studio Odyssey



あとがき。


 さて、いかがでしたでしょうか。Ragnarok onBook EP1.5。お楽しみいただけましたでしょうか。
 タイトルの、「今度こそあとがき」ってな部分は、web版ではまったく、意味がわからないですな。
 オフセット本と一緒に持っている方、ありがとうございます。オフセットは大切にしてくださいね。
 基本的に、初版以外は刷らないので。

 さて、と言うわけで、本番あとがきです。
 ページ数もなにも気にせずに書けるあとがきは、サイコーですな。もー、普段はページ数との戦いですよ。ええ、マヂで。

 さて、まずは何はなくとも、登場人物である、スピットたちの話をしましょうか。
 彼らは、実際にRagnarok Onlineの世界に実在するキャラクターです。(@loki)

 カタカナで本作では書かれていますが、実際はローマ字だったりなんだり、皆、それぞれいろいろです。が、実際に彼らは存在し、彼らの言うところのプロンテラベンチをたまり場にして、冒険の毎日を過ごしています。ま、今回ゲストとして登場した、ソアラというキャラクタはいませんが。(いても我々とは全く関係ない人なので、変なことはしないよーに)

 しかし、Ragnarokのオリジナル小説を作ったのは、今回で二作目なのですが、今回、やっと書きたいものがかけたなぁと思っています。(このCDにも入ってますが)

 僕がそもそもこのonBookで書きたかったのは、こいつらの冒険なんですよ。

 実際に、アドリブですべてのストーリーが紡がれていくオンラインRPGの世界で、気の合う仲間たち(もともとは、studio Odysseyという、僕のやっているwebサイトのスタッフ)のプレイ日記としてはじめたはずのRO日記が、ベータ終了前にはまゆみ嬢の登場。ベータ2終了の頃には、いるるっちやハヤテさん、リジェルさん(今回はお二人、ちょい役でしたが)の登場により、なんかもぉ、ものすごい方向に爆走していきました。

 この方たちはね、実は、僕と直接の面識がありません。

 Ragnarokの世界で、僕がスピットとして出会い、そして今でも楽しく一緒に冒険をしている仲間たちです。玲於奈さんもそうだし、あおさん、シン君、迦陵ちゃん、華ちゃんもそう。(華ちゃんは今回、台詞のみの登場でした)

 なんかね、すごいですよね。
 すべてはアドリブ。
 でも、最高におもしろい。
 だから、僕はこのみんなで小説を書いてみたいと思っていたのです。
 ずっと。

 で、前回、ベータ版を書き下ろしました。(前回のRAG-CDのメインはこれ)

 ま、前回書いたのはベータ版ですので、当然、いろいろとテストしてみたこととか、試行錯誤してみたこととかが入っている訳ですが、今回はEP1.5。つまるところ、正式リリース版です。

 今回は、もぉ、書きたいように書きました。

 RO日記でのみんなの性格や行動なんかを考えながら、ああ、ここで奴ならこうするとか、ここで奴らにこんなやりとりをやらせようとか、そんなことをたくさん考えて、楽しく書きました。

 実際、執筆時間は五日くらいだったでしょうか。
 この間は、実に充実した時間でしたね。

 しかも、このキャラたちはよく立ってる。

 まぁ、こういっちゃ何ですが、もともと中に人がいるわけで、キャラが立っているもなにも、キャラとしてそこに実在しちゃっているので、ほとんど考えることなんかなかったわけです。
 ただ、事件をぽいと放り込む。
 すると、その事件の周りで、スピットたちがあーでもない、こーでもないと好き勝手に動き出す。

 キャラが動き出すという感覚を、久々に味わった気がしました。

 もっとも問題は、こいつらに好き勝手やらせておくと、話が長くなりすぎて、明後日の方向に行ってしまうということでしょうか。
 なので今回は、結構展開を強引にしてあります。まぁ、ページの都合的に問題もあったわけですが、途中からその辺はどうでもよくなってきたので(収まりきらないと判断したため)、強引な展開のまま、一気に駆け抜けていくことにしました。

 ストーリーというか、小説自体の話になってきたので、ついでなので話すことにしますけども、onBookでは、わざとミドカルドの世界を、「完全なファンタジー世界」として書いてはいません。

 登場するキャラクタたちは、普通にリアルな話題を口にしたりします。「寝落ちしたらごめん」なんて言ったりしますし、「まんくるぽー!」は、なかったか。「マンセー!」だとか、「逝く?」「字が!?」とか、「藻前ら!」とか「イ`」「垢バン怖くて」なんて、普通に言います。
 常識で考えたらね、小説でこんなの、やりませんよ。

 でも、これ取ったら、Ragnarokの世界の面白さみたいなところが、半分以上なくなっちゃうんじゃないかなぁって気すら、するんですよね。言い過ぎかも知れないですが、こういうのも全部含めて、Ragnarokというゲームの持つ、世界観なんじゃないかと。
「お兄ちゃん!助けてっ!!」
「すらっしゅ しょっく!!」
 なんて会話が出てくる小説なんか、後にも先にも、これくらいでしょう。

 つーか、普通ない。

 でも、onBookでは、全然違和感ないと思うのです。

 まぁ、Ragnarokをやってなくて、読み物として単純にこのonBookを楽しみたいと思ってる人には、ちょっと「ん?」という部分もあるかもしれないです。ま、なのでその辺は一応、オブラートに包むようにはしていますが。

 でも、ま。

 それも含めて、僕がこのonBookでやりたかったこと、というのが、今回はよく書けたなと思います。
 みなさんも、お楽しみいただけていたら、幸いです。

 では、最後に、スペシャルサンクス。

 ってゆーか、スペシャルサンクス、久しぶりだ!?どれくらいぶりだろ…

 ベンチメンバーこと、ギルド、Ragnarokの面々〜。面倒くさいから、一括、で、ありー。(ぉ

 華ちゃん、今回は台詞のみで、しかもグラストにぶっ飛ばす!という役回りでしたが(しかもEP1.5なので、アコです。EP1.5のラストでプリになりました)、気を悪くしてスピットをぶっ飛ばさないようにお願いします。

 ハヤテさん、リジェルさんも今回、ちょい役でご出演。ページの都合でカットするかってなところでしたが、全編がどうしたって収まりきらないので、カットはやめました。ので、登場でした。よかったですねっ。(あぁ、怒らないでー)

 同じく、Kさんもちらりと登場しました。記念すべきRO日記の初回に登場していただきましたので、今回もしっかりと登場です。

 さて、ギルドのメンツはスペシャルサンクス、面倒くせぇからいいやって思ってたんですが、まー、サンクスと思ってないわけではないので。一応、ちょっとだけ書いとくか。

 いつもいつも、俺を巻き込み、おもちゃにし、楽しい楽しい冒険をありがとう!
 君たちのあつい友情のおかげで、スピットは一年以上の冒険者でありながら、未だにレベルが六○台です。
 グッジョブ!

 たまには経験値稼ぎさせてください。

 ま、一カ所にとどまって経験値稼いだりなんだりするのが嫌いなので、どーでもいいっちゃどーでもいいんですがね。(どっちだよ)
 ま、なんだ。

 とりあえずはオマエらがいなきゃ、この作品はこの世に生まれはしなかったので、それは素直にありがとう。
 仕方がないので、この作品を、奴らに送ります。

 そして、もしもあなたがRagnarok Onlineをプレイしているのなら。
 どうぞ、プロンテラベンチへ!


 次回はあなたが、この物語の主人公になるかも知れません!

 あ、ただしプロベンツアー=死にツアーなので、その辺は覚悟して置いてくださいね。






2003/06/05と06の境目 今夜もそろそろ