studio Odyssey



死者の街、日帰りツアー!


どういう挨拶だ。




 そんな夫婦の会話から始まる今日のベンチ。*1



どこからともなく、声が。



 今日はウンバラの奥、イグドラシルの幹からいけるようになったという、死者の街、ニブルヘイム探索です!



spit:「えー、スペシャルなゲストの方も、声のご出演をいただけたようで…


次週!?






 何か違う。


spit:「ある意味、会えるかもだが…
makie:「シュールな話題ですね。*2


死者の街、日帰りツアー!


ウンバラ、イグドラシル前。



 そんなわけでウンバラはイグドラシルの前までワープポータルで飛んできた一行。


だって、特に何もないもん!





 はしょりすぎ。


 そして、イグドラシルの幹の中心へと進みます。



spit:「おおっ。

 幹の中に入ると、そこは、


しかも、音楽がログイン画面。





 クリスタルはありません。


spit:「風のクリスタルはわたさん!
appi:「風のクリスタルがあるのですか?



 クリスタルはありません。*3



 ともあれ、一行はイグドラシルの幹の中を進みます。
 静かに水音だけが響く幹の中を、道なりにずんずんと進んでいくと、やがてその先にぽっかりと大きな出口が見つかりました。

spit:「こ、この先か…
Tsubasa:「こ…この空気はッ!?



猛烈に平和…



Furiae:「イグドラシルの幹には、敵もいないですしね。
Tyuram:「ですねー。
Tsubasa:「まったりした空気。
Sylphienne:「この先が、ニブルヘイムですかー?
KENNY:「トンネルを抜けると…


spit:ごー!


正しいが、それもどうか。


木の陰にいるのは誰!?




 早くも、死にそうな人がいます。



spit:「誰だ、死者の街への旅路で死にそうになっている愉快な奴は。
MilliaDream:「あんまり離れると、ヒールがとばんよー。
heriosu:「死んだ人は、ニブルヘイムでスピさんと握手。
Tsubasa:「むしろ、スピさんが道連れを探して…
spit:「これこれ。

ああっ!?


spit:「さあ、シルさん、共にニブルヘイムへ。
Sylphienne:「あぅ…

Liede:「ままー、ぱぱが浮気中ー。
appi:「ニブルヘイム行きですし、それはそれで。


叫んでいる騎士も、スルーしてあげてください。



 スルー。



 そんなこんなで、一行はニブルヘイムへ。

ニブルヘイムは死者の街。



 川に架かる橋を渡ろうとした一行を止めたのは、剣士の姿をした亡者でした。


spit:「おう。

 スピットは言います。


飲むと誤字る。



 何故、はこ。


ベンチで大人気。




 誤字神大人気。



spit:「死者の街に誤字をまく。
Tyuram:「誤字ウィルスか!?



 そんなこんなで、

KENNY:「あっさりと三途の川を渡りましたね〜。
Sylphienne:「どきどき…
spit:「まー、ほら、神のパスポートだし。
appi:「べと液とかでもよかったのですか…*4

 死者の街、ニブルヘイム。
迷って来たわけではないが。
 それはその名の通り、死んだものが集まると言われる街です。
 生きながらにしてこの街を訪れることが、いかに恐ろしいことか、死者の街の住人たちは生者に説きます。


heriosu:「スピさん、スピさんー。
spit:「ん?


heriosu:「ここのカプラさんは、ニブルヘイムでしか会えない方ですよ。
spit:「ほほう!


 ビシッと、ヘリオスの声に、スピットはカプラさんに振り返ります。

君は、ベータ時代にイズルードにいた、デフォルテーじゃないか!?(嘘



heriosu:ね。


Sylphienne:「な、何気に怖いですよ…
appi:「波動が出てますねー。

heriosu:「あれ?

目ないし!




spit:「いや…なんだ、その…








spit:生ものでないものは、ちょっと…


makie:「生もの!?
Tsubasa:「やーらしー。
spit:「お前等が言うと、かなり怪しく聞こえるのはなんでだろうな。*5


 さて。
 一行はニブルヘイム探索へと乗り出します。

 なんでも、聞いたところによると、ニブルヘイムには魔女の住む城があるそうで…


魔法少女でも可。




魔女っ娘に会いに!!



 という、匿名希望さんの意見によって、移動開始。

 と、その時、前方の一団から、悲鳴のような声が聞こえてきました。



spit:「どうしたッ!?


 だっと駆け出すスピット。
 後続の一団が続きます。


spit:「アピ!?

 前方の一団の悲鳴の中にアピの声を聞いたスピットは、悲鳴の聞こえた路地へと躍り出ると、


ガブー!?


spit:!?


 それは突然の出来事でした。



続々と食われる一行。



 謎のオーラをまとった死者が、かぷりと噛みついてきたのです。


spit:「やめろ!男に噛みつかれる趣味はねぇ!?

MilliaDream:「うわー、ヒールしなきゃよかったー。
Tsubasa:「女の子になら…げふんげふん。


spit:「しっしっし! なんだよ、こいつ…おい、アピ。大丈夫か?
appi:「はい。






appi:ちょっとだけ食べられちゃいました。



NPCだろうと殺せそうだ…








 今なら奴は、死者をも殺す。



 ともあれ、一行は魔女の城へ。



spit:「おわ!


コワッ!?



 閑話休題。



spit:「で、だ。


 魔女の城を一通り探索して、スピットは言いました。


spit:「魔女っ娘がいないようだが?
魔女の城にて。
heriosu:「いませんねぇ。
KENNY:「何か、秘密の通路でもあるんですかね。
Tsubasa:「うーむ。
makie:「お腹空きました。二日ぶりにご飯食べていいですか?
luvas:「食えよ。
spit:「いたのか、お前。
luvas:「さっきな。
appi:「情報収集ですかねー。
spit:「うむ。



散ッ!!



 お前も行け。




 そして、数十分後の事でした。


makie:「スピさん!わかりました!
spit:「魔女に会う方法か!?
makie:「はい!
spit:「どうすればいいんだ!?



makie:「鍵盤を集めるそうです!




情報がっ!?


spit:「…
makie:「?


karyo:「スピさん! 魔女に会うには、鍵盤を集めるという情報を入手しましたッ!
spit:「なんで?


karyo:理由は知らん。


Harusame「そう言えば、さっきのピアノの鍵盤、抜けてましたね。
spit:「ああ、それは繋がっているのたが…何故?

 と、スピットは槇恵に聞きます。
 と、槇恵は笑いながら、言いました。




makie:さー?

何故って?



spit:「…






他にも観光客がいっぱいだしね!




 情緒ねぇ!?*6





spit:「あー、総員に告げる。

 電波を用い、スピットは皆に告げました。

spit:「よくわからないが、鍵盤回収。


「らじゃー!


 一行はニブルヘイムを歩き、鍵盤を探します。

鍵盤集め。
appi:「ひとつめ、手に入れましたー。
spit:「つーか、抜き打ちテストみたいな…いや…いうまい…

Furiae:「ガラクタ屋からもらいました。
yuni:「墓地にて発見。

luvas:「うぉい!食われたぞ!?なんか食われた!?鍵盤もらったけど!
spit:「さぞ、不味かったんだろう…
luvas:「お前に言われたくねー。

karyo:「別の墓地でも発見。
heriosu:「しかも2つ。


spit:「これで6個か?


 しばらく歩き回った一行ですが、6つ以上鍵盤が見つかりません。
 仕方なく、魔女の城へと向かいます。


spit:「むー…


はめてみた。


spit:「ひとつ足りない…
luvas:「うむ。



足りないらしい。



spit:「シツレーな奴だな、貴様。

luvas:「言い得て妙だと思わないか?
karyo:「ラバさん、それチガウ。





karyo:「ひとつじゃなくて、全然だから。



spit:いいから、最後のひとつを見つけてこい。


 さんざんですな。



luvas:「なー、ところでスピよ。
spit:「なんだ?

 ラバは最後の鍵盤を探索に行く皆を見ながら言いました。

luvas:「鍵盤集めて、どーすんだ?
spit:「お前、話聞いてなかっただろ?
luvas:「途中から来たからな。

 ふんと胸を張るラバに向かって、スピットは言いました。

spit:「ああ、バカか。
luvas:「よし、殺す。

spit:「俺の目指す、最終目的を理解できんとはなー!
luvas:「ほほう、そいつは是非ともききてーじゃねぇか。大層な計画なんだろうな!
spit:「おうともよ!

 スピットは帽子をちょいと直して、言いました。










spit:魔女っ娘に会うためさ。












luvas:死ね。


spit:「貴様が死ね!
luvas:「丁度いい、ニブルヘイムだ!葬式を出す手間が省ける!

appi:「まぁまぁ。
Sylphienne:「す、スピさんもラバさんも、お、落ち着いてください。

 いつものじゃれ合いをはじめたスピとラバを、アピとシルさんが止めようと身を乗り出します。
 しかしスピットとラバ。鍵盤探しにもやや飽きたのか、組み合ってわいのわいのと遊んでいて…


spit:「?
luvas:「?

 ピアノのある広間には、窓から差し込む月明かりに、取っ組み合う二人の影がありました。
 そしてその影が、ひとつだけかけた鍵盤の上に、丁度重なった時でした。

appi:「何の音ですか?

 と、アピが二人とシルさんから目を離した瞬間の事です。



突然ワープ。


 そこは、つい先ほどまでいた場所ではありませんでした。


spit:「ここ…は?



「何者だ?


 声に、スピットは素早く振り返り、



spit:ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!?




appi:「旦那さま!?
heriosu:「悲鳴が!?
makie:「ど、どこに!?


 ニブルヘイムに、スピットの悲鳴が響きわたりました…







 そしてしばらく後…











appi:「えーと…
Sylphienne:「み、みなさん、揃いましたか?


spit:「…




luvas:「バカが凍り付いたままだが。
heriosu:「まぁ…ショックだったんじゃないですか?
makie:「わからないでもないですが…


spit:「…




早すぎたんだ!



 年齢的には、魔女っ娘。





spit:「俺はッ!魔女っ娘に会いたくてッ!鍵盤をだなッ!
appi:「落ち着いてください、旦那さま。


キルケラ:「突然、私の部屋に来たと思ったら、なんだ、君たちは。

 魔女は一行を見回して言いました。

キルケラ:「君たちは、生きているじゃないか。理由はどうあれ、ここは生きている者の来る所じゃないよ?

spit:「ああ、生きていようと死んでいようと、貴様に会いに来るべきでは無かったと、今となっては思う。

キルケラ:「私の力で外に出してあげるから、もう二度と来ちゃダメだよ?

 そう言うと、魔女は短く呪文を唱えました。

spit:「ちょ…










ワープか!?


appi:「…ウンバラ、ですね。
spit:「ウンバラだな…



 そして、しゅんっしゅんっと、皆が飛ばされて戻ってきます。
 口々に「おー?」「ああっ、飛ばされた!?」「ニブル探検してないのに!?」と。*7





spit:「…

 スピットはちょいと帽子を直すと、目を伏せて言いました。

spit:「あー、皆の者、ここでひとつ、俺が耳にした情報を教えよう。





spit:飛べ。


makie:「?
karyo:「バンジージャンプ?

spit:「うむ。今ならなんと、死んだらニブルにいけるのだと。

karyo:「なんで?
spit:「さー?


 にやりと、スピットは帽子を押さえて笑いました。


spit:立ち聞きした。


 そして、だっとスピットはその踏切台から、盛大に飛び出したのでした。
 帽子を押さえ、「なぁに」



「あの世への道行なら、俺が一番よく知ってるってこったー!



 今日も元気に死者の街、日帰りツアー。










本当に一番についた奴。
 

*1 ちなみにこの日appiはネットカフェから繋いでいた。
*2 若い子にはつうじねー。
*3 ROのタイトルテーマって、FFを彷彿させるよね。
*4 誤字神とかべと神とか、たいへんなベンチですね。
*5 当然だが、バストショットは出ないので念のため。
*6 このクエストの始まりがまったくわからない…多分、ないんだと思う。
*7 この部屋から出るにはこれしかない。(ポタとかも出来ると思うけど)

** おまけ
appiの面影が!?

 アピに似た子を見つけて。

heriosu:「スピさんの子?
appi:「死んじゃったのですか?
spit:「変な設定を付け足すな。