studio Odyssey



Wizはつらいよ?





しゃべる犬





 気さくに話しかけてますが、何げにこの犬、偉い犬らしいです。*1



spit:「そして、カトリーヌさん。

 スピットは魔導師ギルド職員のカトリーヌさんに向かって言いました。


そればっかだな


Wizはつらいよ?


 そんなこんなで、今日はウィザード転職のために、ゲフェンタワー最上階へやってきた一行です。

あなた、Wizだし





 ほっといてあげてください。*2



spit:「そんなわけで、本日の主役!!

 スピットびっと振り向いて、ギルド職員の前に立った魔法士に向かいました。

本日の主役登場!



Cleverse:初めて名前も出たし!


spit:「キニスンナ。

Cleverse:「何回か、ちらっとでてるんだけどなぁ…*3



 何げに、ギルドメンバーだったりもしますし。


spit:「ともあれ、クレ!まずは、転職試験だ!!
Cleverse:「行ってきます!!
spit:「Wizへの第一歩、そのつらさを味わってこい!!



Favnir:「スピさんは試験受けた事ないけどね。



spit:うん。*4



 ともあれ、ウィザード転職試験は、筆記テストの後、なかなかの難関、実技テストも控えています。この実技テストがやっかいで…



早いな!?




 ほんの数分。



spit:「…早かったな。
Cleverse:「ふ…











一発合格!?




spit:「(


Cleverse:「何!?舌打ちなの!?『おめー』とかじゃないの!?






spit:おめー。



Cleverse:ちっさ!?



 ともあれ、一発合格のクレバース。



 伊達に4色極めてないです。



Cleverse:「では、転職をしたいと思います!!






拒否されるクレ



spit:「グッジョブ。
makie:「フ…


Cleverse:「うわああぁぁん



 いじめんなよ。



Cleverse:「嘘つけ、こら!
spit:「いやー、残念だなー。






ナンパの伏線!?


Favnir:「すとぉぉぉぉぉぉぉむがすとぉぉおぉぉ!!

spit:「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?




makie:「悪は滅んだ…
Grill:「どっちかっつーと、根元は槇恵さんのような…?*5



 ともあれ。


転職させてくれますよ


Cleverse:「転職させてくださいっ!


 クレバースは実技試験の終了証明書をギルド職員に見せて言いました。

 ギルド職員、カトリーヌさんはクレの証明書を確認すると、「はい、たしかに」と、笑いました。

 その瞬間、ぽっとクレの身体が輝いたかと思うと…




MilliaDream:「重くなります。ご注意ください。



いつもの事だが…










 見えない。




 みんなの「おめー」という声に、クレが答えます。

Cleverse:「ありがとー。

spit:「がんばれ、Wizー。
Grill:「うちのギルド、5人目のWiz誕生の瞬間であります!!
spit:「あれ、そだっけ?
Grill:「うん。













 それは多いな。*6




spit:「さて。

 そのギルドマスター、スピットが言いました。


転職したとあらば…





 どこへ?



 決まってます。




突貫ですよ!




 下に降りれば、そこはゲフェンダンジョン!


spit:「とつ、げき!!




GD2はなかなかに高レベル



 中級レベルのPTでも、ちょっとは手こずるゲフェンダンジョン2F。
 湧きが凄かろうがなんだろうが、こちらは大人数パーティです。


 プロンテラベンチの快進撃を止められる者など、居ようはずも…





なにぃぃ!?





 居た!?



 現れたのは、ドラキュラです。



 なんと、このゲフェンダンジョン2Fの、ボスです。


中ボスだったら、共闘できません



 ボスだよ!?



 お前、冒険者始めて、何年目だよ!?

MilliaDream:「MVPボス。
spit:「あ、ボスなん?


 ばったばったと殴り倒される他のパーティのハンターさんやプリーストさんを見ながら、スピットは「うむ」とうなずきました。


spit:「総員、迎撃。


Favnir:すでに全力。

jeyad:「グランドクロスが火を噴くぜー!!
Kagetsuki:「HPががりがり減ってる減ってる。*7


狭い通路で大乱戦





spit:「うてー!!



 ウィザードたちの魔法に、クルセイダーのグランドクロスがドラキュラを包みます。
 さすがのドラキュラも、大パーティの前に倒されるかと思いきや…

MilliaDream:「追加、魔剣はいりまーす。



spit:追加!?

Cleverse:「しかも、魔剣!?


 ドラキュラと格闘中のパーティの中に、ふんっと現れたのは魔剣、オーガトゥース。ボスではありませんが、こちらも強敵。

spit:「ドラキュラだけにしてくれー!
Grill:「ってか、ドラキュラも魔法、効かなすぎなんだけどなぁ…



 しかし、なんとか魔剣とドラキュラを退けます。



ごめんなさい




 座っていたハンターさんを巻き込んだりもしましたが。


spit:「ああ、すまん。
MilliaDream:「ごめんなさい。



Cleverse:「転職直後から、ボスと戦うなんて…

 と、クレ。

 スピットは言います。

spit:「おや?





spit:「なんだ、死んでなかったのか?


Cleverse:死んで欲しかったんですか?






spit:うん。ネタ的に。


 ひでぇ奴だ。




Cleverse:「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁん。



MilliaDream:「あ、クレ!

 だっとクレは駆け出すと…










makie:オチが見えますよ?




ちーん





 予想通りの展開でした。



とりあえず…


Cleverse:「踏むなー!

spit:「おーい、みんなも踏めー。
Kagetsuki:「しばらく起こさない。たっぷり楽しめ。
Grill:「ふみふみ…



Cleverse:「まじかー!?


 と、ちょうどそこへあおさんが駆けつけてきました。

aoiruka:「の。
spit:「お、あおさん、ちょうどいいところに。
aoiruka:「?
spit:「クレが、ちょうど死んだ所だ。


ペコで踏むのか…



Cleverse:「ペコは重いからやめてー!

aoiruka:「む。




あ…





Cleverse:「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?





spit:「よし、儀式終了。
Cleverse:「おのれー…
Grill:「新品のバッシュみたいなものだね。*8

 笑う皆の中、スピットは言いました。


spit:「クレ、覚えておけ。

Cleverse:「ん?






spit:「Wizは踏まれる運命にあるのだ。覚えておけよ。Wizは、つらいぞ?





Cleverse:いつか踏み返す。


spit:「あー、J。踏んどけ。
jeyad:「クルセイダーのペコは、重装備!!



Cleverse:「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁあ!?





 新米Wizのクレバース。
 力をつけ、一流の魔導師になるには、つらいWizの修行を重ねなくてはなりません。

 がんばれ、クレ!
 先輩Wizたちを、越える日を夢見て!!










当たり所が悪いと、こうも脆いものか…




 っていうか、数分後でした。


Cleverse:「ふみふみ。


spit:「クレ、俺の屍を越えていけ…

Cleverse:「うん。越えてく。
spit:「ええっ!? ちょっとはためらったりしないの!?

Cleverse:「スピさんだし。
spit:「ああ…




spit:なるほど。




 Wizはつらいよ。*9


*1 ウィザード以外には生意気。でも、ウィザードたるもの、一度は話を聞いておくべき。
*2 セージは魔法士の2-2次職。rukinoとか、セージ。ジュノーで転職する。「強化Mageとかゆうな!」
*3 よくある事だ。そして今回もそんな人たちがちらほらといたり…いなかったり…いるんでしょ。はい、ごめんなさい。
*4 ウィザード転職試験が出来たのは、EP2.0の途中から。
*5 ちなみにデート云々の話は、ウィザードに転職した後に話しかけると、「デートのお誘いなら嬉しいけど?」と言われるところから来ている。決して、ナンパではない。決して!
*6 効率から最も遠いギルドに、バランスなどという言葉は必要ない。
*7 クルセイダーのスキル、GXこと、グランドクロスは反動で自分もダメージを受ける。HPが0になれば、当然、死ぬ。
*8 スラムダンクかよ。
*9 正確には、どっかの漏電がだろ。