studio Odyssey



Wing of the Flyer

 rel : 2001.07.30

昼下がりのはばたき

1.昼下がりのはばたき

GM
:さて、物語はいつもの通り、アローネから始まる。君らはいつもの通りの昼下がり、酒場でだらけている。
タクト
:「前はお金にならなかったな〜」あ、だらだらしてるならバイトでもしてようかな?(笑)
フィス
:「ふっ、エステ代が無くなりそうだ」
ベルン
:う〜あついよ〜。
ライト
:あ〜ち〜ち〜あ〜ち〜。
GM
:川サバのアタリからは回復か。(笑)
ライト
:何とか調子が…(笑)
GM
:さて、トロントの冒険から、1週間ほどがまた過ぎている。その間、君らは何の連絡も受けていなく、だらだらと過ごしていた。
タクト
:1週間ですか!
GM
:現実世界と同じ時間が…(笑)
タクト
:…その間、バイトしていていいですか?
フィス
:ビンボー暇無しだね。
ベルン
:本気でお金なくなるものね。
タクト
:そうよ、今327Gしかない!
GM
:いいよ。1つね。傘。2D x レベル分のお金。
タクト
:1回だけ?ですか
GM
:です。
タクト
:金にならんよ…(涙)
GM
:(トレジャーハンターが、傘はりで生計立ててどうする)で、君らはそんなわけで、奴がコンタクトをとってくれるのを待って、酒場にいる。カウンターではいつものよーに、ウェイトレスさんはお皿を拭いている。
 ふきふき。「トレジャーハンティングには、お出かけにならないんですか?」
フィス
:「ふっ、待ち人来らず」
ベルン
:そういえばGM、弓買っていい? なんかホントに狩りとかしそうだし。(笑:この時点で、タクトのお金が150Gを切っている。あと1週間で彼は餓死だ)
GM
:あ、買っていいよ。何買ったか、言ってね。
ベルン
:ロングボウの筋力15。矢は24本ね
GM
:了解。で、ウェイトレスさんが、タクトに言う。「タクトさん、明日からの宿泊費、払ってもらえます?」
タクト
:財布見ながら「あ、どうでしょうね?」(笑)
GM
:「じゃ、タクトさんは、週で払いでなくて、日で」と言って、ウェイトレスさんはにこにこ、奥に消えていく。
タクト
:つらいね…(しくしく)
フィス
:「ふっ、ビンボーな侍だ…」
タクト
:侍とはそういうものだ。(断言)「ああ〜、仕事でも探そうかな…」
GM
:と、そこに鼻歌が聞こえてくる…
:「ふんふーん。ふふん、ふーん」ぱたぱたー。
フィス
:「ふっ、ハエ叩きがこの辺に…」探すフリをする。
:「うぐぅ、窓の隙間がちいさいー」
フィス
:「誰か、窓を閉めてくれ」
ベルン
:本音を言えば暑いから窓は閉めたくないわね。
:がんがんがんがん!と叩く音。「いれてー!」
タクト
:「仕事、仕事…」(笑)
:「翼の神殿にあるものが、わかったよー!」
フィス
:「ふっ、うそつけ」
:がんがんがん!
ベルン
:「あ〜、暑いのにうるさいわね!」
タクト
:「あ〜、あれを売ればお金になるか〜(ぼ〜)」
:「空飛ぶ、伝説の生き物がいるんだよー、伝説だよ、伝説ー」
フィス
:「あー、うるさい」窓を開けに行く。
ライト
:「おまえら、仲良いな」ぼそっ。
フィス
:「眼科に行け」
GM
:ぱたぱた。そこへミントが入ってきた。
ミント
:「がんか?なにが?」
フィス
:「うるさい。で、なんだって?」
ベルン
:「そうそう、暑いんだから手短にね」
ミント
:「翼の遺跡だよ。さー、いざ、しゅっつじーん!」
ベルン
:「って、ホントに手短ね」(笑)
ミント
:「なにが?」
タクト
:「で、どのくらいお金になるんだ?ミント?」
ミント
:「…さぁ?」
タクト
:「あ、そ…」
フィス
:「まぁ、最終的に金にならなければ、キサマを売る」
ミント
:「なんでよー。ボクのせいじゃないじゃないかぁ。でもさ、でもさ、日記には、金塊がなんとかって、あったじゃん」
ベルン
:「金塊ってゆうかお宝とは書いてあったわね」 日記は熟読してある。(笑)
タクト
:「まー、いいか…さっさと、行こうよ」
ライト
:「そうだな」
ライト
:「今日は体調良いし」
ミント
:「おおっ、みんなのり気じゃんっ。トロントも起きたし、遺跡にやっといけるからね」
タクト
:「しょうがないじゃん…」(笑)
ミント
:「タクト、なんかあったー?」
タクト
:「いや、なんでも…」
GM
:じゃ、さっさくと出発するかい?
タクト
:しようしよう。
GM
:今から出ると、トロントのところに夕方くらいにつく。遺跡に入る前に、一泊となるかな?と、ミントが教えてくれる。
ベルン
:また保存食買っていかないとね。
タクト
:もう、買ってある。
ミント
:「じゃー、じゅんびをして、いつものところに、しゅうごー!」ぱたぱた。
GM
:入れ替わりにウェイトレスさんが入ってきて、「あれ?今、なんかちっこい生き物、いませんでした?」と、呟く。
フィス
:「ふっ、ただの虫です」
GM
:「虫?」

2.翼の遺跡

GM
:では、みんなは保存食を買って、街の外に来た。丸太の上で、ミントがクッキーをぱくぱく食べている。
ベルン
:今回の行程は何日くらいなの?
ミント
:んーと、トロントのところから、飛んで、もう午後だから、その辺でお休みして、遺跡にいって、あとはかえるだけ。2日かなぁ」
ベルン
:じゃあ、10Gの保存食6個買ってくわね。
GM
:了解。
ミント
:「じゃ、トロントのところに、いこー」
GM
:と、ぱたぱた。ミントは森に入っていく。
 森はうっそうとしていて…以下略。いつものパターンだ。(笑)
ベルン
:じゃあ、いつものパターンでトロントに着く途中で一泊ね。(笑)
GM
:いやいや、トロントのところまでは、いけるよ。夕方くらいに、トロントのところにつける。
タクト
:遺跡の前で一泊でしょ?
ベルン
:そういえばそうだったわね。
GM
:と、言うことで、夕方ちかく。君らはトロントのところについた。夕焼けの向こう、おおきなトロントがシルエットに見える。
フィス
:「ふっ、美しい」
ミント
:「トロントはきれいだよねー」
ライト
:「たしかにな」
タクト
:「いや、景色がだろ(ぼそ)」
ベルン
:「でもなんでこんなに大きいのかしら?」
タクト
:精霊だから…
ミント
:「トロントは、長生きだからー。トロントー」
GM
:と、ミントが声をかけると、地震の声が答える。「おお、いつだかのミニチュアフェザー」
タクト
:さくっと「運んでください、遺跡の近くまで…」
GM
:「おお、その話か。よしよし、聞いているぞ」と、トロント。がぁ、と口を開けてくれる。
ベルン
:「…どこに耳があるのかしら?」(ぼそ)
ミント
:「さー、いこー」ぱたぱた。ミントは中に入っていく。
ベルン
:追いかけます。
タクト
:「はいるの?」
ライト
:ドキドキ…
フィス
:「ふっ…」
ミント
:「はやくー!」
タクト
:「行くよ!」
ミント
:「トロントは、根っこで他と繋がってるんだよ。入って入って」
ベルン
:「ミントちゃん、トロントの中ではどこをどういったらいいかはわかってるの?」
ミント
:「だいじょうぶー」
GM
:みんな入ったかな?
タクト
:おう。
フィス
:うぃ。
GM
:じゃあ、トロントが口を閉じる。まっくらになる。「よいか、ミニチュアフェザー」
ミント
:「いいよ」
GM
:ミントが答えると、トロント。ごっくん。
タクト
:ごっくん?
GM
:そう。トロントが君らを飲み込んだ。ごおおっという強烈な風に引き寄せられて、君らはトロントの喉の奥へと引きずり込まれる。
ベルン
:きゃ〜〜〜〜って、これじゃ前回と同じじゃないの!
フィス
:「ふっふっふっふふふふふ…」 ビビってる。
GM
:暗闇のなか、頭がぐおんぐおんとシェイクされる。意識がぐわわわっと遠のいて、誰しもが、目を閉じてしまう。強烈な違和感。そして次に目を開けた時、君らは巨木の根本に、みんなで倒れていた。
タクト
:移動したのか?
ベルン
:「あらら?…ここはだれ?わたしはどこ?」
ミント
:「なにが?」
タクト
:「どこだ?」
フィス
:「ふふふふふふふ」
タクト
:「どこだ、ミント、ここは…」
ミント
:?
GM
:ミントは巨木から離れたところにぱたぱた飛んでいる。その向こうは、崖になっているようだ。そしてその眼下に、夕日に照らし出された、遺跡が見える。
ミント
:「みてみてみてー!ほら、翼の遺跡!」
ベルン
:どんな感じなの?遺跡って。
GM
:崖の下に、果てしなく広がる森があって、その森の中に隠れるように、ひっそりと柱がたった遺跡が見える。柱の数はだいぶんあるようだけど、木々に隠されて、うっすらとしかわからない。
フィス
:「うーん」うっすらと見える。
タクト
:「見えないな…」
ライト
:「どこ?」
ミント
:「あそこだよ」
GM
:遺跡自体は、地上にはあまり見えないね。ただ、夕焼けに照らされた木々につつまれた遺跡は、とても綺麗だ。
ベルン
:「ん〜」この崖はどやって降りるのかしら…(笑)
ミント
:「ボクはぴゅーっと降りれるよ」
GM
:崖は、迂回すれば降りられそうだね。
タクト
:もう、夕方だっけ?
GM
:そうだね。
フィス
:「よし。ミントが降りられると言うなら。みんなでミントに捕まって降りる。(笑)」
ミント
:「それは無理だよー!」
フィス
:「ふっ、嫌味だ」
ライト
:「お前ら、仲いいな」
フィス
:「眼科に行け」
ベルン
:「じゃあ今日はトロントの近くでキャンプにしましょうか」
タクト
:「そうだね」
ミント
:「きゃんぷー、きゃんぷー」遺跡が見えて、ミントはうかれてるー。
GM
:では、キャンプの準備を整えて、終わる頃、ちょうど陽もしずんで夜になったよ。
 焚き火を囲って、ご飯というところか。この辺は見晴らしもいいし、トロントの近くだから、モンスターの気配はないね。
ベルン
:じゃ、一応見張りだけは立てて、今日のところは寝ましょう。
タクト
:そうね。
フィス
:「肌に悪い!」(笑)
ミント
:「ばか?」
タクト
:さっさと休みましょう。
GM
:みはりはどうする?
タクト
:2交代でいいか?
ベルン
:1番、ミントちゃん、2番、ミントちゃん、3番、ミントちゃん。(笑)
ミント
:「ぐっはー!? なんでぇー」
ベルン
:「普段何もしないからよ」
ミント
:「うぅ、そんなことないもん。ライトー、みんながいじめるー」
ライト
:「仲良いなぁ。お前ら」(笑)
ミント
:「違う」
ベルン
:「ふふっ」
ライト
:(笑)
タクト
:「三交代でいいか?」
フィス
:「ふっ、それでいこう」
GM
:2,2,1?2,2,2?
タクト
:2,2,1。おれが1でいい。
GM
:じゃ、それで。順番は?
タクト
:どこでもいいよ、俺は。
フィス
:始めがいい。
ベルン
:ぐっすり眠りたいから3番。
タクト
:じゃ、2番でいいよ。
ライト
:残りは?
GM
:あと1か、3だね。
ライト
:じゃ、1。
ミント
:じゃ、ミント、3ー。
フィス
:役に立ちそうもねー。
ベルン
:そうね。
タクト
:結局は、2,1、1になるな(笑)
GM
:では、みんなは眠りについた。1交代目。すまんが、何もない。夜が静かに過ぎていく…
 では、2交代目。すまんが、何もない。(笑)
 深夜を過ぎて、3交代目。すまんが、なんか、ある。(笑)
タクト
:すまなくないじゃん。(笑)
ベルン
:えぇ〜。
フィス
:やられろ。
GM
:明け方近くになったころだ。まだ暗いけども。ベルンはレンジャー知力でさいころ。
ベルン
:14ね。
GM
:ミントはちなみに暗いので、-4の修正を受ける。期待するな。(笑)
ミント
:ああぁぁ、-4して、ミントは3。
ベルン
:役に立たないわね〜。
GM
:ベルンは気づいたよ。明け方近く、遺跡の方に何かが降りていった。
ベルン
:何かしら。よく見てみます。
GM
:鳥のようだね。ただし、すごく大きい。大人が手を広げたのより、ふたまわりほど大きいようだ。
タクト
:ロック鳥?
ベルン
:みんなを起こしましょう。
ミント
:「うにゅー、みえなーい」
ベルン
:「どこ見てるの。そっちじゃないわよ」
ミント
:「どこどこー」
ベルン
:「あっち」
タクト
:おきます?
GM
:起きる。
フィス
:「ふっ、肌に悪いので起こさないでくれるかい? ぐー…」
ベルン
:起きて。(笑)
ミント
:見えた?
GM
:と、言われて見ても、ミントには見えてもそれが何か、理解不能。(笑) セージのある人は、それが何か、振ってみて。
ベルン
:は〜い。11。
タクト
:13。あっ、いい目。
GM
:じゃ、ふたりともわかったよ。大きさがかなり違うけど、見た目は、イーグルによく似ていたね。
ライト
:「なに?」
ベルン
:「でっかい鳥がいたのよ。遺跡のほうに降りていったの」
ライト
:「遺跡のほうに?」あんまり関係ないじゃんとか思ってる。
フィス
:もぞもぞ、「ふっ、しょうがないな…」起きる。
タクト
:「あれが伝説の鳥なのかな?」
ミント
:「鳥?鳥?」ぱたぱた。(笑)
フィス
:「ミントは虫」
ベルン
:「羽虫ね」
ミント
:「虫じゃないよー!」
ライト
:「でも、鳥なんて珍しくは」
ベルン
:「だって、不自然よ。まだ暗いのに鳥が飛ぶなんて」
フィス
:「ふっ、夜行性では?」
ベルン
:「でも、イーグルに見えたもの。やたらでっかいけど」
タクト
:「う〜ん、行ってみればわかるよ」
GM
:さて、みんな起きたようだし、このまま朝食をとって、遺跡へと向かうとするかい?
タクト
:そうする。
ベルン
:そうね。
フィス
:「うー、低血圧なのだがなぁ…」といいながらそうする。
GM
:では、歩き出す君らを、森の向こうから登った朝日が照らしていく。
フィス
:「美しい」

3.遺跡の中

GM
:崖は小1時間も降ると、遺跡の近くへ出たね。遺跡の近くは誰も踏み込んでないというのが一目でわかるくらい、木とか草とかが入り組んでいる。
 で、あるところを境にして、足下が石畳になって、その先に、2、3段の階段。登ると、綺麗に敷き詰められた石畳。その両脇には柱がたっている。屋根はなくて、柱には蔦が絡まっていたりする。あ、屋根の変わりに、遺跡の2/3は伸びた木に覆われているよ。
タクト
:ふ〜ん。
ベルン
:「あれ?ミントちゃんの持ってきた日記の人、ここに来たのよねぇ」
ミント
:「そうだよー」
ベルン
:GM、最近誰か来たような形跡はないの?
GM
:うーん、どうかな? レンジャーで調べてみるかい。知力だね。
ベルン
:目が悪いわ。合計で9。
GM
:うーん、あんまりわからない。なんか、人が何人か歩いた形跡もなくもないような気がするけど、確証できないね。
タクト
:日記は誰か持ってるんだよね?
GM
:日記はベルンがもっていそうだね。
ベルン
:もちろん。(笑)
タクト
:それ見ながら進みましょうか。
GM
:ちなみに、両脇に柱が何本か並んでいて、奥に真っ直ぐ続いている。その先には、壁のようなものがあって、レリーフが彫られている。
フィス
:どんな?
GM
:うん。中心に羽根を持った生き物が書かれていて、その両脇に羽根を持った人間が描かれている。
 羽根を持った人間は、手に光るたまのようなものを持っていて、その光の中で、羽根をもった生き物が、生まれるような感じのレリーフだ。
フィス
:「ふっ、判らん」
ベルン
:「あなたのご先祖?」ミントに。
ミント
:「ボクたちのご先祖さまなんかしらないけど、こんなにおっきくないよ、ボク」
GM
:ミントの言うように、レリーフが手に持っている宝玉はすごくちいさい。ミントの背中にあるリュックより、ずっとね。
ベルン
:そうか、この石が、ミントちゃんの持ってる石なのね。
GM
:を?
フィス
:大きさが違う…小さい…「失敗作?」
ミント
:「何がしっぱいさく?」
フィス
:「ふっ、おまえだよ。一番失敗は、脳みそだな」
ミント
:「しっぱいさくじゃないよっ、こんなに可愛いもん」
ベルン
:「ミントちゃんもナルシストね」(笑)
フィス
:「も。とはなんだぁ?」(笑)
GM
:ちなみに、レリーフはその下の部分に、人ならかがんで入れるほどの隙間があいている。見た感じ、人の手によって開かれたふうだ。ちなみに、日記によると、やっぱりその入口は日記の人が開けたようだとわかるね。
ミント
:「中はどうなってるんだろー」覗く。
ベルン
:見えるの?
ミント
:「…うぐぅ、みえないー」ぱたぱた。
ライト
:前もやった気がする…
ベルン
:「見えないときはとりあえず入ってみるといいわよ」(笑)
ミント
:「そうなの?」はいってみようかなぁ。(笑)
GM
:まあ、あんまり見えなくても、入口のところから下へ階段が伸びているとは、わかる。
ベルン
:確かミントちゃんはシーフは持ってるのよね。
ミント
:そういや、持ってた。忘れていた。
フィス
:わすれるなよ。(笑)
ミント
:調べて、覗いてみよう。ころころ。11。
GM
:何もない気がする。入口には。
ミント
:「何もないと見た」
ベルン
:「じゃあ入って」
ミント
:「うぐぅ。灯りがないよー」
ベルン
:「大丈夫。なくても見えるから」
フィス
:ドワーフめ。(笑:ドワーフは灯りがなくても暗闇が見える)
ミント
:ミントは見えないもん。「ライトー、灯りつけてー」
ライト
:「火をつけて? いいの?」
ミント
:「火じゃない。ライトの魔法だよー」
ライト
:「え? だから、僕の魔法…」
ミント
:「ちっがー!!」まぎわらしい…(笑)
ベルン
:ミント自体に明かりをつけるのもいいかも。(笑)
フィス
:いいねぇ。
GM
:つくのか?(笑)
ライト
:やってみる?
フィス
:価値はある。(笑)
GM
:ちなみに、ライトは生き物にはつかないよ。空間か、物体のみ。
ベルン
:えーと…(ルールブックを読んでいる)『ライトの魔法はひとつの物体を中心に』…だからじゃあ、服とかにかければいいわね。
GM
:それは…つくなぁ…(笑)
ライト
:つくんだ。(笑)
フィス
:飛ぶライト。
ベルン
:ホタルね。まるで。
ライト
:では、つけてあげますかね。
フィス
:ファイヤー、ファイヤー!(笑)
ミント
:燃やすなー!
ライト
:ライト。ぴかっ。
GM
:では、ぴかっとミントが光る。(笑) いやいや、ミントの服がぴかっと光る。
ミント
:「おおっ、じゃ、いってみるー」
ベルン
:まぶしくて逆に見えづらいんじゃないかしら…
ミント
:そこはそれ。ミントの服のお尻とかにつけたってことで。(笑)
GM
:パンツにつければ、蛍だな。(爆笑)
ミント
:虫じゃないよー! で、中はどうなってる?
GM
:階段がひかりに照らされて、下に続いている。20段くらい下がると、下についたみたいだね。通路になってる。
ミント
:「通路になってるよー」
タクト
:ダンジョンか…
ミント
:「奥に道が続いてるよー」
ベルン
:じゃ、順番にはいりましょ。
GM
:一人ずつしか入れない。順番は?
ベルン
:タクト、ライト、フィスちゃん、アタシの順番でいいんじゃない?
ライト
:異議なし。
フィス
:OKー!
タクト
:いいよ。
GM
:じゃあ、それで行くか。では、みんなはてくてくと降りていく。入口あたりは狭いけど、降りていくに従って、広くなってる。灯りはミントだけ?
ベルン
:アタシは見えるけど、松明もひとつあったほうがいいわね。
フィス
:つけるー。
GM
:じゃ、フィスはみんなが「ミントに灯りを」とか言っている時に、松明に火をつけていたと。フィスが持っているでいいね、位置的にも丁度だ。
ベルン
:いいかげん学習したわ。アタシはランタンをつけても意味がない。(笑)
ミント
:油の無駄。
GM
:と、言うわけで、そのベルンだが…
ベルン
:はい?
GM
:先頭のタクトが丁度階段を降りきろうかというところで、ドワーフの宿命。がびしっと、階段が崩れて、ベルンは足を踏み外した。
ベルン
:はぁ!?
ライト
:なつかしぃ。(笑)
フィス
:前世の記憶。前世の記憶。(笑)
ベルン
:え〜ん、GMの陰謀よ。
GM
:(そうだよ)シーフと敏捷で、10以上なら、みんなを巻き込まない。
フィス
:まきこむなよ〜。
ベルン
:微妙ね。それは。巻き込んだほうが面白いかも。
フィス
:じゃー、9とか出してね。(笑)
ベルン
:9。
一同
:(爆笑)
フィス
:マジ?(笑)
ベルン
:ってことは一人くらいは巻き込んだのかしら。(笑)
タクト
:だれ?
GM
:巻き込まれたのはー…タクトとライトは降りきったね。って訳で、目の前にいたフィスが巻き込まれた。松明をもったフィスはベルンがすべって、キックをくらった。二人はどががっと、床に滑り落ちた!
ミント
:「あれ?どーしたの?」と、大きな音にびっくりして、ミント。
タクト
:「どうした?」
ベルン
:「あいたたた…」
フィス
:「ベルン、美しくない…(−−#)」
ライト
:「何してんだか…」
ベルン
:GMの陰謀だわ!?(笑)
GM
:こらこら。(笑)
ミント
:ぱたぱた。(笑)
GM
:ダメージはなしでいいよ。
ベルン
:よかった。
フィス
:よかった。ひ弱だから。
ミント
:「飛べないのは、ふべんだねー」
GM
:と、言うミントのお尻は光ってる。(笑)
ベルン
:「うるさいわよ、ホタル!」
フィス
:「虫が!」
ミント
:「虫じゃないよー!」

 この階段から滑り落ちるトラップ。
 実はこのシリーズのお約束的トラップで、必ず1回はキャンペーン中に出てくるものです。ライトの「なつかしぃ」は、別のキャンペーンでライトのプレイヤーがプレイしていたドワーフが、この罠にかかって見事にすっころんでいたのです。
 まぁ、ダメージを与えることが目的ではなく、ただのお約束(と、トラップへの心構え)なだけなんで、たいした罠ではないんですが。(笑)

GM
:さて、通路は前に続いている。先は暗いね。壁は人工の壁で、真っ直ぐだ。すこし湿度が高いけど、ひんやりとしている。
タクト
:何人並べる?
GM
:二人は列べるね。
タクト
:わかった。
ミント
:「よーし、たんけんだー」ぱたぱたー。
GM
:隊列はいいかな?
タクト
:前といっしょでいいか。
フィス
:そうね。
ベルン
:ミントちゃん、先頭。
GM
:では、ちょっと進むと、十字になっているよ。右の道、左の道、まっすぐ。
 通路の先は、ミントがお尻を向けてぴかーと照らすと(ミントのライトはすでにお尻にかけられたことにされている)、右と左は、その先で部屋になっているようだ。あ、日記で確認したい時は、言ってね。
フィス
:そんなに細かく載っているの?
GM
:それは乗っているかもしれないし、乗っていないかもしれないけども。
ベルン
:じゃあ見るだけ見てみる?
フィス
:今、見てみようか。
GM
:日記によると、右の部屋には石像があるらしい。羽根を持った人間大の石像で、どうやら、ここで最後の宝玉を手に入れたとあるね。
 左の部屋にも、同じような石像がある。ただ、こちらは剣を抱いた石像で、よくはわからず…となっている。持ち主はこの石像は気にしないで、奥にすすんだようだ。
タクト
:左行ってみようか?
ミント
:「左ー」
GM
:じゃ、左かな?左にてくてく行くと、部屋に出るよ。
ベルン
:像があるの?
ミント
:一応、入口を点検。11。なんもない。部屋に入る。
フィス
:あったらどうするんだ…
ミント
:きにしなーい。
GM
:で、ミントが部屋に入るとわかる。光に照らされて、四方の壁の文字が浮き上がるね。文字は、みんなの見たことのない文字だ。まるで記号のようにも見える。
 そして、部屋の中心には石像がある。台座の上にあって、大きさは人間大。羽根が生えていて、胸に剣を抱いた石像だ。
タクト
:文字は、古代語じゃないのね?
GM
:古代語じゃないな。よくわからない文字だ。
フィス
:判る人はいないのかなぁ。ミントはわからないの?
ミント
:?
ライト
:日記にはこの文字について触れてないの?
GM
:日記によると、この遺跡を作った古代人の文字らしいれけど、この人は読めるっぽいけど、君らにはわからない。そうだね、イメージ的には、君らにはエジプトの象形文字のように見えるね。
タクト
:ふ〜ん。
GM
:遺跡は、かなり古いものだと、わかるよ。このことから。
ミント
:石像ー。「羽根があるー」
GM
:羽根の生えた人間大の石像は、胸には剣を抱えているんだけど、その剣はどういうふうになっているのか、石像の中に埋め込まれている感じだ。
フィス
:像を破壊して、剣を取る?(笑)
GM
:出来ないことはなさそうだ。
ベルン
:とりあえず、やめといたほうがいいんじゃない?
フィス
:冗談っす。
GM
:石はこの辺ではよく見かける石だね。
ベルン
:剣自体はどういうものなの?
GM
:刀身は石の中だから、よくわからないけど、柄の部分は金属が露出している。けっこうな装飾が施されていて、美しいよ。形は、レイピアのようだね。
ベルン
:綺麗なの?大昔の物の分際で。
GM
:綺麗だね。とっても。ぴかぴかだ。魔法かな?
タクト
:取れないんだよね?
GM
:試しにひっぱって見たと日記にもあるけど、とれないようだ。
フィス
:像を調べてみれば?シーフで。もしかしたら、取れるかもよ。
ベルン
:いや、ここはセージかもしれない。
フィス
:カラクリか…?
ベルン
:「じゃあ、羽つながりで、ミントちゃん引っ張ってみて」
ミント
:とりあえず、調べてみる。13。おおっ、ボク、トレジャーハンター向き?自分の能力がこわいねっ。
GM
:からくりはないくさい。
ミント
:…
フィス
:「ひっぱって、抜いて見ろ」
ミント
:ひっぱる。
GM
:うーん、とやってみるけど、抜けないね。もとより、剣はミントサイズじゃない。
ミント
:「ボクのサイズじゃないよー」
ベルン
:「ま、もともと筋力が足りないわね」
フィス
:「ふっ、貧弱」
ミント
:「女の子だもん」
タクト
:「しょうがないか…」
ミント
:うーん。(ころころ。勝手にさいころをふっている)「この部屋は他にはなんにもないっぽいよー?」と、11のさいころがいっている。
GM
:(まずい…ミントにさいころを振らせると、能力値が高すぎる…)うーん…たしかに、ないっぽい。
フィス
:「先に進むか?」時間の無駄っぽい。
タクト
:意味なしだったか…
GM
:では、十字路まで戻ったよ。あとは、右か、真っ直ぐかだけど?
タクト
:宝玉はないんだよね。右の部屋には。
GM
:日記によると、ないね。
ミント
:「ボクがもってるよ」
タクト
:じゃ、真ん中。
フィス
:だね。
ミント
:「ちょくしーん」ぱたぱた。
GM
:で、まっすぐまっすぐ、大分進むと、大きな部屋に出た。この部屋もさっきの部屋と同じで象形文字に彩られている。真っ直ぐ前の壁にぽっかりと穴が開いていて、さらに奥がある。
 壁をみるとわかるけど、象形文字の形からさっするにするに、もともとはここに穴はなかったようだ。でも、無理矢理に開けたのではないなと、その綺麗な穴の開きかたからわかる。
フィス
:誰かが、遺跡の謎を解いて開けたんだね。
GM
:うん。日記によると、この穴は日記の最後の部分にある、「明日、封印の奥へと足を踏み込む」ということなのかもとわかるよ。
タクト
:入ってみるか。
ベルン
:みよか。
フィス
:だね。
ミント
:「よーし…おたからにふみこむぞー」
GM
:では、てくてくぱたぱたと行く。

4.魔法使い、活躍。

GM
:進むと、その先は円形の部屋になっている。中心から円周状に象形文字の床が広がっていて、その中心の床に、美しいレリーフがある。
フィス
:美しい…
GM
:美しいといえば、そのレリーフの奥に鎮座した、鳥の姿をした石像もとても美しい。
ベルン
:その石像はどのくらいの大きさ?
GM
:そうだね、ベルンが朝、みたくらいの大きさだ。まるで、生きているように美しい。
ベルン
:「あの鳥、動くかも…」
GM
:みんな、部屋の中に入ったのかな?
ミント
:ぱたぱた。(笑)
GM
:では、石像の鳥が、ゆっくりと首をもたげた…そしてその目を、ゆっくりと開くに従って、その石のようだった身体が、見る見るうちにふさふさの羽毛に変わっていく…
 「汝等、遺跡をあらす者か…」頭の中に直接響くような声が言う。
タクト
:さて、なんて答えるか…
フィス
:「ふっ、美しい僕がそんな事をするようにみえるのかい?」さくっと答える。(笑)
ミント
:「…そーゆー問題かなぁ?」
フィス
:「ふっ」無視。
ベルン
:「観光客よ!」(笑)
フィス
:近いような、遠いような答えを。
ミント
:「…それって、遺跡を荒らす人の気がする」
ベルン
:「違うわ。それに現状では何も盗ってないじゃない」
フィス
:「ふっ、ベルンの言うとおり」
タクト
:この遺跡ってなんのためにつくられたのかな?
GM
:さて、なんのためでしょーか。(笑)
 ばさりっと、君らの答えに鳥は羽ばたいたよ。「遺跡をあらす者には、死を」
 さあ、戦闘だ。
タクト
:戦闘するの!?
GM
:観光客って言われたら、ねぇ。
フィス
:「ふっ、僕の美しさにはむかう物は倒すのみ!」
ベルン
:どーせアタシは最後よね…
ライト
:じゃあ、あんなこと言わなければいいのに…
タクト
:しょうがないな…
GM
:まぁ、それに君らを襲う理由は十分あるんだ。そこの光ってる奴の背中に。
タクト
:またミントか!?
ミント
:「あわわわ」
フィス
:疫病神だな。(笑)
GM
:さぁ、先頭。1ターン目。
ミント
:「あわわわ、どうしようー」
タクト
:だけかい!
フィス
:「自爆とかできないのか?ミント」ニヤリ。
ミント
:できません。えーい、じゃあ、フォースを撃つ。11っ。7点打撃。
GM
:おっ、けっこう効いたかも。次はタクト。
タクト
:あれ?そうなんだ、遅いのね。鳥。
GM
:遅いわ。
タクト
:攻撃。10。
GM
:回避ー。タクトの剣は鳥にかわされた。
タクト
:鳥っ!? あたらない!
GM
:次、ライト。
ライト
:ファイアボール。
ベルン
:何レベル!?
ライト
:間違えた。(笑) ファイアボルト。魔力足して、9。打撃は7。
GM
:またかっ!? けっこう、きいた。
ライト
:いぇい、と小さくガッツポーズ。
GM
:次は鳥さんだな。近くにいるのは…タクトと見た。攻撃ー。
タクト
:11、と言って回避。
GM
:かわされたっ!? 鳥さんのかぎづめの攻撃を、タクトはひらりとかわした。
 次はフィス。
フィス
:「我が怒りに答えよ、炎の精霊よ!」と大ぶりに松明を振りまわした。
ミント
:松明消えそう。(笑)
フィス
:ファイアボルト。10。そして打撃は…あ、クリティカル。(笑) 合計、12。
GM
:ぐああっ、瀕死っ!?
フィス
:「ふっ、獣(けだもの)は、炎に弱いな」
ミント
:ってゆーか、魔法に弱い?
GM
:次はベルンー。
ベルン
:やっと回ってきた。弓で攻撃。
GM
:きなさい。
ベルン
:あぅ、7…
GM
:すかっ。ベルンの弓は天井を打った。
フィス
:「意味ねー」
GM
:ターン頭ー。ミント。
ミント
:「どうしようー、あたふたあたふた」と、ゆー訳で、行動を最後に遅らせます。
GM
:じゃ、次はタクトの番。
タクト
:攻撃。またおなじ、10。つまり、すかっ。
GM
:すかっ。攻撃、あたらないなー。
タクト
:魔法使いに任せた!
GM
:ではライト。
ライト
:ファイアボルトをもう一発。
GM
:あいよ。…って待て!これを撃つと精神力がなくなって、気絶するぞ!?(精神力が切れると気絶してしまう)
ライト
:いいよ、それもなんか、頼りなくて好き。って訳で、魔力たして、またまた9。(笑)
GM
:ああっ、死ぬかー?
ライト
:(ころころ)…あ、クリティカル。(ころころ)…あ、もういっちょう…
GM
:…燃え尽きたな。(ふ)
ライト
:ダメージ出す?(笑)
GM
:いらない。死んだ。盛大な炎にまかれて、それこそ、ファイアボールみたいのにうたれて、鳥さんは燃え尽きたよ。
ライト
:「よかっ…た…ガクッ」
GM
:そしてライトはぱたと倒れた。(笑)
フィス
:青春だ。
GM
:ある意味、すげぇ。(笑)
タクト
:魔法使いが大活躍だったな。
フィス
:「ふっ、ライト。オマエの死はムダにはしない」
ミント
:「らいとー!」トランスファーするよ。6点あればいいよね。ぴよっ。(トランスファーメンタルパワー。神官の魔法で、自分の精神力を相手にあげる魔法)
GM
:ライトの精神力、6点回復。気づいていいよ。
ライト
:「死んでないって」
ベルン
:「生き返ったわよ」(笑)
フィス
:「ふっ、俺が決めるつもりだったのに…」

5.翼を手に…

GM
:さて、部屋の真ん中の床にレリーフがある。日記によると、ここに…と、見ると、レリーフには、二人の羽根を持った人が描かれていて、手を天にかざしている。
ベルン
:わくわく。
フィス
:どきどき。
GM
:その手の部分が小さく窪んでいるね。
ミント
:「よいしょ」宝石を取り出す。「はめる?」
フィス
:「はめれ」
ミント
:「かぽ」一個はめてみた。
GM
:ぶいいいんという音がして、部屋の中心のそのレリーフが光り出したよ。
ミント
:「わおぅ!?」
GM
:ところで、中心のそのレリーフの上にいるのは、誰かな?
ベルン
:ミントちゃんかしら?
GM
:他にはいないの?
フィス
:「ふっ、光のるところに僕がいなくては」と行く。(笑)
ベルン
:…アタシ、いるかも。
ミント
:「もいっこも、はめるよー」かぽ。
GM
:ぶいいいんと、光が強くなった。そしてがっこんと、そのレリーフは上昇をはじめたよ。さて、上にいるのは、誰?
フィス
:「あぁ、光に照らされる僕は、美しいぃぃぃぃー!」オンステージ気分だから。
ミント
:ミントははめたから、上にいるよ。
ベルン
:アタシもいるわね多分。
GM
:レリーフはゆっくりと上昇していく。あ、ちなみに言っておこう。この部屋に天井は、ある。(笑)
ベルン
:レリーフの下は?
GM
:ちなみに、下には何もない。
フィス
:「おぉ、僕を祝福しているようだ!」判ってない。
ベルン
:「フィスちゃん…上、見てごらん」
フィス
:「ふっ、天井がせまっているな」
ベルン
:ちなみにシーフは受身だか軽業だかで5メートルは余裕で飛び降りられるんだけどね。
ミント
:ちなみに、ボクは飛べるよ。(笑)
フィス
:よし、ベルンに捕まって降りよう。
ベルン
:階段のときと逆パターンね。(笑)
GM
:降りるの?
フィス
:潰れるんじゃ?
GM
:さぁ?
ベルン
:「止まれといったら止まらないかしら?」
ミント
:「とまれー!」
GM
:しーん。
ミント
:「とまんないねー」
ベルン
:じゃ、宝玉をはずしてみる。
ミント
:「よいしょ、よいしょ…」
GM
:はずれないねぇ…
フィス
:わかった。とりあえず、ウィルをぶつけてみよう。
GM
:(おもしろそうだ)
フィス
:ウィル発動。「我が危機を救いたまえ!」
GM
:ぽん。ウィルが生まれた。
フィス
:天井に向かってほおった。
GM
:ウィルが天井にあたった。けど、ぴかっと軽く光って、ウィルは天井に吸い込まれていったよ。天井が、波打ってる。
フィス
:「ふっ、カラクリが読めた。じっちゃんの名にかけて!」
ベルン
:「は?」
ライト
:「おめぇのじっちゃんは何者だ!?」
フィス
:「ひ・み・つ♪」そして、ウィンク。(笑) 「ふっ、このままいけそうだな。ベルン」
GM
:ところで、タクトとライトは乗るの?レリーフはあがってっちゃうぞ。
ライト
:ふと我に返って、「俺も乗る〜。タクト行くぞ!」
タクト
:「お…?」
ベルン
:じゃ、引っ張ろう。
GM
:がし、とライトはタクトの剣をひっつかんで、ベルンと一緒に引っ張り上げた。
フィス
:重量オーバーで止まったらウケる。とおもいつつ引っ張る。
GM
:やがて、レリーフは天井に吸い込まれていく。
 違和感を君らは感じるけど、吸い込まれて行くと、その先は真っ暗な空間だ。
ベルン
:何も見えないの?
GM
:空間の中で、君らはお互いを認識できるけど、景色は見えない。
フィス
:あれー?ウィルは?
GM
:上の方で、ウィルが光ってる。
ベルン
:ホタルの光は?
ライト
:窓の雪は?
GM
:ミントかよ。(笑) 光ってるよ。真っ暗だけど、そこに場所がないというイメージだ。レリーフは上昇をゆっくりと続けている。
ベルン
:イメージわかない…
GM
:宇宙みたいなもんだね。遠くで星が光るように、ウィルが光っている。ミントも光っているけど、その光は、別に君らを照らしている訳ではないけど、お互いの姿ははっきり見えるというところだ。
ベルン
:「何? なんなのここは?」視界が利かないので不安。
GM
:やがて、上の方に、黄金に光るものが見えてくるよ。レリーフはそこへ向かって登っていく。
ベルン
:「お宝!?」
フィス
:「宝か?」
タクト
:「やっと、宝かー!」
GM
:残念、お宝ではなく、光のトンネルだね。レリーフに対して、取り囲むようにしてそれは黄金に光ってる。よく見ると、それは文字みたいなものだ。例の象形文字だね。
タクト
:どうなってるんだ?
GM
:ウィルが君らの先をぴよぴよ上昇している。君らはきっと、それを追うように見上げているんだろうな。
 やがて、その黄金の象形文字の空間を抜けると、レリーフはゆっくりと停止したよ。ウィルが、ちょうど君らの目の前で停まっている。終点のようだね。
ベルン
:お宝はある?
フィス
:それが重要。
GM
:ウィルがぴよぴよ、漂って遠くに進んでいく…その先に、石の台座がある。
ベルン
:そこまではどう行けばいいのかしら。
フィス
:「何が見える? ベルン」
GM
:いや、みんな見えるよ。
ベルン
:「石の台座ね。見えるでしょ」
フィス
:明るいの?暗いかと思っていたよ。
GM
:うーんと、宇宙空間で月は見えるだろう。背景色が、黒という感じなのかな?見えることは、見えるんだよ。
ミント
:石の台座の上はー?台座なら、なんかのっかてるんでしょ?
フィス
:そうね。
GM
:石の台座の上には、黄金の聖杯が置かれている。
ベルン
:きらーん。目が光った。(笑)
GM
:そしてついでに、その上には高さが30cmくらいの、たまごが置かれている。
ベルン
:でかい卵。
ミント
:「いってみよーよ」ぱたぱた。
ベルン
:飛ばないと行けないのね。
GM
:さて、どうかな?
ベルン
:道は続いてるの?
GM
:道はないけど…レリーフ以外は、石の台座しか存在しない。足下もまっくらだけど、石の台座はしっかりと何かの上に立っている
ベルン
:ちょっとジャンプしてみる。
GM
:出来るよ。ぴょんぴょん。
ベルン
:不自然に浮いたりはしない?
GM
:しないよ。別に。
ベルン
:残念。飛べたら嬉しかったのに。
ミント
:台座のところについた? 調べる。あ…戻る。「…持てない」
GM
:30cmのたまごがのっかる黄金の聖杯を、持てるわけないね。
フィス
:「他になにかないのか?」
ミント
:「何かって、なぁに?」
タクト
:レリーフから、そっと足を出してみる。
GM
:何かに支えられる感じがするね。その高さから、足は落ちない。
タクト
:歩けそう?
GM
:あるけそう。
ライト
:では、貧乏なタクトに行ってもらおう。
ミント
:じゃー、ついてく。
ライト
:歩けるんだ。驚き。
フィス
:良くあることさ。
ベルン
:そうなの?
フィス
:しらない。ボグワーツあたりでは?
GM
:(ハリーかよ)
タクト
:じゃ、聖杯を手に…
GM
:と、タクトがそれを持ち上げた瞬間、その黒色の空間が光とともに弾け飛んだ。
ベルン
:罠っ!?
GM
:溢れ出た光の奔流に飲み込まれて…気がつくと、音が聞こえる。
フィス
:何の音?
GM
:鳥の鳴き声とか、風のざわめきとか…
ミント
:おや?
GM
:光が弾けて気がつくと、君らは遺跡の入口のところに立っていた。
フィス
:…はえー、展開だ。
GM
:丁度、入口だったところにタクトとミントがいる。君らはレリーフの位置だから、ちょっと離れたままだね。
ベルン
:お…お宝は?
GM
:黄金の聖杯と、そしてその上の卵は、ちゃんとタクトの手の中にあるよ。
 展開に君らが言葉をなくして立ちつくしているところに、緑の森の中から、鳥の鳴き声が静かに聞こえてくる…
ミント
:「お宝、げーっと!!」
フィス
:虫が叫んでるぞ。
ミント
:虫じゃないよー。