ShortCut Link:
セッションに使用されたGMのメモやその他の設定などです。
このメモは、セッションにおいてGMが用意し、実際に使用されたメモや設定、その他、シナリオに関するさまざまなものをまとめて公開し、シナリオ作りの手助けのために公開するものです。
大抵はメモレベルなので、そのまま使うわけには行かないとは思いますが、参考にしてください。
セッション全編をリプレイから振り返ってのコメントです。
マスタリングの裏事情なんかをメモっておきますので、参考にしていただけたらと思います。(このメモはGMに書いてもらっています)
今回のシナリオノートは、「余韻と言う名の反省会。」で大部分に触れていますので、そちらを参照してください。
今回のシナリオは、混乱を極めました。
GMからもらったメモにも書かれていた順に、考察して行きます。まずば、情報の混乱についてです。
GMはここで、「与えた情報が多かったのか、拾わなくていいものを拾って、拾わなきゃいけないものを落としている」としています。
これは、おそらく情報の齟齬があったでしょう。このあたりは、「余韻と言う名の反省会。」でも触れられていますが、前提がプレイヤーに対して、周知されていなかったというのもあったかも知れません。ここはともすれば、GM側の「そう考えてくれているだろう」という考えがあったかも知れません。これは200xの世界が、完全に確定した世界ではないという問題に寄るところです。
この問題は、玄人プレイヤーの集まりや、素人プレイヤーの集まりでは、顕著になるでしょう。
ソードワールドの世界をよく知った人たちがプレイすれば、ソードワールドの世界(新王国期520年代の話)の設定でもめる事もあるかも知れません。逆に、素人プレイヤーの集まりであれば、知っているはずの事を知らないという問題から、情報の齟齬が生まれる可能性はあります。
この前提を周知させるために、GMはプレイの開始前に今回予告のような手法を使って、冗長でも、設定を周知させるという手法をとってもよかったかも知れません。(テストが盗まれる事はよくあることで、それは帰ってくることだと言うこと等)
次に目標が曖昧になっているという問題があります。
テストを取り返すのは、犯人を捕まえるのか、それともパーティの信頼を回復するのか、というのが曖昧だったと言うことですが、これは依頼の段階で、どれを最優先にすべきなのかのコンセンサスを得ていなかったというのが問題でしょう。目指すべき終わりというのは、クライマックスにも関係する事ですから、明確にしておいた方がよかったかも知れません。
GMは「まあ全体像だけ思い浮かべて残りはアドリブなマスタリングをやめなさいと、そういうことなのか!?」と言っていましたが、それはこの手のシナリオではそうかも知れません。
しかし、そのような作りのシナリオがダメかというと、そんなことはありません。シナリオの内容と、自分の得意とするマスタリングを考えて、楽しむことを目指してゲームをするというのが、最も正しい姿勢でしょう。苦手とするシナリオに手を出すときは、少しずつ感触を確かめながら導入していくとして、場合によっては、柔軟にシナリオを変えていくくらいの気持ちでやらなければならないのかも知れません。
とにもかくにも、今回のシナリオは、いろいろと問題点は多く出たとは思いますが、面白くなかったかというと、そうでもありませんし、印象に残っていないかというとそうでもありません。
失敗することも、時には大事なことです。大切なのは、失敗から何を学び、次回につなげるかです。
この部分に関しては、しつこいようですが、「余韻と言う名の反省会。」をご覧ください。
きっと多くの学ぶべき事が見えてくるでしょう。
次回は第二期セッションのGMによるセッションです。
そろそろストーリーの縦糸でも出そうかと言うことで…はたして。