studio Odyssey



ベンチに大統領はいない。





aoiruka:「で…

 ここはいつものベンチこと、プロンテラはポタ広場の北西にあるベンチ。
 とことこやってきたスピットの話を聞いて、あおさんは言いました。

aoiruka:「スピさんは出かけるというのに、ここにいると言うのですね。
spit:「うむ。

 と、スピットはうなずきます。

spit:「俺は出かけなきゃならんのだが、『仲間たち』*1を読んだ人が、ベンチに遊びに来るって手紙が来ていたんでな。

Furiae:「でも、出かけてしまうのですよね?
spit:「うむ。だがまぁ、出かける用事は別に身体がなくてもいいのでな。
aoiruka:「器用だ…
spit:「そんなわけで、俺は精神だけちょっとお出かけしてくる。
Furiae:「待ち合わせに、スピット像。
spit:「あとは任せた。

 と、そんなわけで…

古いよ!?



 若い子にはわからないよ!*2



ベンチに大統領はいない。


 そして、スピットが用事を終えて、ベンチに戻ってくると…





何故だぁぁぁあ!?




 死んでる!?




spit:「ぎゃああああああぁぁぁぁ!?



何故、死んでるんだぁぁぁあ!?



 というより、明らかに壊されたような…


spit:「どういう事だぁぁぁぁぁぁ!?

aoiruka:「経緯はSSを…*3
spit:「うおおぉぉ!? 夕刊紙にのっちゃってるよ!俺!!
makie:「チャットは夕刊紙だったのか…

spit:「っていうか、蜜柑ー!!

 と、スピットは壁際で露店を出していた蜜柑にずんずんと近づいて、

spit:「よくもこのヤロー!!

 と、言いますが、

MilliaDream:「AFKなだ。
aoiruka:「魂逃亡中です。

spit:「おのれぇ!!



 と、その時でした。




飛んで火にいるなんとかとはこの事よ



 しゅんっと壁際に現れたのはみみ姫です。


spit:「容疑者の身内の者が!?*4


否定!?


 即答。



spit:「打ち首だ!
mimihime:「違います。テロがあったみたいで…私、必死に助けたんですが…


spit:「そんな局地的テロかよ!!

mimihime:「いや、頑張ったんですよ?でも、なんかスピさん死んじゃって…
spit:「嘘、イクナイ!!
mimihime:「私、無実です!!

ちなみに、周りは関係ない話で盛り上がってます。念のため。



 どこのだよ。



aoiruka:「面白そうだから、傍観。
MilliaDream:「同。


spit:「いいですか、みみ姫…
mimihime:「私じゃありません!!

 スピットはそっと目を閉じて、諭すようにして言いました。


作り話だって話もありますけどね


spit:「大統領になったのです。
mimihime:「だって…だって…

spit:「よいですか、正直に言うのなら、先生も強くは言いません。
mimihime:「う…

 っていうか、いつから先生?


spit:「さあ、正直に告白なさい…
mimihime:「だって…



やっぱりお前かー!?



mimihime:銅像壊れてた方が面白いでしょ?



spit:確信犯か、貴様!?


mimihime:「だって…だって…


責任転嫁!?





 小学生のやりとりか!?


「仕業」という物言いが、もう決めつけ



 ケイゴ=Evil。



mimihime:「あ、ケイゴいたのか。
Evil:「いたぽー。
mimihime:「…いない人にすればよかったか。
Evil:「な、ナンダッテー!?

話が大きくなってきました


mimihime:「そうです。ケイゴくんが全部悪いんです!

spit:「よし、ケイゴくんは、体育館…


マテ



spit:「倉庫。(違

mimihime:「倉庫で何を!?






 まぁ、それはともかく。
 スピットは言いました。

spit:「ともあれ、銅像復活です。

 そしていつもの場所に座ろうとして…

spit:「ああああぁぁぁぁぁぁあ!?

納豆かよ!?


spit:「水をかけたりしたのは誰ですか!?


 だから、若い子にはわからないよ。*5


Favnir:「クリームパイを投げつけたのは私です。
spit:「まったく…


今気づいたのか?


spit:「自白だろう。

mimihime:「大統領になれますか?



 無理です。





spit:「そんなわけで、銅像終了。

 スピットがいつもの位置に腰を降ろします。
 みみ姫が言っていました。

mimihime:「不可抗力ですよ。
spit:「時に、俺は何にやられたんだ?


aoiruka:ごつミノ

spit:「高レベルモンスターかよ!?

ヘリが!?


 新たな疑惑浮上。


mimihime:「だって、ごっついミノが出てきたんだもん!
aoiruka:「がんばってたおしました。


反省の色なし




 有罪確定。



Kagetsuki:「まぁ、私たちは楽しい。
mimihime:「スピさんは、ごく一部の人に守られていました。


mimihime:「そこのペコ乗ってる人だけにですけど!

aoiruka:「´ー`)r


 派閥?









「えーと…

 と、ベンチの裏の壁の向こう。

「出ていってもいいのでしょうか?

 アコライトの男の子がぽつり。

「はっ、そうだ。ここで枝を…

 ぽきり。

spit:「ん?

 ベンチの裏に突然現れたモンスターに、スピットは「何事?」と、てくてく。


まぁまぁの敵


spit:「ウィンドゴーストか…まぁ、風の敵なんかにゃ、興味はねえな。

 言うスピットの横を抜けて、みんなはウィンドゴーストを素手で殴り始めます。

 見ていて、それが面白そうなので、スピットも参加するかと、アークワンドを握りしめ…



 ばき。


spit:「あ…

一撃だとぅ!?

 魔法の詠唱速度を速めるため、器用値を示すDEXが高いスピットは、攻撃力こそないのですが、当たるだけは当たるのです。

 そして、攻撃が当たると言う事は、反撃されると言う事で…

spit:「しかも、即死!?

quino:「石像壊れたー。
Favnir:「討ち取ったりー。


「おお。

 と、アコくんは言いました。


撮られてるよ


spit:「やあ、君が手紙をくれたレクスくんか。始めまして。

rekusureime:「はじめまして。



spit:死体だが。


rekusureime:「噂以上でステキです。
spit:「うむ。光栄だ。

griffon:「起きないスピさんにイタズラ…ごそごそ…
spit:「うぉお!? 何者!?
griffon:「銅像ごっこの時に、カティンカティンで私を襲ったのを覚えてないの!?
spit:「何が!?
griffon:「イニシナイ。
quino:「流石だな、兄者…
rekusureime:「流石ですね…

spit:「いやいやいや、マテ。



spit:こんなオチで許されると?


Favnir:「でも、一応死にオチですが?
spit:「マテ。
brid:「じゃ、何かスピさん、オチを。

spit:「…




死体に何かを求めるな






 ベンチで石像を壊したときは、正直に告白しましょう。



*1 この日記のこと。劇中ではイブが書いている「プロンテラベンチの仲間たち」というお話と言う事になっている。
*2 古いネタだな…
*3 2つ上のスクリーンショット。
*4 みみ姫と林檎と蜜柑は中の人が同じ。
*5 往年の銅像コントかよ。