studio Odyssey



緑と赤の、不思議な関係?




rukino:「うりゃあああぁぁ!

 さて。
 今回のお話の主人公は、ベンチに突然現れた、赤い髪の魔法使い、ルキノの冒険ですが…






はしたない格好でごめんなさい




 特に、いつもと変わりません。*1



緑と赤の、不思議な関係?


rukino:「え、エンジェリンなんか、嫌いだ…*2

 ぐずぐずと鼻をすすりながらも、ルキノはプロンテラ西から、赤芋峠を目指します。

 赤芋峠とは、プロンテラとアルデバランの間にある、ミョルニール山脈の峠のことでした。
 ここには赤芋虫こと、アルギオペというモンスターが多く存在し、マジシャンたちの格好の狩り場だったのです。*3

 そして、ルキノもたぶんにもれず、そのマジシャンらしく、赤芋虫でレベル上げを…


はやくも2回目



 出来てません。



rukino:「ううぅぅ…

 プロンテラ西の復活地点で、ルキノはぐずぐずと鼻をすすりすすり。

rukino:「とりあえず、気分転換に、ベンチでもいこう…

 てくてく、ルキノはベンチに向かいました。


ベンチはいつも誰かいるのです



rukino:「ちわー。

putiLeona:「こんにちわー。
Ridgel:「ややや!? 隠し子がッ!?*4


rukino:「…ぷちが、リジェさんの隠し子?
putiLeona:「ぱぱー。
Ridgel:「うをー!? RO日記ではこのネタは出ないのかと思いきやー!?*5

rukino:「フ…

 にやり、ルキノ。

Ridgel:「悪魔の微笑みだー!?
rukino:「何故っ!?

putiLeona:「ルキノより、ぷちの方がかわいいから。
rukino:「ぷち、意味がわかりません…*6

 さて、しばらく談笑してSPも回復したルキノ。
 すっくと立ち上がると、

rukino:「じゃー、狩りに行ってくるー。

 頭の帽子をなおして言いました。

putiLeona:「ルキノ、帽子似合わないー。
rukino:「しょうがないじゃんかー。

 むすりとしたルキノに、ぷちはけらけらと笑いました。*7
 リジェルさんが続きます。

Ridgel:「あ、なんでしたら、壁でもしますぞ?

rukino:「あー、いーよ。出来るだけ、自力で強くなってみる約束なのだよ。

 むんっと、胸を張るルキノ。

rukino:「試しに、時計塔にでも行って、カビでも焼いてみるよー。
Ridgel:「カビ!?強敵ですぞ!?*8

rukino:「なんとかなんべー。

 と、てくてく。



Ridgel:「そう…それが…

死ぬの!?


もえるのです!



rukino:「皆の期待を一心にせおって、がんばれ私っ!


 期待のベクトルが違うトコ向いてますか?




 そして、時計塔。


rukino:「まずい…




カビとの死闘!?


rukino:「袋小路に…


 しかもSPが…



 無論、赤。




rukino:「うわああぁぁーん。





 結果は、言うまでもなく。*9







アルデバラン

 さて、ルキノの復活地点は、今度は変わって、時計塔の目の前。アルデバランです。

 時計塔入り口のすぐ目の前でセーブが出来るため、すぐにでも狩りに出られるこの場所でセーブをしておいたのですが…



rukino:「…どうやって帰ろう。

 プロンテラまでの道の間には、赤芋峠があります。
 まさに、




 行きはよいよい帰りは怖い!




rukino:「いけばわかるさー!!

プティは竜族モンスター!




 数秒後の未来も見えるさ!?*10




rukino:「ま…まけるかー!再度、あたーっく!!




マンティスは、カマキリモンスター!






 少女は、己の限界を知った…*11









南橋のたもと  アルデバラン。

 街の中心に巨大な時計塔が建つ、水路の街。

 ルキノはその橋のたもとで、ぼーっと揺れる水面を見つめていました。

 すんと、鼻をすすります。

 がんばってレベル上げをしようと、マジシャンのみんなが戦うという、赤芋虫とも戦ってみました。
 動きが遅くて倒しやすいという、カビこと、パンクとも戦ってみました。

 まだレベルが低すぎるのかなぁと、カマキリモンスター、マンティスとも戦ってみました。

 すんと、鼻をすすります。

 でも、どの敵も倒せませんでした。

 せっかく、ファイヤーウォールという、マジシャンの誰もが薦めるとても強い魔法を、10レベルまで一気にマスターして、みんながびっくりするくらいに強くなって見せようとしてたのに…

 ルキノは、ぼーっと水面を見つめていました。

 はやく、強くなりたい。
 ただ、それだけでした。

 ひとりの力で、世界中を巡る旅が出来るくらいに強くなって…そして、あの魔導士を越えるくらいに強くなって…
 みんなが、びっくりするくらいに強くなって…

 すんと、ルキノは鼻をすすりました。

 強くなりたいんだ。

 ただ、それだけ。

 弱い自分。
 ちょっとモンスターに追いかけられただけで逃げまどい、ちょっと攻撃を受けただけで動けなくなってしまって…情けない自分。弱い自分。
 好きでやられてるわけじゃない。
 楽しくて、倒れてる訳じゃない。

 私だって、強くなりたいんだ。

 強く、強く、早く、誰よりも強く、なりたいんだ。



 ぎゅっと瞳を閉じたルキノの背中に向かって、声をかける人がいました。



「なにしてんだ、おまえ。

何故いるー!?


rukino:「うぉ!?


 あわてて振り返ると、そこには、あのベンチにいつも座っている、翡翠色の髪の魔導士の姿がありました。



rukino:「なっ、何って、レベル上げだー!わるいかー!!

spit:「そーか、がんばれ。
 言って、スピットはよいしょと壁際に座り込みました。

rukino:「…なんだよ。
spit:「いや、ベンチにいたら、飛ばされたんでな。仕方がなく、歩いて帰ろうかと…で、お前がいたんで、声をかけて、足を止めてみた。
rukino:「ベンチ、カエレっ!
spit:「どこで何をしようと、俺の勝手だねー。ほれ、レベル上げにでも行ってこいや。

rukino:「むおー!みてろー!!



なうろーでぃんぐ






 アルデバランの街を流れる水路の水面は、変わらずに揺れていました。

 小一時間程度の時間で、それが変わり様はずもありません。
 スピットはそっと片目を開けて、そこを見ました。

帰れない少女、水面を見る


rukino:「…ううぅ。

 ルキノはぐすりと鼻をすすります。


rukino:「うるさいなッ。漏電雷魔導士なんかに、言われたくないやっ。
spit:「レベルなら、俺の方が2倍くらい上だ、ターコ。
rukino:「ベンチ、帰れ!

 吐き捨てるようにした言った彼女の背中に、スピットは帽子のつばをおろしながら言いました。

spit:「アルデバランは、パーティ死んでるし、ギルドメンバーも今日は冒険してないみたいだからな。
rukino:「暇人めっ。
spit:「んーにゃ。

 帽子の下で、スピットは軽く笑います。

spit:「たまにはこうしてぼーっとするのもいいもんだ。

 時計塔の鐘の音が、時を告げていました。

spit:「連中と冒険するのも楽しいけどな。こうして、ぼーっとするのもまた、楽しい。
rukino:「どうせ、ひとりじゃレベル上げ出来ないからじゃん。
spit:「あー、それもあるかも。

 けらけらとスピットは笑いました。

spit:「お前、ファイヤーウォールあるんだっけ?
rukino:「あるよ。へっぽことは違うもん。
spit:「フロストダイバもあったな…
rukino:「念魔法以外は、全部使える。
spit:「そりゃ、優秀だ。俺とは、雲泥の差だな。月とすっぽんとでも、言ってやろう。
rukino:「何がいいたいのさ。
spit:「別に。

 スピットは帽子のつばで顔を隠したまま、壁により掛かりました。

 肩越しに振り向いて、ルキノはその姿に口を曲げます。ちょっとむかっと来ました。そりゃ、自分と比べれば、彼は2倍は大げさとしても、ずっとずっとレベルは上です。マジシャンではなく、ウィザードですし、自分が一撃で倒されてしまうような敵の攻撃を食らっても、そう簡単には倒れません。

 でも、使える魔法は風と念の魔法だけ。
 同じレベルになれば、絶対に自分の方が強くなれるのに違いありません。

 ルキノはちょっとむかっと来ました。

 ただレベルが自分より上で、ちょっと強いからって、余裕そうなその姿に、ちょっとむかっと来ました。

 ぷいっと、ルキノは視線を外すと、再び揺れる水面を見つめました。

「俺は、マジシャンを、半年以上やってたもんだ」
 背中の向こうから、声が聞こえました。
「長かったな…俺のマジシャン時代…」
「…風と念魔法しか使えない、雑魚だからでしょ」

 風魔法と念魔法しか使えないということは、敵を足止めする魔法が何もないという事です。
 もともと、体力のない魔法使いです。攻撃を受けてしまえば、魔法の詠唱も止められてしまいます。多くの魔法使いは足止め魔法を駆使して敵を止め、強力なボルト魔法でとどめを刺すという戦い方をします。
 しかし、彼にはその足止め魔法が、ただのひとつもありませんでした。

「だな」
 それをわかって、スピットは笑います。
 それは、ひとりで戦うことすらままならいということを意味します。強い強いと言われる魔導士たちの、強さの根本すらもないということを、意味するのです。

「でも、俺はすっぽんだからな」
 スピットは帽子の下で笑いながら、続けました。

「すっぽんは、しぶといんだ。弱いかも知れないが、しぶとく、長く、ずっと冒険続けてる。気がつけば、いつの間にかギルマスなんかやっていて、しかも、ウィザードになってたりする」

「だからなんだよ」
「いや…」

 スピットはふぅと軽く息を吐いて言いました。

「何を急ぐことがあるのかと、な」

 はやく、強くなりたい。
 ただ、それだけでした。

「…強くなろうとして、何か、悪いかよっ」
「強くなりたい…ねぇ」
「そうだよ」

 水面を見つめたまま、彼女は言います。

「私だって、早く強くなって、いろんなところに行きたいんだ。すごく強い敵を倒す力とか、みんなを守る力とか、そういうのが欲しいんだ」

 強くなりたい。
 こんな自分は、嫌だ。

「みんながびっくりするくらいに、強くなりたいんだ」
 揺れる水面に向かって、彼女は言葉を続けていました。
「弱い自分は、嫌なんだ」

 好きでやられてるわけじゃない。
 楽しくて、倒れてる訳じゃない。

「ちょっとモンスターに追いかけられただけで逃げなくちゃいけない自分とか、ちょっと攻撃を受けただけでやられちゃう自分とかは、情けない自分とかは、弱い自分とかは、早くどっかにやっちゃいたいんだ!」

 強くなりたいんだ。

 強く、強く、早く、誰よりも強く、なりたいんだ。

 ただ、それだけなんだ。

「そう」
 スピットの軽い声が、耳に届きました。

「んで?」
 軽い物言いのまま、スピットは帽子の下の口を動かして、彼女の背中に向かって聞きました。

「強くなって、どーすんの?」

「どう…って…」
「お前の冒険の目的は、強くなることか。そーか。そんじゃあ、仕方がねぇな。強くなれよ。誰よりも強くなれよ。弱音なんか吐くなよ。誰にもあたるなよ。黙々と戦って、強くなっていきゃーいいさ。別に、ベンチに遊びに来なくてもいいぞ。その帽子も、捨てちまえよ。サークレットなんか、魔法防御もついてお得だぞ?精錬すれば、最強の防具になる。そうしろ。似合わない帽子なんざ、かぶる必要はねぇよ」

 肩越しに振り向いた先、魔導士は帽子のつばに顔を半分隠したまま、続けています。
 ゆっくりと、でも、確かに動く口が、言葉を紡ぎ出しました。

「帽子、返せ」

 ぐっと、ルキノは帽子に手をかけました。
 そして立ち上がり、彼に向かって歩み寄ります。握りしめた帽子を、赤い髪の頭から、剥ぐようにして左手にとった帽子を、それを、叩きつけてやろうと、彼の前に立ちます。

 こんなもの、要らない。
 どうせ似合わないし、なんの役にも立たないし、冒険者になって、始めて貰ったものだけど、こんなものはいらない。

「返してくれんの?」
「…ほしけりゃ返すよ!こんなもん、いるかっ!」
「オメー、レベル、いくつになった?」
「関係ないじゃんか!」
「赤芋、一匹でも、倒したことあるか?」
「バカにすんな!そこまで弱くない!!」
「そーか」

 ちょいと帽子のつばを上げて、スピットは軽く息を吐き出しながら、笑いました。
 それは、ちょっと、苦笑するような、自嘲するような、そんな感じでした。

「俺は、このレベルになっても、ひとりで赤芋狩ったことがねぇ」

 ルキノは、叩きつけようとした左手を止めました。
 言ってることが、よくはわかりませんでした。

 彼は笑う口許をそのままに、続けていました。

「まー、もともと、ひとりで狩りに行くこともあんまりねーからかも知れないが、赤芋とサシでやって、勝った記憶って、ねーな。今度、セイフティウォール全開でやってみるか…」
「な…何が言いたいわけさ」
「いや、赤芋倒したことがあるんなら、あれだろ」

 よいしょと、スピットはその場に座り直して笑いました。

「お前、少なくとも、俺よりも、もうつえぇじゃん」







 アルデバランの街を流れる水路の水面は、変わらずに揺れていました。

 小一時間程度の時間で、それが変わり様はずもありません。
 スピットは軽く息を吐き出すと、ちょいと横を見ました。


 赤い髪が、優しく風に揺れています。
 そして、その上に、ちょこんと乗っているのは、彼女にはちょっと似合わない、帽子です。

「…あー、そうだ。お前に、これやるよ」

 ごそごそとバックの中から、スピットは一枚のカードを取り出しました。「ほれ」と、そのカードを彼女に突き出します。

「…なにこれ?」
「エルダーウィローカード。帽子に刺せば、魔力が上げられる。魔力が上がれば、魔法攻撃力が上がるからな。レベルの低いお前の方が、俺より効果があるだろ」*12
「高いんじゃないの?これ」
「バカ者。ウィザードがマジシャンを助けてやるのは、当然のことだ」

 ふんっと鼻を鳴らすスピットに、ルキノは軽く笑いました。
強くなりたいんだ  そして、
「あ、ありがとぅ」

 ぽつりと、呟きました。


「…出来の悪い弟子を持つと、苦労する」

「弟子ってゆうな」





「もうちょっと、がんばってみよーかなぁと、ちょっと、思う」
「おー、蟻の巣でもいって、地味にレベル上げしてこい」
「帽子、似合わないから、エルダカード、サクレに刺していい?」
「んなら、カエセ」








 てくてく。
 ルキノはプロンテラから南に向かって歩いています。

 プロンテラへのポタにスピットと乗り、そして今、てくてく、プロンテラから南、ソクラド砂漠を、ルキノはひとり歩いています。

 行き先は、蟻の巣こと、あり地獄ダンジョン。

 ここにいるモンスターは、赤芋峠と比べれば、経験値もあまり良くないです。
 ばりばりレベルを上げようなんて考えからは、決して、この場所を狩り場に選ぶことはなかったでしょう。

 でも、今の自分のレベルと魔法の力をちゃんと計算してみると、この場所がちょうどなのかも知れないと、ルキノは思っていました。

 強くなりたい。
 それは今も変わりません。

 でも、周りのみんなにあわせて急ぐこともないのかなと、ルキノはダンジョンに足を踏み入れました。

rukino:「いよーし、狩るぞー!

 ぐっと握りこぶし。

rukino:「質より、量で勝負だー!

 唱える魔法は、ファイヤーボルト。

 炎の矢が、あり地獄ダンジョンに住むモンスター、ビタタを打ち抜きました。ビタタはこのあり地獄ダンジョンでは、中レベルのモンスターです。このビタタが、一撃で倒せれば、ここでは十分に狩りが…


ビタタ確殺っ

rukino:「おー、倒せるじゃん。




 ってゆーか。



rukino:「んに?



ぽろっと…

 ってゆーか。




ぽろっと…






rukino:「なんか、カードでたぞ?




ビ
タ
ター!?

 かなり、マテ。












 それは、すべての魔導士垂涎のカード。
 ビタタカード。

 聖職者の、回復魔法、ヒールLv1を使うことが出来るようになる、数百万zもの価値のあるカードです!
これが、ビタタカードの全貌だっ


rukino:「をー。初カード。


 小躍りするルキノは、ともかくカードをバックにしまうと、狩りを続けたのでした…








 夕暮れのベンチ。
 とことこ、向こうから歩いてくる赤い髪に、スピットは顔を向けました。

spit:「お、帰ってきたな。
appi:「あ、ルキノちゃん。こんばんわ。
rukino:「ばんー。

 泥だらけの顔で笑う彼女に、スピットも笑います。

spit:「レベル上がったか?
rukino:「1、あげた。

spit:「じゃあ、あと2ヶ月あったら、俺が抜かれるな…
rukino:「眼中にないよ?
spit:「死ね。お前は死ね。死にまくって、レベル上げんな。
appi:「あはは。

 笑い合うベンチ前の仲間たちに、ルキノも笑いました。
 そして、

rukino:「あ、そーだ。
 ごそごそと、バックをあさりました。

rukino:「エルダーウィローカードの、お礼。






スピットに出された、交換ウィンドウには…




spit:ぐぼあっ!?


 手渡されたカードに、ぱたりと倒れこむスピット。

appi:「と、どうしたのですか?

 心配そうに覗き込むアピの耳に、スピットのうわごとのような声が届いていました。


spit:「バカな…俺が3ヶ月以上こもっても出なかったビタタカードが、なんでこんな小娘如きが、こもったその日に、ぽろっと出すんだ…不条理だ…不条理すぎる…世の中、間違ってる…これは夢だ…*13


appi:「あ、ビタタカードげっとですかー。おめでとうございますー。

rukino:「?
appi:「?

 ふたりはちょいと、小首を傾げ合いました。

spit:「ボクノドリョクッテ、ナニ…ナンダロネ…


*1 一部、小説仕立ての、フィクションでお送りしますが、一部、フィクションのような、マジ話があったりします。
*2 エンジェリン。先のスクリーンショットに出てきた、羽根のついたポリン。中ボス。魔法が効かない。
*3 でも、アルギオペは、本当はムカデ。
*4 誰の、とかいうあなたは、ナンセンス。ルキノは、ベンチでは隠し子と言われているが、皆、存在を知っているので、公然の秘密とも言われている。
*5 リジェルさんがぷちれおなのパパというのは、ベンチマメ知識。ちなみに本当にパパなのかは謎。ぷちのレベル上げで、「よーし、パパがんばっちゃうぞー」のテンプレ的発言が生んだ、ベンチメンバー(男子)の、権利のなさ故の悲哀か。最近はもはや反論もしなくなっていたりする。ちなみに、ママは謎。
*6 ルキノとぷちは、いつもこんな事を言っている気がする…ぷち曰く、「ルキノはいじわるに見える」
*7 よく見ると、ルキノが帽子をかぶると、ちょっと浮いている。ちなみにルキノのこの髪型は、ことごとく頭装備が似合わなかったりする。
*8 カビ。パンク。移動速度が遅いため、マジシャンの格好のレベル上げの相手。
*9 ちなにみに、二発で昇天する。
*10 プティット。通称、プティ。竜族のモンスター。強い。
*11 マンティス。カマキリモンスター。中くらいの強さ。
*12 エルダーウィローカード。帽子に刺すカード。エリュダイトの、接頭辞がつく。効果はInt+2。ここでは魔力と表現しているが、正確には知力なので、念のため。
*13 スピットがビタタカードを手に入れるためにした冒険については、EP1.5、「幻影を追え!」を参照。っていうか、見ろ。
** おまけ
 さて、赤い髪のマジシャン、rukino。
 彼女は、spitと違い、ちゃんとしたマジシャンです。取得スキルは念切りの3色。(火、氷、風) FW(ファイヤーウォール)やFD(フロストダイバ)を持ち、ソロ性能はお話の中でも触れているように、既にスピットを越える力を持つマジシャンです。
 聞かれる前に答えを書いてしまいますが、もともとはルキノは、僕がだらーりとプレイするために、別アカウントで取った隠れキャラでした。よって、中の人は一緒です。スピットはソロ性能が低いので、誰もいない時は、ベンチでぼーっとする以外に脳がないので…
 で、彼女はもともと、僕が内緒でぷらぷらプレイする用のキャラだったのですが、今回、ビタタカードを出してしまったため、陽の目を見ることになりました。(何げに、カーニバルから伏線を張り続けてきたのは、今回のためです…)
 ちなみに、ルキノがビタタカードを出したのは、蟻の巣に籠もって、1週間とたたないうちにです。(ここで書いたように、赤芋がまだ狩れないと悟って、MAtkを上げるために蟻の巣にいったら、出た)
 なんだよ!マヂカヨ!?
 ソロ性能でもスピより上のくせに、運もいいのかよ!?
 許せないよっ!なんだよくそぅ!!
 さて、そんなわけで、ルキノが手に入れたビタタカード。使えるようにするには、クリップというアイテムが必要です。クリップを落とすのは、時計塔に住むモンスター、アラーム!これは、さすがのルキノも狩れません!
 出撃です!スピット、出陣です!!
 次回、『くりっぽ、げっとだぜ!!』を、刮目して待て!!

 ちなみに、ルキノがスピの隠し子だとか、ママは誰だとか、ベンチに捨てられていたとか、いろいろありますが、おいおい、明かされていくでしょう…(ようは、その場のノリで決まっていくともいう)