studio Odyssey



Wing of the Flyer

 01.01.18 : rel : 01.07.16

新天地、アローネ

0.登場人物紹介

GM
:さて。
 ではみんな、そろそろはじめよう。まずは、みんなが作ってきた、キャラクターの紹介からいこうか。
フィス
:フィス。ナルシストの、エルフ。
GM
:なんだそれ。(笑)

 フィス・ライフ。エルフの男。
 エルフとは、森に住む妖精の一種みたいなものだ。華奢な体つきをしていて、筋力こそないが、何百年という寿命を持ち、とても高い知力を持っている。
 さて、フィス。フィスもまた、エルフらしく長身の、自称、美形だ。人間の年齢で言えばその外見は18歳くらいに見える。
 メイジスタッフ(杖)を持っていて、しかもマントを身に纏い、一見の見た目はソーサラー(魔導師)のように見えるが、その実、シャーマン(精霊魔法使い)である。

GM
:フィスは、攻撃技能がないから、攻撃はできないんだね。(技能とは、自分が使える能力のようなもの。各種技能が出るたびに、説明していきます)
フィス
:魔力が切れると、手鏡しか眺めません。(笑)
 回避力も2しかないから、前線に出たら死ぬね。まぁ、この顔に傷がつくようなことはしないけど。
GM
:冒険者なのかよ。(笑)
 次は?
タクト
:名前、タクト・カタクラ。職業、侍。(笑)
GM
:なんだそれは!?(爆笑)

 タクト・カタクラ。人間の男。19歳。シャムシール(日本刀のような、片刃の大剣)を手にし、一風変わった(サムライ風の)服を身につけた戦士だ。
 腕試しのために冒険に出、そしてトレジャーハンターとなる。

タクト
:遠い東の国、「ヒノモト」から来た、武家の三男か四男ってとこで。
GM
:なんかこう、後ろからぴょお〜って、音が聞こえて来そうですな。っていうか、この世界に「ヒノモト」っていう国が、今できました。(笑)
タクト
:いいのかっ!?
GM
:いいの、いいの。TRPGってのは、GMとプレイヤーがノリで作ってくゲームなんだから。
タクト
:いい加減ってのは違うと思うぞ…
GM
:次は?
ライト
:ライト。ハーフエルフ。
GM
:おお、なんか、前のキャラクターとの繋がりが…(テストプレイの話)

 ライト。エルフと人間の間に笑まれた、ハーフエルフの男。
 エルフの親に育てられたため、シャーマン(精霊魔法)の力を持つが、それにくわえて、魔導師(ソーサラー)の技能まで持つ、変わり者。
 フィスが魔導師の格好をしている精霊魔法使いであるにも関わらず、ライトは実際にその能力を持っているが、ふたりの関係については、謎に包まれている。

ライト
:ってか、GMに一発で元ネタ、ばれた。(笑)
GM
:わかるよ、そんなの。読者にはわかんないだろうけど。
 さて、では、そろそろ物語をはじめるとするかね。

1.新天地、アローネ

GM
:さて、今回の冒険の舞台は、Wofシリーズの世界観を使うけれど、新しい大地だ。
フィス
:どこ?
タクト
:これから考える、でしょ?
GM
:考えてるよ。細かいところは、みんなで作ろうと思っているけど。(笑)
 今まではファーベースンとか、草原地帯だったけど(テストプレイ)、今回は、巨大な森を抱えた街から物語が始まる。そうだね、イメージ的には、アマゾン川の河口という感じ。深い森に包まれていて、ちょっと、熱帯系の地方。
タクト
:アマゾンですか…
ライト
:GM、その舞台設定、さっき作ったでしょう。9時過ぎ。
GM
:気のせいだ。(笑)
 えーと、要は、巨大な川が森を抜いて流れていて、川沿いに、いくつかの街があるというところだね。
タクト
:わかった。世界不○議発見!さっきアマゾン特集…(笑)
GM
:言うな!(爆笑)
 森は古から続く森で、その中にはいくつもの遺跡が眠っているとされている。
 で、トレジャーハンターである君らは、その森へ冒険を求め、この街へと来たという訳だ。街の名前はアローネ。巨大な川の真ん中あたりにある、比較的大きな街だ。
タクト
:じゃ、もう仲間なんだね?うちらは。
フィス
:侍がいるトレジャーハンターって…
GM
:んー、君らは仲間と言うより、今、たまたま、同じ酒場にいるという事にしよう。君ら以外に、客はいない。カウンターには可愛いウェイトレスがいて、お皿をふいている。
 昼に近い時間で、ちょっと汗ばむくらいに暑い感じだ。
 さて、その酒場に君らはいるわけだが、ちょっと困っている。三人とも、同じようにね。
フィス
:困っている?なんでまた?
GM
:うん。
 遺跡の秘宝を求めてこの街に来たはいいけど、森はあまりにも深く、案内人なしでは入れないくらいだという事を聞かされてしまったからだよ。今、目の前にいる女の子にね。
「案内人を探して森に入った方が、無難ですよ」と、女の子が言う。
フィス
:三人とも、その女に聞かされたの?
GM
:そうだね。「ここらへんで、宝のありそうな遺跡、しらない?」みたいなことを聞いてだろうね。「最近は、たくさんのトレジャーハンターがやってくるようになりましたから、なかなか、案内人も人手不足らしいですけど」と、女の子はお皿をふきふきしながら教えてくれたよ。
タクト
:へぇ、そんなに多いの遺跡、ここに。
GM
:多い。森はほとんど未開だから、幾つあるかなんか、わからんくらいだ。
ライト
:「君、案内できないの?」と聞いてみたり…
タクト
:おいおい。(笑)
GM
:「私は冒険者じゃないですから」と、女の子は教えてくれたよ。
ライト
:「やっぱりね」内心残念。「じゃ、誰か可愛い案内人知らない?」懲りてないらしい。
GM
:おいおい。(笑)
フィス
:俺はじゃあ、ウェイトレスに向かって、「キミ、僕にカプチーノを一つ」と言ってみたり。
GM
:おいおい。(笑)
 あるのか?カプチーノなんか。まぁ、いいや。あると言うことにして、出してあげよう。
 あ、ちなみに今、とりあえずここには君らの三人だけだ。他の人たちは案内人とかを連れて、もう出ていった後なんだろうね。
フィス
:よし、それじゃあそれを一口飲んで、カウンターの女の子に向かって言うよ。「つまりは、仲間がいないとダメだというわけだね。お嬢さん」
GM
:「仲間というか…そうですね。森に普通に入っても、闇雲には遺跡も見つかりませんよ」
タクト
:「あのさ、案内人雇うのにはお金いるわけだよね?」と聞いてみる。
GM
:「いりますよ」
タクト
:「あ、ありがとう」 俺さ、お金ないよ…
GM
:「けっこう、かかります」と。親切に。(笑)
 そして女の子は店の奥に消えていったね。店には、君ら三人だけが取り残された。
ライト
:なんとなく聞いてて、どうしようと悩んでいたり…
タクト
:残り75G…どうするよ〜。
フィス
:残りは915Gあるけど、案内人は、どこに行けば雇えるんだ?
ライト
:残り285Gだけど、どうしよう。
GM
:と、君らはみんな、顔を見合わせるだろう。こまった奴らが、酒場にぽつつんと、三人。
 と、突然そこに声がかかる。
:「おこまり?」
フィス
:何者?とりあえず髪をかきあげ、「キミは?」と言う。
GM
:ざんねん、その前に、声のした方を見た方がよいな。そこに人影は、ない。
フィス
:「ふっ、空耳か」と、髪をかきあげる。
:「空耳じゃ、ないー!」
タクト
:じゃあ、財布閉じて見よう。誰かいるの?
フィス
:いない。髪をかきあげる。「美しいと幻聴まで聞こえるようだな」と、カプチーノを一口。
:(フィスにげんなり)「やめようかなぁ」
GM
:その声はカウンターの方から聞こえる。
 冷静に見たタクトは気づくかな。
タクト
:っても、雇える金ないんだけどね…
GM
:カウンターの上に、15,6センチの人がいるよ。
タクト
:え?
GM
:声に気づかないフィスに、てくてくとその子はフィスのカプチーノのトコロまでいって、そのソーサーの上に立った。そしてみんなのことを見て、言うよ。
:「案内人、さがしてるんでしょ」
タクト
:15,6センチ?小さい…「キミは…」って驚いてる。
GM
:声の主は、ソーサーの上で、偉そうに腰に手をあて言っているよ。「どうなの?」
フィス
:「これは、ウィンドボイスか!よくきこえん」と意地悪。(ウィンドボイスは精霊魔法。遠く離れた場所に音を伝えたりできる魔法。フィスは使える)
:無視します。
タクト
:聞くよ。聞く。「あ、ああー、探してはいるんだけど…キミはいったい?」
:「まぁ、名乗るほどのモンじゃー、ないよ。ミントって言うけど」
フィス
:「ミジンコ?」
ミント
:「違う!」
フィス
:「で、キミはなんなんだ」と手鏡を見る。
ミント
:「ナルシストかっ!?」
GM
:声の主は、背中に羽根の生えた、15,6センチの大きさの女の子だ。羽根は鳥の羽みたいな羽毛で、真っ白。クロース(普通の服)を着ていて、ぱっと見た目、その子は人間で考えればけっこう可愛い系の子だね。
ミント
:可愛いんだよ。
タクト
:こんな生き物は知らない。
GM
:まぁ、アマゾンだから、生態系も独特ってことで。(笑)
ライト
:いいかげーん。
ミント
:気にしなーい。(笑)
タクト
:「あーと、キミは案内人っていっていたけど…キミがかい?」
フィス
:「美しい、私が?」
ミント
:「死ね」フィスはムシしよう。タクトに言う。「こう見えても、森は詳しいよ」
フィス
:いい加減、気づいてあげよう。「おおっ、昆虫!?」
ミント
:「昆虫じゃないもん!ハネは、羽毛だもん!」
フィス
:「じゃ、アホウドリ?」
ミント
:「むっかぁー。このナルシストー!!」
フィス
:「僕の美しさが判らないなんて、所詮はその程度ということさ」
ミント
:「こいつ、むかつくー!! 森にある遺跡のこと、教えてあげよっかと思ったけど、もー、しらない!」
タクト
:「ああ〜、わかったから…そこのひとも落ち着いて…」
フィス
:「ふっ」手鏡を見る。
ミント
:おさまらない。ぱたぱたと文句を言いながら、ミントは飛び上がるよ。キックしてやる。頭、がし。
フィス
:「あぁ、3時間かかった僕の髪型がー」
ミント
:「ざまみろぅー!」
タクト
:「えーと…ミントっていったね?案内して欲しいのはやまやまなんでけど、お金がね…」って、聞いてない!?
ミント
:タクトは話がわかるとみた。聞いてる。「お金は、別にいいんだー」
タクト
:「え?」
フィス
:髪を直しながら、「金もいらないとなると…目的は?」
ミント
:「別に。
 あのね、ボクらね、森に住んでいるわけなんだけど、最近、遺跡のこと調べにくる人が多くって、困ってるわけ」
ライト
:聞き耳〜。(笑)
タクト
:「は〜」
ミント
:「でー、遺跡には、けっこー、ボクらの伝承にあるものとか、あるわけなんだけど、そういうやつ?もってかれちゃうと、困るんだよ」
タクト
:「なるほど…」
ミント
:「だからー、遺跡の真意を確かめて、ボクらの伝承にあるものなら、先にいただき。そうでなければ、まぁ、ほっとくってところで…そういう話でなら、案内人になってあげてもいいかなって、話」
タクト
:「ふ〜ん…つまり、キミが案内をしてはくれるけど、キミの案内でいった遺跡が、伝承の遺跡だったら、持って帰れないけれど、いいかいってこと?」
ミント
:「ま、そゆこと。
 もっとも、どれが伝承でそうでないかなんか、ボクもしんないけどもね。ま、そーゆー約束なら、遺跡、案内してもいいよって話。どぉーお?」みんなを順繰りに見て、言うよ。
タクト
:「う〜ん…」考え中。
フィス
:「ふん…そう言うのは昆虫愛護教会とかに頼め。
 と言いたいところだけど、今回は仕方がないので案内を頼んでやるか」
ミント
:「なんか、むかつく。こいつ」
フィス
:「違う。美しいだけだ」
ミント
:「死ね。そっちの人は?」
タクト
:「まー、いいか…な?こっちも、そんな余裕ないしな」
ミント
:「けっていー」
ライト
:うーんと…声をかけようか思案中。
ミント
:あ、ライトに向かって言う。「キミも来るでしょ?」
ライト
:「え?いいんですか!?」
ミント
:「っていうか、来てくれないと、困る」
フィス
:「は?」
タクト
:「なんで?」
ミント
:んーと、フィスには言わないけど、タクトに耳打ちしよう。「ボクらさ、実は、希少種なんだよね。いるのみっかっちゃうと、捕まって、売られちゃうんだよ。いい値なの」
タクト
:「あー(周り見回して)なるほど…見られたから、仲間に、と」
ミント
:「そゆこと」
タクト
:「じゃ、案内たのむよ」
ライト
:「あ、よろしくお願いします」
フィス
:「美しい」
ミント
:「んーと…かなり不安だけど…面子はそろった!
 いくぞ、トレジャーハンターどもー!」
GM
:と、言うわけで、冒険の始まり始まりー。
全員
:「おー!

 さて、TRPGとはこのようにして会話しながら、ストーリーを進めていくゲームです。
 しかし…なんとも癖のあるキャラクターたちです。さすがは、studio Odysseyのスタッフたちと言ったところでしょうか。
 ここで登場したミントというキャラクターは、今回使用しているソードワールドRPGのルールには存在しません。彼女はストーリーをうまく転がすために、GMサイドから加えられたプレイヤーなのです。(パーティのバランスもども考えた上で)
 彼女の設定などについては、また後ほど…と言うことで。

2.遅れてきたひと

タクト
:あ、今時間は?
GM
:昼前くらいだね。
ミント
:「じゃ、街はずれで合流。すぐこいよ。髪の毛なんか、気にするな!」って、フィスに。
フィス
:魔道士の格好で合流するよ。
タクト
:「あ〜ミント。ここからどれくらいかかるんだ?」
ミント
:「そーね、森で一泊ってとこー」と、ミントはぱたぱた飛んく。
GM
:さて、他の面子はどうするね?すぐに町外れへ向かう?
タクト
:保存食買っていきます。
フィス
:あっ、そうだ食料をかわなければ。
GM
:カウンターに再び姿を現した女の子が、売ってくれるよ。
タクト
:やべ、金が…(笑)
フィス
:「お嬢さん。旅の食料はあるかな?」
GM
:「一食分で、7Gからですよ」と、にっこり。
フィス
:「うん。僕の舌に合いそうなのはどれかな?」
GM
:「どれも、あうと思いますけど、14Gのこれは、美食家のかたもなっとくの保存食です」どんなだ。(笑)
フィス
:「ふむ。では、安いのから高いのまでを4日分くれたまえ」
GM
:「またいらしてくださいね。聡明かつ、繊細な顔立ちのお方」
フィス
:「ありがとう」と髪をかきあげる。「ふっ、罪だなぁ」
GM
:その脳みそが罪だな。
タクト
:ねぇ、GM。保存食1食分だから1日なら7×3になるの?
GM
:そうだよ。まぁ、2食ってんなら、話、別だけど。
タクト
:ああ〜お金が…(笑)
ライト
:ねぇ、保存食って必要なの?
タクト
:狩りする?
フィス
:もしもの時は最終的にはミントを狩ればいい。
ミント
:っていうか、ミントを狩るな!
タクト
:それは…悪人じゃ?
ライト
:ジャングルだし、狩りでもするかな。(笑)
タクト
:でも、弓とかないじゃん。
フィス
:そういや、そうだ。
GM
:さて、それではみんな、町外れに来たのかな?
 では、シーンは町外れに移動するよ。
 町外れは、川沿いを行くと、ある。柵を越えて少し行くと、もう森だけど、その手前に、丸太を切った椅子が何個かあったりする。で、さぁ、もう喋っていいよ。
ベルン
:町外れにたたずむ美人(笑)ドワーフ。
GM
:遅刻してきて第一声が、それかーい!(ベルンは遅れてきた。待っていたのだが来なかったのでゲームをはじめたのだが、酒場のシーンの終わり頃に、ちょうど現れた)
フィス
:「ふっ、誰だ?あのごつい娘は?」
ベルン
:あんまり状況がわからない。
GM
:適当にやっていいよ。
ベルン
:ちなみに、ごつくないよ。
GM
:筋力ないからね。
ベルン
:15しかない。
フィス
:だって、ドワーフでしょ?
GM
:ドワーフでは、少ない方だ。
タクト
:いや、それでも15は人の平均以上だ。(笑)
ベルン
:細いほうだ。ドワーフとしては。
フィス
:しかし、見た目ごついだろ。色黒だし
ベルン
:ごつくない。と本人は主張する。(笑)

 ベルン・ボルン。ドワーフの女。22歳。自称ごつくないドワーフと言うだけあって、並みのドワーフよりも敏捷度が高く、ドワーフ特有の器用な手先も手伝って、盗賊である。
 ドワーフであるが、「グラスランナーに生まれれば良かったんだ」と周囲から言われることもあるという、お祭り好きの派手好きなドワーフである。
 ちなみに、ドワーフとは人の腰くらいまでの背丈しかなく、岩妖精とも呼ばれている。頑固者が多く、無口な戦士などが多い種族なのだが…ベルンが果たしてどうかは、プレイをご覧ください。

ベルン
:と、言うわけで、よろしく。
タクト
:じゃ、進めよう。「えーと…ミントは…」とその辺を探す。
フィス
:「野生に帰ったかな?」
GM
:あ、ちなみにそうだね。君らとベルンはまだ初対面で、知らない仲ということにしよう。(ミントを使えば、うまくシナリオができるぞ)
タクト
:それでいいよ。で、「ミントはどこにいったんだ?」と、きょろきょろする。
GM
:じゃ、そこでミント…
ベルン
:それなら、アタシが捕まえてる。
GM
:なにッ!?(勝手にプレイしていいよとはいったけど!?)
ミント
:「はぅ〜」じゃ、捕まってる。(笑)
ベルン
:…売れるかも。
タクト
:(笑) そうくるか!
フィス
:グッド!
ミント
:「たすけてぇー」(のりのり)
ベルン
:でも物は売ってもなぁ…生き物は…どうしようかなぁ…と思案顔。
フィス
:そこ、いい人にならない!売ってしまえ!
ミント
:なんでだ!
タクト
:「すまないんだけどさ…」と話しかけよう。
ベルン
:「なに?」
ミント
:「ああっ、タクトはいい人だっ」
フィス
:「ふっ」意味なし。(笑)
タクト
:「その子はおれたちの案内人なんだ、はなしてくれないか?」
ベルン
:「案内人?」
GM
:じゃ、ベルンも案内人のことは知っていることにしよう。
ベルン
:「これが?」
ミント
:「これッ!?」
タクト
:「そう」
フィス
:「昆虫みたいだけど」
ミント
:「昆虫!?」
ベルン
:でもこれが案内人とは思えない。(笑)
ミント
:じたばだじたばたー。(笑)
フィス
:「無理はない。みんなそう思っている」
ベルン
:「そうよねぇ、どう見ても虫みたいだし」
GM
:やっぱり案内人は、普通はエルフだったり、人間だったりするね。
タクト
:「まー、見た目じゃない、と思うんだが…」
ベルン
:「見た目は大事よ」
フィス
:「ふっ」
ライト
:なに?(笑)
ミント
:「あぁーん。かわいいのに、かわいいのにー」
フィス
:「ふっ…」
ミント
:「虫じゃないもん、虫じゃないもんー」
タクト
:「あのさ、だから…」
フィス
:「うつくしいー」自分に言う。
ミント
:「いたいけな女の子なのにぃー」
タクト
:ええ〜い!五月蠅い!話がすすなんではないか!
ミント
:ぴきーん。ひらめいた。ベルンに言う。「遺跡に行けば、モノ、あるよ」
ベルン
:「え?本当?」
ミント
:「たぶん」とは、小声。
フィス
:「なくても大丈夫」
ライト
:「どうして?」
フィス
:「最終的には、コイツを売ればいいのだよ。きっと珍獣だ」
ベルン
:「それもそうね」と小声。「遺跡に行けば、仕事できるっていうんなら、話は別よ。さぁ、案内してっ!?」
ミント
:ううっ、言っちゃったはいいけど、でもこの女ドワーフはフィスと同じで、悪な気がするぞ。っていうか、そろそろ離してー。
ベルン
:「じゃあこうしましょう」タクトに言おうかな。「あなたたちの行く遺跡に、ワタシもついていく。ある物は山分けって事で。案内人は、これ」
ミント
:「これじゃないー!」じたばたじたばた。
タクト
:「ああ、じゃあ、それで…いいか?」(みんなに)
フィス
:それでいこう。
タクト
:「じゃ、それでいいよ」
ベルン
:じゃあ話がまとまったので、小さなものを放します。
ミント
:「はふぅー」ぴゅーっと高いところまで飛び上がって、言ってやる!「ボクの姿をみたからにゃー、いかしちゃおけねー」(笑)
ベルン
:「アタシはベルン。よろしくね」(にっこり)
ミント
:「聞いてねー!?」
フィス
:「俺は、フィス。美しい男だ」髪をかきあげる。
ミント
:「死ね」
タクト
:「えーと、タクト・カタクラです」
ベルン
:「oh!東洋の神秘、サムライですね」(笑)
タクト
:「は〜…」
ミント
:「とーよー?」そんなのあるんだ。(笑)
フィス
:「美しい」
ミント
:「あと、無口なライトがいるよ」
ライト
:「申し送れました。ライトです」
タクト
:そういえば、名前、初めて聞いた。(笑)
ミント
:「よーし、面子もそろったところで、さぁー、じゃー、深遠なる森の遺跡を求めて、出発だー!」
ベルン
:「しゅっぱ〜つ」
ライト
:コクリ。
フィス
:「ふっ」
タクト
:「ふ〜」(疲れた)
GM
:ほくほくのミントを先頭に、君ら三人は森へと入っていく。

3.深遠なる森

GM
:森は先にも言ったように、アマゾンの雰囲気だ。うっそうとしていて、森の入口こそトレジャーハンターたちの歩いた後があって歩きやすいけど、一歩中に踏みいると、もう、歩くのも大変だ。
タクト
:「歩きにくいな…」
フィス
:「キミは服装が悪いよ、タクト」(笑)
タクト
:紋付き袴ではないぞ!?
ベルン
:こっちはレンジャーなので、なれたものです。
ミント
:ミントはぱたぱた飛んでるから、きにならなーい。
GM
:森をずっと行くと、君らも知らないような生き物が何匹かみえたりする。先に触れたみたいに、この辺りの森は生態系もすこし変わっているらしいんだね。独特の進化をした生物が、まだ何百種類も発見されていないという…
タクト
:「は〜、なんだ?あれ?」とか言ってる。
フィス
:っていうか、目の前にいるって。知らない生き物。
ミント
:ぱたぱた。
GM
:うっそうとした森に差し込む陽が、足下を照らしている。すこし汗ばんでくるね。どっちかっていうと、熱帯系なんだ。
 ちなみに、ミントは一般的に自分が知られていない生き物とは知らない。ただ、自分、高いらしいぞとは、知っているくらい。
ミント
:ぱたぱたー。
ベルン
:「それにしても、あっついわね〜」
タクト
:よかった。皮よろいで。
フィス
:格好が一番なので熱くない。(フィスは精霊魔法使いでありながら、魔導師風にマントを着ている)
ミント
:「そぅおー?暑いのー?」
ベルン
:みんな皮鎧なのでは?みんなあついくらいなんでしょ?
ミント
:「ボクはクロースだもん」
タクト
:マントを着ているフィスに聞こう。「あつくないのか?」
フィス
:「ふっ、熱くない」
ミント
:「ばかは、暑さ寒さがわっかんないんだ」
フィス
:「ふっ」
GM
:さて、そんなことをやりながら君たちは歩いている。っと。レンジャーって、誰がもっているっけ?
タクト
:おれ、ない。
ライト
:おれもたぶん無い。
ベルン
:アタシ持ってる。
GM
:じゃ、ベルンは知力とレンジャーで、さいころ。
ベルン
:初振り。行きます。

 レンジャーとは、野外生活に長けた能力の事です。
 ソードワールドRPGでは、自分の持つ能力のことを技能と呼び、この技能を持っているか持っていないか、もたは持っていても、何レベルか、で、自分の行動の成否が反対されます。
 ここでは森の中を歩いていた一行が、何かの気配を感じ取れたかどうか、GMがチェックしようというところです。

ベルン
:(ころころ)13。
GM
:それは気づくなぁ。がさがさと、森の中を移動する音が聞こえた。
ベルン
:「ミント、あれって何」
ミント
:「あれ?」
GM
:ぱたぱたの羽音で、ミントはあんまりよくわかんない。
タクト
:「なにかあったのか?」
フィス
:「ふっ」髪をかきあげる。
ベルン
:「何か音がしたの」 GM、音はどっちに行ったの?
GM
:音はみんなを取り巻いていくように、移動したと感じたよ。
ベルン
:囲まれてる?
タクト
:なんかいやだね〜。
GM
:と、突然、がさがさっと、茂みをわってそれが姿を現した!「きー!」っと、襲いかかって来る。
ベルン
:敵?
タクト
:じゃ、腰に手をかけた。
フィス
:メイジスタッフを取り出す。
ベルン
:ピックを構えます。
タクト
:敵はなにもの?
GM
:正体はゴブリンだ。ベルンにはわかる。音は5つした。
ミント
:「きゃー」と言いながら、ミントは上空へ逃げ出す。(笑)
タクト
:おいおい。(笑)
フィス
:「ふっ、醜いものよ」とメイジを突き出し呪文を唱える。
GM
:とりあえず前から、2。後ろから1だ。
ベルン
:「5匹いるわよ、全部で」

 ベルンが感じ取った気配は、モンスター、ゴブリンの気配でした。
 もしもベルンがこの気配に気づかなければ(さいころの目か低くて、GMが考えていた目標値以下だったら)、ゴブリンに先制攻撃のチャンスをと考えていたのですが、あいにく失敗に終わってしまいました。
 冒険者たちが、身構えます。
 さあ、戦闘です。

GM
:みんな、敏捷度はいくつか言って。数値の大きい人から、行動できるからね。
フィス
:16。
タクト
:18。
ベルン
:13。
ライト
:18。
タクト
:しかし、このメンバーだとたぶんきついぞ。
GM
:その敏捷だと、タクトとライトが同時だね。でも、タクトの言うとおり、ベルンとタクトでフィスとライトを護ってあげないと、死ぬかもだぞ。二人は魔法系の技能しかないから、戦闘には不向きだ。
ミント
:「うにゅー」ミントは戦いには参加したくないけど、ちなみに敏捷は25なので。
フィス
:はやっ。
ベルン
:「……」最低速。ドワーフでは最速なのに…釈然としないものを感じている。
タクト
:戦闘が終わってからにしてくれ。後ろ、ベルン行って。多いほう担当するから。
GM
:ベルンが後ろにまわった。タクトが前に回った。
フィス
:僕はみんなの真ん中。
GM
:では、タクトとライトから行動。剣は届くよ。
タクト
:じゃ、攻撃。(ころころ)さいころの目に、器用度、ファイターのレベルを足して…12。
GM
:それは(ゴブリンの回避力のデータを見てる。)あ、こっちのが低い…あたるなぁ。
タクト
:白刃の刃が光った!さいころ〜。(ころころ。出た数から、ダメージを求める表を見て)13ダメージ。
GM
:マジ!? かなり、大ダメージ!!強いじゃないか!
ライト
:俺も攻撃。魔法。エネルギーボルト。とー!(ころころ)ダイスの目に魔力を足し…ても、7。
GM
:それは不完全な効果しか出ない…
ライト
:でも、魔力足して4ダメージ。
GM
:うぁ!?でも死んだ。
ベルン
:「すご〜い」
GM
:弱すぎるぞ、ゴブリン!
ミント
:「いいぞー、ライトー」
ライト
:てへっ。(笑)

 早速あっさりとゴブリンを1匹、倒されてしまいました。
 戦闘のルールは、やや複雑です。この辺りは、実際にプレイしてみないと、なんともわからないかもしれません。簡単に言えば、さいころによる判定が、2段階あるという感じです。武器で攻撃する際も、魔法で攻撃する際も(ライトの使ったエネルギーボルトは、エネルギーの矢で敵を打つ魔法)、まずは敵に当たったかどうか、その後に、ダメージがいくつだったか。
 これが基本です。
 逆に、防御の方も、2段階です。敵の攻撃が当たったかどうか、自分は敵からのダメージを、鎧などで、何点減らすことが出来たか。
 これが、戦闘の基本ルールです。

GM
:次はフィスの番だよ。
フィス
:メイジスタッフ(杖)を意味深にふり回して、「聖なる光よ」とウィルオーウィスプ(光の精霊を呼ぶ、攻撃魔法)を召喚だ!魔法は13で発動。
GM
:それは完全な効果だ。
フィス
:7ダメージ。
GM
:ばし、ちょっと痛い。今のは、前の?後ろの?どっちに?
フィス
:前。
GM
:ばし。では、ベルンの番
ベルン
:ピックで殴ります。
GM
:後ろのね。
ベルン
:「えい」修正込みで10。
GM
:それはあたる。
ベルン
:10。いきなり出ました、クリティカルヒットー!
GM
:うわぁー。

 与えられたダメージを振った時、それがある値以上になると、クリティカルヒット(会心の一撃みたいなもの)を出すことが出来ます。これが出ると、その時求められたダメージに、さらにもう一度さいころを振って出た値をたし込み、ダメージと出来るのです。

ベルン
:合計13点。
GM
:ずががん。かなり、痛い!
 くっそー、反撃だー!ゴブの攻撃。と行きたいところだが、君らの強さに、一匹は逃げ出した。がさがさー。
フィス
:「ふっ、己の醜さに逃げ出したか」髪をかきあげる。
GM
:でも、隠れていたやつりのもう一匹が右前から現れたよ。こいつはこのターン攻撃しないから、タクトとベルンはゴブリンの攻撃だ。二人とも、1回ずつ回避して。
ベルン
:(ころころ)11〜。
GM
:ベルン、かわし。
タクト
:(ころころ)14。
GM
:タクトもかわし。なんだよ、けっこう強いじゃないか!
ミント
:ターン頭ー。「がんばれー」
GM
:タクトとライトの番。
タクト
:ミントはそれだけか!? まぁいいけど…じゃ、攻撃。11。
GM
:前にも傷ついているやつがいるから、そっちからね。それはあたった。
タクト
:ひくいな、8発。
GM
:まだ死なない。
ライト
:こちらも攻撃。もう一発、エネルギーボルト。発動は9。
GM
:完全な効果がでた。ダメージのさいころふって。
ライト
:あ、もう精神力がない。(笑:魔法を使うための精神力が切れたら、気絶してしまいます) とりあえず、ダメージは6。
GM
:ざくし!光の矢に突き刺されて、ゴブリンは死んだ。
ミント
:弱いなー。「いいぞー、らいとー!」
GM
:フィスの番だよ。
フィス
:マントなびかせて「聖なる光よ、悪しきモノを打ち倒せ!」と、もちいっちょ、ウィル。12で発動。
GM
:完全な効果。
フィス
:メイジでウィルを動かして、7ダメージといって叩きつける。
GM
:がし。…死んだ。
フィス
:「ふっ」
ミント
:「なまいきー」
GM
:(思ったより強いじゃねーか)残るはタクトの前のゴブ、のみ。ベルンはどうする?
ベルン
:じゃ〜ダーツでも投げますか。ピックを捨てて、シールドの裏のダーツをしゅぴっと。(シールドの裏に隠している) 攻撃、9。
GM
:あたった。
ベルン
:打撃、7点
GM
:ぷす。すこし効いた。
 ゴブの反撃。最後の一体はタクトに攻撃!
タクト
:15といってかわし。
GM
:あたらなーい!?
ミント
:ターン頭。「がんばれー」
タクト
:じゃ、いいか? 11攻撃。
GM
:あたった…死ぬな…
タクト
:ダメージ、13発!
GM
:ずがこし!やっぱり死んだ…
ミント
:「おおー!」ぱちぱちー。「すごいぞ。思ったより、すごいじゃん!」
タクト
:ちゃんと刀の血をぬぐおう。(笑)「まだ修行がたりないな」
ミント
:「つよいのにー」
ベルン
:じゃ、ダーツを回収しましょう。
ミント
:「しゅぴっ!って、ボクにもできるかなぁ?」
フィス
:「ふっ、美しいものが勝つ」と独り言をいいながら、手鏡で髪型をチェックしよー。
ミント
:「無駄」
GM
:と、そんな感じで、さらに君らは奥を目指す。
GM
:さて。
 そうして、午後はそれ以外何もなく歩き通した君らだけど、そろそろ日が暮れて来た。遺跡は、もう少し深いところにあるんだけど…
ミント
:「遺跡は、もちっと行くとあるよ。そろそろ、日も暮れてきたけど?」
ベルン
:じゃあ、キャンプだね。
タクト
:そうだね。
フィス
:だね。魔力がやばい。
ライト
:(本当はライトのほうがやばい)
タクト
:じゃ、どうする?
GM
:ちょうどキャンプできそうな場所で、ミントは近くの木におりたった。
ミント
:「ここー。おっけー?」
フィス
:んじゃー、ここでキャンプ。
ベルン
:火をおこして、とりあえずご飯としましょう。
GM
:薪をたいて、君らはそれを囲んで、簡単なご飯の準備をしはじめた。
タクト
:じゃ、ミントに少し聞こう。
GM
:見張りの順番でも決めながら、どうぞ。
タクト
:「これから行く遺跡ってどんな感じなんだい?外見とか、広さとか…」
ミント
:「んー?」ミントはコイン大のクッキーをもぐもぐ食べてる。
GM
:遺跡は広くないよ。2階建てだね。
ミント
:「二階建て」
フィス
:「そこには何がいるのかわかるかい?」
ミント
:「さぁ? んで、外見はねー。入口が、崖のとこにある。中は、しらないよ」
タクト
:「入った事はないんだ…」
フィス
:「ふっ、役に立たないな」
ミント
:「覗いたことはあるよ。怖いから、奥はいってない」もぐもぐ。
ベルン
:「ま。そんなの、入ってみればわかるわよ」
タクト
:「あー、そうだね」
GM
:で、見張りの順番は結局?
フィス
:俺、始めを希望。
タクト
:ベルンとおれは分かれたほういいでしょ、
フィス
:そうだね。戦力的に。
ベルン
:じゃアタシ、フィスが先番。ライト、タクト、ミントが後番。
ミント
:「ボクも!?」
ベルン
:「当たり前でしょ」
ミント
:クッキー落としそう。「はぅー」
タクト
:うぐぅ…じゃないの。(笑)
ミント
:じゃ、次回からは「うぐぅ」にするよ。(笑)
フィス
:「だが、少しは役に立たないと、昆虫以下になるぞ」
ミント
:「羽毛だもん!」
フィス
:「ふっ」聞いてない。
GM
:じゃ、そんな感じで、君らは眠りについた。
ベルン
:ぐーぐー。
フィス
:ぐぅー。
GM
:って、先番が寝るなッ!!
 レンジャーがある人は、知力たしてふって。それ以外は、ヒラメ。君らがキャンプしている間に、何か出てくるかなぁ?
ベルン
:(ころころ)ピンゾロ。ま、こういう日もあるわね。(笑)
ミント
:さっきまではあんなにすごかったのに。(ピンゾロとは、2つ振ったさいころの両方が1のこと。ソードワールドRPGではこの目が出ると、すべての行動が自動的失敗となる)
GM
:見張りのはずのベルンは寝ていた。(笑)
タクト
:8。
GM
:ライトは?
ライト
:4。
フィス
:6です。
ミント
:7ー。
GM
:えーと、夜の森はざわざわとしていた。以上。
フィス
:いいのか?
GM
:気にするな。ってわけで、朝だよ〜。(笑)
タクト
:(笑)
GM
:では、朝御飯を食べて学校(笑)…じゃなくて、遺跡へ。
タクト
:わからない人、多そうだなぁ。(笑)
ミント
:じゃあ、次回からは「うぐぅ…」かぁ。(笑)

4.遺跡の中へ

GM
:歩き出してしばらくすると、遺跡が目の前に現れたよ。ミントの言うとおり、崖のようなところに、ぽっかり、人工の穴が開いている。
ミント
:「ここだよ」
タクト
:「へ〜」
フィス
:「ふっ」
ベルン
:じゃあ入り口で罠を調べるわね。
GM
:どうぞ。シーフ技能と、器用度だね。(シーフは盗賊の技能)
ベルン
:修正込みで13。
GM
:とくに何もないようだ。
フィス
:松明に火をつけるね。
GM
:かちかちかち。ぼって、そんなに早くはつかないだろうけど、いいや。(笑)
フィス
:メイジは腰にさしておく。
ベルン
:アタシもランタンに…って暗くても見えるのになんで持ってるんだろ?(ドワーフは暗闇の中でも目が見える。岩妖精という種族が穴蔵で生活しているためだ)
タクト
:明かりは、おれが必要です。
ミント
:「ボクも暗いのは見えないよ」
ライト
:今回は、何も見えないのね〜。
フィス
:シャーマンだから、インフラビジョンはあるだろう。
ベルン
:赤外線視力みたいなものだね。
ライト
:じゃ、ある程度はみえるんじゃん。(精霊魔法が使える人は、精霊の位置から、ぼんやりと暗闇をみることができる。インフラビジョンという)
ミント
:「ともかーく。うだうだしてないで、いこー!」ぱたぱた。
ベルン
:何かいます?奥に。
GM
:見えるところ…って、ベルンは全部見えるじゃないか。いないなぁ。
ベルン
:暗くても見えるシーフ・レンジャー。実はドワーフはシーフ向きなのよ。まぁ、じゃあ入りましょう。
フィス
:何人で歩ける?
GM
:並んで、3人くらいはいけるね。
タクト
:どうしようか?
フィス
:んじゃー、ベルンとタクトで、俺とライトで歩いたほうがいいね。
ミント
:ミントは勝手にぱたぱたいっちゃうぞ。(笑)
ベルン
:見えないのに?
ミント
:「はぅ〜、みえないんだったー」戻ってくる。
フィス
:「ふっ、阿呆が」
ベルン
:すべて見えていた。「ふっ」(笑)
ミント
:知力、14あるのにぃ。
GM
:隊列は決まった?いくかい?
タクト
:いいよ。
ベルン
:じゃ、行くわよ。
ミント
:じゃ、ミントはタクトかベルンの頭の上を旋回してる。
GM
:入ると、少し行くと、広間みたいなところにでる。
 中央に石碑があって、その前に古びた剣が、3本、鎮座しているね。剣は錆びていて、全然使いモノにならなそうだ。
ベルン
:石碑の方を見てみましょう。
タクト
:なんか書いてある?
GM
:石碑には文字が書いてあるね。「剣を台座へ。ひとつは炎の台座へ。ひとつは清き水の台座へ。ひとつは輝ける台座へ」
タクト
:は〜。
GM
:ちなみに、広間は三方向に別れているよ。
ベルン
:「つまり、剣を台座に乗せてくればいいのね」
フィス
:「ふっ、剣を置けって事か」他には何か書いてない?
GM
:他には特には。文字もかけていて、その先もあるのかもだけど、読めないよ。
タクト
:なんかあやしいな。(笑)
フィス
:俺らは弱いから別行動はヤバイよな。
タクト
:そうね。
ミント
:ぱたぱたー。(笑)することない。
ベルン
:じゃあ、一つ一つあたっていこう。
タクト
:そうね
GM
:右、左、真ん中。どこから攻める?
ベルン
:ひだりかな。
GM
:とりあえず、左から攻めるかい?
ベルン
:じゃあ剣は3本とももっていくわ。いってみればわかるでしょ。きっと。
GM
:ベルンは剣を手に取った。
ミント
:「ひだりー」ぱたぱた。
タクト
:ぞろぞろ、と。
GM
:左はすぐにまた部屋になっているね。少し中心に向かって曲がっていたようだけど。
ベルン
:で、台座は?
GM
:ここにはないね。この部屋には、中心に向かうらしい左方向の道と、汚い水の入った水瓶が中央の奥まったところにあるよ。
ベルン
:とすると、ここは水ね。水がめに剣をさせるとかはできないのかしら?
GM
:水瓶に剣は入るな。ちょうどくらいの大きさだ。
フィス
:よし、ピュリフィケーション!真水になるかな?(どんなに汚い水でも真水に帰る精霊魔法)
GM
:水瓶にかければ、当然真水になるよ。
フィス
:そしたら、なんか判るかな?
タクト
:どうかな?
ベルン
:じゃ、真水にしてから剣をさすね。
フィス
:うぃ。
GM
:フィスはピュリフィケーションをかけるのね?
フィス
:うん。
GM
:かけると、水が真水になった。
ミント
:ぴよよー。「おおっ、水がばっちくなくなった!?」
GM
:いや、真水になっただけだ。
フィス
:何かわかるかな?底になんかかいてあるとか…。ないか。
GM
:何にも書いてないよ。
フィス
:「ふっ」しくじった。
GM
:ベルンは剣を入れてみるの?
ベルン
:どの剣がいいかしら…
GM
:剣はどれも同じに見えるね。どれも錆びてて、切れなそうだ。
タクト
:「どれでもいいんじゃないか?」
ベルン
:じゃあどれでも良いわね。適当に一本選んでさすわ。
GM
:ざぶん。剣を沈めた。
 と、見る見るうちに水瓶が汚れていく。そして、引き上げた剣から、サビがすべて消えたよ。剣はぴかぴかに輝く剣になった。切れあじもよさそうだ。その光には、魔力のようなものも感じるね。
フィス
:とりあえず、ミントで試し切り。
ベルン
:じゃあ、その剣はタクトにあげる。
タクト
:貰ってもね…
フィス
:そうだ。タクトがやればいいんだ。名人は切ったものの細胞を切らないから、すぐくっつくらしいし。
ミント
:何が?
フィス
:だから、ミントで試し切り。
ミント
:どうして?
フィス
:きっても、つなげれば死なないだろうから。
ミント
:死ぬよー!
フィス
:まぁ、いいや。先を急ごう。
GM
:とりあえず、道は今来た道と、もういっこ、中心に向かう道があるね。
ベルン
:じゃ、中心に行くほう。
フィス
:ねぇ、他の剣も試さないの?
ベルン
:あ、忘れてた。他の剣もやってみる?
ミント
:「ばーか」と、フィスに言おう。「そのでっかいあたま、かざりぃー?」
フィス
:「ふっ、美しい飾りだ」
ミント
:「死ね」ベルンに言ってみよ。「3本あるじゃん。でさー、これ、みずでしょ?あと、2こあったじゃん?」
ベルン
:「きっとそうでしょうね」
フィス
:読めたー。一本は火だから、松明であぶるんだ。
タクト
:やってみるかい?
フィス
:で、ラストはウィルで破壊すると。(笑)
ミント
:違うと思う…
タクト
:他の部屋にあるんじゃないのかな?
フィス
:やるだけやってみる?
ベルン
:じゃ、他の部屋行ってみてから試してみようよ。別に今すぐやる必要もないし。
フィス
:そだね。
タクト
:そうだね。
ミント
:「まんなかぁー」ぱたぱた。くるくる。
GM
:っていっているけど?
タクト
:「あー、はいはい」進んじゃっていいんじゃないの?
フィス
:「ふっ、進もう」
ベルン
:中心へ行く道へ進む。
GM
:真ん中に向かう道を行くのね。てくてくいける。
ベルン
:いざとなったら逃げりゃあいいのよ。
フィス
:根性ナシだなぁ。
タクト
:まぁ、魔法の剣あるしね。(笑)

5.3本の剣と3つの力

GM
:真ん中に向かう道を行くと、また、広間になってる。ここには、台座が3つあるよ。
フィス
:広間への通路は一つ?今来た道以外はないの?
GM
:広間への通路は、3方向から来ている。今来たとこと、あと2つだ。
フィス
:残りの道を行ったほうがいいね。
ベルン
:じゃあ今度は右の部屋に行きそうなほうへいこうよ。
GM
:ちなみに部屋の奥には重厚そうな扉があるよ。鍵穴とかは、ないね。
ミント
:あぅー。「台座、あるよ」
タクト
:「それは、あとだな」
ベルン
:重厚なドアは、台座に剣をさすと開くのね。
フィス
:「ふっ、愚かな」
ミント
:「はぅー、だいざぁー。おろかじゃないもん」
GM
:右の部屋の方の道は、なんとなく、これだなって、わかる。
ベルン
:罠はシーフ。でも調べときましょう。台座と扉。台座が10、扉が7。
GM
:台座はレリーフが掘ってある。水瓶の道から真っ直ぐくるところに、水滴のようなレリーフの台座。行こうとしていたところの方には、炎のレリーフの台座、扉の前には、光のような、紋章の台座がある。で、扉の方は、やっぱり開かなそうだよ。
タクト
:そうだ。覚えとこう、剣をどれできれいにしたか。
フィス
:それぞれが持てばいいんだよ。
ミント
:「ボクは持てないよー。そんなおっきいものー」
フィス
:「期待してない」
ミント
:「はぅー」
タクト
:じゃ、水はおれが。
ベルン
:じゃ、さびた剣はアタシ。
GM
:じゃ、そろそろ炎の台座の奥にある道に行くかい?
ベルン
:いこう。
タクト
:はい、行きます。
ミント
:てくてく。ぱたぱた。
GM
:と行くと、さっきの水瓶の部屋の様なところだ。ただ、こっちは、水瓶じゃなくて、燭台がおかれている。部屋も水瓶の部屋と比べて、少し壊れかけているね。自然劣化のような感じだけど。ちなみに燭台に火は入っていない。
タクト
:これに火とつけろと。
ベルン
:じゃ〜、火をつけて、剣をあぶる。
フィス
:「ふっ、松明でつけるか」
GM
:つかないね。
ミント
:「つかないよー?」
タクト
:魔法でかな?
フィス
:んじゃー、ファイアボルト。
GM
:うってみる?
フィス
:「ふっ」と言ってからメイジをつきだし格好をつけて…
タクト
:強いんじゃ…
フィス
:そうなん?
ベルン
:ティンダーじゃない?
タクト
:ライトが使えるでしょ?魔法。
ミント
:「炎の魔法ー?」
タクト
:「じゃ、ライト。任せた」
ライト
:「何が?」何がどうすればよいの?
ミント
:「話、聞いてた?」
フィス
:呪文を唱えるんだよ。
ライト
:アブラカタブラ…
ミント
:なにそれ?
ベルン
:てくまくまやこん
ミント
:なにそれ?(笑)
ライト
:ラミパスラミパス…
ミント
:なにそれ。(笑)
GM
:何の魔法使うか、言ってよ。(笑)
ベルン
:まはりくまはりた…
ミント
:やりすぎ。(笑)
フィス
:変身の魔法?
タクト
:ティンダーでしょ。(ソーサラーが使える発火の魔法。松明等に火を簡単につけることができる。プレイでは先にフィスが松明に簡単に火をつけていたが、本当は松明に火をつけるのはこの世界では困難な行為なのである)
ライト
:じゃあ、ティンダーを。(ころころ)12。(爆笑)
GM
:クリティカル!?(2つ振ったさいころの目が合計12。つまり6と6の時、どんな行為も自動的成功となる。ちなみに、ティンダーで火を付ける行為は1ゾロを出さない限りは、失敗することはない)
タクト
:ああ〜、もったいない!
GM
:それは盛大に炎が灯った!
ライト
:へへ〜ん。
GM
:ごおおおぅ!
ミント
:「わあぁぁー!?」
ライト
:自分でやっといてちょっと引く。
ベルン
:じゃ、あぶろう。
GM
:めらめらとあぶると、炎の中でみるみるうちにサビが消えていく。切れ味鋭そうな剣に戻ったよ。
タクト
:じゃ、これだれか持って。
ベルン
:じゃ、この剣はライトが持っててね。
GM
:と、ベルンが燭台から剣をおろすと、それでもごうごうと燃え続けている。
タクト
:なに、燃えつづけてるの?
GM
:うん。ファイヤウェポンみたいだ。
ミント
:「わぁー」
ベルン
:ライト。火をつけた責任をとってもらわないと。(笑)
ミント
:付けた火は、消えるまでその人の火ー。
フィス
:しかし、これ、そのまま持って帰ったほうがいいんじゃない?
タクト
:いや、多分ここから出ると効果なくなるみたいな気がする。
GM
:そうそう。燭台の火は消えたよ。全部剣に移ったみたいだ。
 で、道は今きた道と、あと、入口の方に向かう道があるようだけど。
フィス
:入口。
ベルン
:入り口の方に行く。
GM
:戻るのね。では、てくてく。
ミント
:ぱたぱた。
GM
:と、初めの石碑の部屋に来たよ。
タクト
:じゃ、ここは真ん中だね。
GM
:真ん中にてくてく行く。
ミント
:ぱたぱた。(笑)
GM
:と、そうすると、中心の部屋だよ。さっき、台座があった部屋だ。奥に、扉が見える。
タクト
:あれ?じゃ、光って?
ミント
:「3つめはー?」
フィス
:ウィルをぶつけてみる?光だし。
ミント
:「3つめー?3つめー?」うーん。ぱたぱた。
ベルン
:先に古代語魔法のライトからやってみよう。ダメージがないから。
GM
:剣に? ライト、剣にライトをかけてみるかい?
タクト
:なんか変。(笑)
ミント
:「なんか、わかんないけど、かけてみろー」
ライト
:「はい!。え〜い2D(ダイスが2つ意味)で4。発動。
GM
:一瞬剣は光ったけど、すぐに消えたよ。サビは消えてない。
ライト
:「ちっ」
フィス
:「ふっ、どっかに光に関係するものはないのか?」
ミント
:「うーん、3つー。3つー」
タクト
:う〜ん…
ベルン
:ひかりねぇ……
タクト
:太陽に当ててみる?
ミント
:「今まで、何使ったっけ?えーと、水と、火。同じパターンじゃ、ないのかなあ」
GM
:(ってゆーか、誰もミントの能力を気にしないのと、ゴブリンが弱かったのが問題か)
ミント
:ぱたぱた。
GM
:さぁ、考えてみよう。

6.3つめの力

ミント
:ぱたぱた。(笑)
ベルン
:虫がいる。(笑)
ミント
:「虫じゃないよー」
GM
:一応、ヒントを出してしておこうか。プレイヤーの君たちが、「かけてるんじゃなか」と思う冒険者技能はなんだろう。そして、3こという値。種類っていったほうがいいのかな?
フィス
:欠けている冒険者技能?えーと、シーフ…は、ベルンがもってたっけ。じゃ、セージ?(賢者。知識人の技能)
ベルン
:シーフもセージもアタシ。
タクト
:プリースト(僧侶)がないね。
ベルン
:あとは、人間性とか。(笑)
GM
:それはかけてるかも。
ミント
:ぱたぱた。
フィス
:バード(吟遊詩人)は?
GM
:ああ、そう言えば、メインプレイヤーキャラは、みんな持ってないねぇ。
フィス
:誰か持っているんかい!
ミント
:ぱたぱた。(笑) ぱたぱた。ぱたぱた。「うーん…」

 あからさまなので、説明。
 ミント。
 彼女はプレイヤーキャラと同じに、能力値その他をちゃんと設定してありますが、ストーリー的には、GM側の情報をすべて知っている、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)と同じような扱いと言うことにしています。いわゆる、狂言回し。
 だいたい、プレイヤーキャラには、羽根の生えた小人のキャラなんかいないですしね。

ベルン
:あ…ミントって、もしかしてプリースト?
タクト
:もしかして、ミントって神様とか天使とかかい?
GM
:神様じゃないよ。天使でもないけど。
ミント
:ぱたぱた。そうなの?
GM
:そんなに偉くないぞ。能力値も、グラスランナーをベースにちょっと、改良してある程度だ。
タクト
:神様とは関係ないか…ないね。
ベルン
:でも、もしかしてプリーストなら、ホーリーライトとか使える?
ミント
:あー、そこまでのレベルは、ないなぁ。(笑)
タクト
:レベル3だもんね。
ベルン
:じゃ、ホーリーウェポンでも良いや。
ミント
:言っていいの?言っていいの?ミント、プリーストレベル、にー。
タクト
:使える…
ベルン
:水が精霊魔法で、火が古代語魔法だったよね。
GM
:ピュリフィケーションとティンダーだね。
タクト
:で、光が神聖、と。
GM
:3つ目だね。
タクト
:竜語魔法は?(ドラゴン・ロアー)
GM
:プレイヤーは使えないじゃないか。
タクト
:でもさ、ミントのことなんてわかんないよ。
ベルン
:じゃあ、聞いてみよ。「ミント、あんた魔法使える?」
ミント
:ぱたぱた。「なんの?」
ベルン
:「神様の魔法」
ミント
:「なんこかできるよ」
ベルン
:「何レベル?」
GM
:レベルでいうか。(笑)
ベルン
:いやいや。(笑)
ミント
:「2レベルー」
GM
:返すな。(笑)
ミント
:「神様の魔法、10個くらいできるよ。ボクたち、もともとできるよ。みんな」
GM
:ミントの能力を言っておこう。ミント・ティア。背中に羽根の生えた、小人族だ。通称は、ミニチュア・フェザーフォルクと言われているけれど、学術的にフェザーフォルク(有翼人種)とは違う種族らしいと言われている。この辺りの森にだけ住み、数も少ないために、マニアの間では珍重されていて、高額で取り引きされている。
 で、彼女自身の冒険者技能は、プリースト(僧侶)2レベル、シーフ(盗賊)1レベル、バード(吟遊詩人)1レベルだ。
ベルン
:ん〜、ただの『にぎやかし』かと思ってたわ。
タクト
:おれも…技能なんかないものだと思ってた。
ミント
:ふっふー。今回のストーリーテラーを任されたのだ。実はすごいんだぞ。
GM
:でも、サイズがないので、武器は何も持てません。
ミント
:はぅー。
タクト
:うぐぅじゃないの?(笑)
ミント
:次回ね。(笑) で、「誰か、治すの?」
ベルン
:「この剣を治して」
ミント
:「治すの?キュアー・ウーンズ(HPの回復の魔法)でいいの?」ぱたぱたと剣のところに来るよ。
ベルン
:「なんでもやってみて」
ミント
:「剣は治したことないよ」
タクト
:あ、なるほど。『なおす』んだ。「いいよ。やってみて」
ベルン
:グラスランナーベースなら精神点は豊富だろう。(笑)
GM
:ちなみに、23もある。
ミント
:うーん。(ころころ)11だ。
ベルン
:治った?
GM
:ぴか。剣が強烈に光ったかと思うと、錆がみるみるうちに治っていくよ。そしてぴかぴかの綺麗な剣に戻っっていく。
ミント
:「おお!?」本人がびっくりだ。
ベルン
:おお、初めて役に立ったね。
フィス
:「ふっ、昆虫からアホウドリに昇格」
ミント
:「アホウドリじゃないよー」
ベルン
:じゃ、台座にさそうよ。で、奥の扉にGo!
GM
:じゃ、剣を台座に刺すよ。
ベルン
:はいはい。
GM
:すると、ゆっくりと音もなく、扉が開いていく。
ミント
:「開いたよー!」

7.おたからと冒険者

フィス
:んで?
GM
:扉が開かれて、奥にいける。奥は、広い部屋になってるよ。
タクト
:なんか、ある?
ベルン
:お宝!?
GM
:あるね。お宝があるよ。
タクト
:おお〜。
フィス
:「ふっ」
ベルン
:「やった〜、おたから〜!!」の前に、罠感知。
タクト
:でしょうね。
GM
:(部屋の状況を先に言おうと思ったのに…まぁ、いいや)入口で罠関知としよう。いいよ。
ベルン
:9。
GM
:何もないと思った。
ベルン
:何もないわ。じゃ、「おたから〜」
GM
:じゃ、部屋の中の話をしよう。部屋は縦に長い部屋で、天井も高い。天井の一部に穴があいていて、そこから光が斜めに差し込んでいる。その光の先に、まばゆいばかりに照らし出された黄金の女神像がある。そしてその女神像に向かって、宝石の燭台が続いている。
ベルン
:「おたから〜!!」
フィス
:「ふっ、美しい」
ミント
:「自称」
タクト
:さあ、お宝を手にして、帰ろう。
GM
:っと。あー、言い忘れた。お宝の女神像が宝石の燭台の向こうにあるんだけど、地割れが部屋の中に走っている。
タクト
:(笑)はい?
ベルン
:う…それは、今にも壊れそうなかんじ?
GM
:今にも壊れそうな感じ。
フィス
:ロープで体をつないで、1人がお宝をとりにいく。
GM
:地割れの幅もけっこうあって、飛べたら世界記録だね。
ベルン
:ミントちゃ〜ん〜。
フィス
:ミントにロープを渡してお宝に結んでもらおう。
GM
:はい。(笑) 飛んでいけるひと。
ミント
:「わぁ、黄金の女神像だぁ!本当にあったぁ!」
タクト
:「本当にあったて…」
ベルン
:とりあえず、聞いとこう。「ミント?黄金の女神像ってなに?」
ミント
:「伝承にあるやつだよ。すごいなぁー。本当にあったー」
タクト
:「おいおい…」
ベルン
:「伝承?」ベルンはその時、聞いてないからね。
ミント
:あ、そうか。「ボクたちの伝承に、黄金の女神像っていう、伝承があるんだよー」
GM
:いわれてみると、女神像の大きさはミントの背丈と同じくらいで、同じような羽根が生えている。
タクト
:「どっちにしても、それじゃ、とれないとゆーわけか…」
フィス
:「って、まて。コレはミントの一族の宝か?」
ミント
:「たぶん、そうだよ。調べないと、わかんないけど」と、ぱたぱた女神像の方へ行く。で、女神像を調べる。シーフ技能ー。(笑)8だね。
GM
:罠はないと見た。
ミント
:とっちゃえ。とう。
ベルン
:じゃあ、いつでも逃げられるようにしとこうかな。
GM
:何も起こらなかったよ。
ミント
:「よいしょ」じゃあ、女神像を抱えて、みんなにむかって、にこっ。「ありがとー」
タクト
:って、ちょっとまて〜い!よいしょじゃないだろ!
ミント
:ぱたぱた。出口はどこ?
GM
:きょろきょろして、ミントは上の方に穴を見つけたね。光が射し込んでいて、黄金の女神像をてらしていた穴だ。
ミント
:じゃあ、そこだ。ぱたぱた。「ありがとねー」
フィス
:ウィルを発動。戻ってこなければ、打つ。
タクト
:おいおい。(あぜん)
ベルン
:距離はどのくらい?
GM
:裂け目があるでしょ。世界記録って言ったから、10メートルくらいはあるでしょうね。で、天井に向かった訳だし、ミントの敏捷は25だから、どれくらい離れられる?
ライト
:あらあら。
ベルン
:ち、ちょっととどかないかな。
タクト
:とりあえず燭台だけだな…お宝は。
GM
:燭台は、裂け目のこっちに5本くらいあるよ。宝石がついてるのは、うち、2つだ。
タクト
:扉を開けた剣は、もう錆びてるんだろうな。なんとなく、そう思う
GM
:ちなみに、あとでわかることだけど、剣はもう錆びているよ。
タクト
:だろうね。この遺跡の中でのみ有効なんでしょ?
GM
:そうだよ。
ミント
:じゃ、黄金の女神像を抱えて、出てく時にみんなに言う。「じゃーねー、ホントにありがとうー。また、あおうねー」
フィス
:「ふっ、死ね」
ベルン
:次にあったら売ってやる…
タクト
:なんとでもしていいよ。
ミント
:こわいなぁ。(笑)
GM
:と、言ったところで、呆然となる君らをおいて、冒険は終了だ。
タクト
:絶対!ミントはやとわない!
ベルン
:雇うふりをして、売っぱらう。
タクト
:ああ〜、いいね。
GM
:その方が、高そうだ。(笑)
ライト
:たしかに。
フィス
:つーか殺す。
タクト
:おれは見てみないふりするから好き勝手やっていいよ。(笑)
GM
:でも、ミントのこと、見ちゃったからね。君ら。(笑)
ベルン
:知らない。所詮羽虫。
ミント
:「虫じゃないよー」
ライト
:「いるのか!?」
GM
:どこかから、狙っているかも。(笑)
ミント
:それは、次回につづくー。(笑)

 こうして、始めての冒険を終えた一行。
 果たしてこの先には、どんな冒険が待ちかまえているのか…

 その物語は、まだ誰も知らない。