk> それはそれで楽しそうだったなぁ。
<harusame> 呪いみたいだが、切ないな。
<u-1> これ、2005年に絡めたかったな。
<Tyuram> 病気とか切なすぎる…。・゜・(ノД`)・゜・。
<u-1> 2002と2004になってるから、あと2005があるともっと良くなったと思う。
<zeluk> 病気落ちはあれだなぁ。最後の「写真はいらない」ってのが気に入った。
<yuni> ちょっとセカチュウっぽいと思った。
<harusame> せっつねー!パパめらんこりっくになっちゃうよ。
<u-1> もうちょっと彼を掘り下げるとよくなったと思うが、それは2時間以上かかるなw
<zeluk> かかるなぁw