studio Odyssey



花火をあげろ!





mimihime:「どこかいくのですか?

 ベンチ前にそろっていたいつものメンバーに向かって、みみ姫が言いました。

spit:「うむ。

課金1周年イベント中です

 と、スピット。
 リジェルさんが続きます。

Ridgel:「なにやら、課金一周年記念で、花火が上がっているらしいので…*1

Furiae:「…



Furiae:「一周年記念で花火が上がっているのは、天津ですが?


spit:「そこはそれ。




じゃあ、今回で行けよとか言わない


 天津へのルートは、まだ開かれたばかり。



 …と言っても、1週間ほど前にですが。*2



spit:「天津観光は別の機会にして、とりあえずは、コモドに花火を見に!

 ぐっと、スピットは拳を握ります。

Rove:「まぁ、コモドなら、カプラさんで直通ですしね。*3

spit:「うむ。


冒険者は、歩くのですよ!



spit:「出撃!!




spit:「モロクまでは、ワープするけどねッ!


Ridgel:「それはアリなんだ…


花火をあげろ!


プロンテラから、コモドに飛べます


 そんなわけで、一行は、モロク南へとやってきました。

 ここから、サンダルマン要塞遺跡を抜け、コモドを目指します。


 ふと、ベンチ前にやってきていて、拉致られたダンサーさんが言いました。*4

「すみません。よろしければ、ブレスを…

普通の人には、衝撃のパーティです






spit:仕様です。





 さすがベンチ。



 で、一行はサンダルマン要塞遺跡を突き進み…



衝撃の告白



spit:「ねぇ。

衝撃の回答





 さすがだ。

むしろ、こっちが聞きたい

Ridgel:「どんどん進んでいくので、付いていっただけですが…
spit:「たぶん、みんな同じに思ってるぞ。

Curou:「え!? リジェルさん、道知ってたんじゃないの!?
Furiae:「クロウさん、知っていたんじゃ!?
Max:「あれ、フリアイさん、知らなかったの?


そして行き止まり



 ええ。



 本気で知りません。


「えーと…

spit:「よし、北っぽい!
Ridgel:「では、それで。

 とことこ歩いていく一行に、ダンサーさんは、


また行き止まり






 そりゃ、笑います。


「素直に、ポタに乗るか、カプラさんに頼んだほうがよかったのでは?

spit:「はっはっは。それはよろしくないな。

「よろしくないのですか?
spit:「うん。





spit:ネタにならないじゃん。



 心配してくれてありがとう。




やっとこ、近くまで


 そんなこんなで…


 一行は洞窟の町、コモドに続く洞窟の入り口へとやってきました。


spit:「よし…ここを抜ければ、コモドだ。気合い入れ直していけよ!!
「おぅ。







Ridgel:「と…










さくっと到着



Ridgel:「事もなく到着してしまうわけですが。



spit:「やぁ、オチなしか。



 心配してくれてありがとう。


Curou:「よし、コモドについたな。

 と、先頭を歩いていたクロウが振り向いて言いました。


まぁ、ベンチメンバーが「お姉ちゃんたち」かどうかは、ここでは置いておくわけですよ
それはあれですか、コモドのお約束なのですか?



Curou:「ちゃんと…

集中砲火




Curou:「ぎゃあああぁぁぁ!?


spit:「うむ。



Ridgel:「言わなくて良かったと思ってますか?
spit:「オモッテナイヨ?

Ridgel:「前回、打たれましたしね…
spit:「リジェさんが言ったんだけどね。*5

makie:「つくね!行け!!

 びゅんっと槇恵さんの鷹がスピットに向かって飛びましたが、スピットはそれをひょいとかかわしながら言います。*6

Ridgel:「その回避力を、是非戦闘時に!
spit:「それは無理だ。ところで…

 ちょいと、洞窟の町、コモドの天井を見上げてスピットは言いました。


これが花火です





spit:「花火、ダサいな。


Ridgel:「システムの事をいうのは、御法度です。
Max:「キャラの左側に定期的に上がる花火…
makie:「なんかこう花火っていうと…


makie: どーん!


Rove:「そういう感じじゃないですね。
Ridgel:「ああ、わかるかも知れない。
spit:「粋じゃねぇにも、程がある!

 むっと口をとがらせて、スピットは帽子に手をかけました。


spit:「よーし、わかった。

 そして、言いました。

花火をあげろ!



Ridgel:「どうやってです?
spit:「よーし、ついてこい。


 そして、たったか駆け出します。












spit:「よし、みんな座れ。そして、視線を水平にするんだ。
Ridgel:「ほう。
Curou:「なるほど…

spit:「花火ってーのは、どっから見ても、丸いモンなのさ。

 スピットはちょいと帽子を直し、言いました。
 それに、「ひゅーん」という音が重なりました。






これくらい高く上がらないと、花火じゃない!





Ridgel:「花火っぽくなった!

spit:「これぞ秘技…





spit:丘の上から見る花火!

Curou:「山だけどね。
Max:「っていうか。


Max:「そういう秘技は、アピさんに使ってあげるべきでは?


spit:「ヤダよ。そんなはずかしー事。

Ridgel:「粋じゃないにも程があるッ!?
spit:「なのか!?

makie:「たーまやー。

 うち上がる花火に向かって、槇恵さん。


マテ






 なんか違うぞ!?*7


Rove:「じゃあ、私もひとつ、でっかい花火を…
spit:「ん?

Rove:「あげるぜ!ドでかい花火!!




Rove:ロード・オブ・ヴァーミリオン!!



…




 ゴゴゴ…と、地鳴りが響いてきて…



spit:「なんか違う!?
Ridgel:「って、明らかに違いますぞー!?



spit:「に、逃げろ!!

Ridgel:「これでは、二度とコモドに来られなく!?
Max:「カジノがオープンしたら、来ようと思ってたのに!?
spit:「っていうか、俺はそもそもカジノには行けないわけだが…*8

Curou:「いやいやいや、とにかく逃げた方がいいって!
Rove:「ストームガストで凍らせれば大丈夫。
spit:「いや、マジ、やめて…


Rove:ストームガスト!!

makie:「火に油!?
spit:「水蒸気爆発って言葉知ってるか、お前はー!!



 その日、コモドで数百年ぶりに火山が噴火したとかしないとか…


*1 アニバーサリーイベント。課金開始一年を記念したイベント。
*2 天津の回は、次回かその次くらいかな?
*3 カプラ転送サービス。サーブや倉庫の貸し出しをしてくれるカプラサービスのひとつ。街から街へとワープできる。
*4 槇恵さんが臨時で親しくなって、遊びに来ていた。
*5 詳しくは、EP2.0「目指せ!幻想の町!!」 *6 鷹は非常食。
*7 たけや〜。ちなみに「たまや」と「かぎや」は、江戸時代の花火作っていた店の名前。
*8 詳しくは、onBook EP2.0。

**小ネタ
あ、相打ちだとー!?

逃げ遅れた男。
モンスターに轢かれるの図。

Curou:「嘘!?モンスターにはやられてないって!
spit:「なむ…