spit:「あぶねっ。
Ridgel:「おしいー。
と、ベンチ前に戻ってきたスピットたち。
いつもの談笑モードに入りそうになったところを、スピットが止めました。
*1
spit:「そうそう、死神を背負った人がいたんだ。
死神!?
Ridgel:「なんと…
Ridgel:「
甘美な響き!?
そうか?
putiLeona:「モロクで大人気だとか…
と、いつの間にやら玲於奈と入れ替わったぷちが言います。
spit:「ほぅ…
Ridgel:「モロクですか…
spit:Ridgel:「いざ、
モロク!!
背負いたいのか、
オマエら!?
さて、そんなわけで一行は砂の町、モロクへとやってきました。
spit:「おおおっ!?
spit:「最先端ファッション!!
それは違う。
spit:「いいなー。
Ridgel:「いいなー。
と、スピットとリジェルさんは二人のプリーストを指をくわえてみています。
uxi-ta:「どうやってなったのか、聞いてみればいいのに…
というウィータの台詞に、
putiLeona:「どうすれば、それがくっつくのですか?
ぷちが聞くと、プリーストの男性が教えてくれました。
「PvPで、目玉焼きカード差し武器に殴られて、呪い状態でログアウトすれば、なります。
spit:Ridgel:「
よし、PvP行くぞ。
即断即決、
即実行。
スピットとリジェルさんは、喜び勇んで、モロクのPvP宿屋へと走っていきます。
*2
uxi-ta:「って、急いでいっても、目玉焼きカード差し武器なんて持ってる人が、どこにいるのか…
目玉焼きとは、白蓮玉という目玉焼きのようなモンスターの通称です。これが落とすカード、通称、目玉焼きカードには、一定の確率で相手に呪いをかける効果があります。つまり、その一定の確率にヒットして、呪いがかかれば…
spit:「死神を背負った漢に!!
Ridgel:「格好いいですな!スピットさんッ!!
spit:「
おうよ!!
そして一行は、プロンテラPvPフィールドへと、突撃します。
即。
spit:「レックスディビーナかけられたー!?
*3
Ridgel:「はじめて凍ったー!?
*4
uxi-ta:「PvPきても、死んじゃうんじゃ、意味ないじゃん。
putiLeona:「なんとなく、わかっていた気もする…
結局、PvPでぼこぼこにされたスピット、リジェルさんの二人は、しかたなく(?)泣きながらベンチへと戻ったのでした。
spit:「へんっ!死神なんか背負わなくたって、俺は、神から授けられた運命を背負う男だっ!悔しくなんか、ないもんねっ!!
uxi-ta:putiLeona:「
へー。
spit:「
ごめんなさい…
さて、再びベンチに戻ってきたところで、ぷちとお別れ。
ベンチに戻ってきていたドミさん、遊びに来ていたシルさん。
そして…
レアキャラ、ラバを捕獲して、一行は次はどこへ行こうかと話していました。
*5
uxi-ta:「そういえば…
ウィータがぽつりと言いました。
uxi-ta:「さっき通りがかりに聞いたんだけど、プロンテラ城内に、アリスが出るらしいね。
spit:「
アリスー!?
スピットが目を丸くするのと同時に、ドミさんが言います。
Domi:「リジェルさん、
出番です!!*6
Ridgel:「馬鹿な!?
シルさんが小首を傾げて聞いていました。
Sylphienne:「何故です?
スピットとウィータとドミさんが、同時に返しました。
spit:uxi-ta:Domi:「
メイド泣かせのリジェル!!
Ridgel:「
馬鹿なー!?
いや、
周知。*7
spit:uxi-ta:Domi:「
いざ、城へ!!
止められるものなど、いるわけもなく…
一行は勇んで、城内に。
と、そこにはシンティスの姿。
shintisu:「あれ?スピット。
spit:「おお、シン。
shintisu:「どうしたんだ?こんなところで。
spit:「アリスを
虐めにきた!
Sylphienne:「い、虐めにですか…
spit:uxi-ta:Domi:「
リジェルさんが。
Ridgel:「私がー!?
驚愕しているリジェルさんをそのままに、シンは城内入ってすぐ左の階段脇を指さしました。
shintisu:「アリスなら、そこに。
spit:「ナンデスト!?
しかし、既に騎士さんが交戦中。
uxi-ta:「なんてひどいことを!?
ウィータが言いました。
uxi-ta:「掃除しているだけのメイドに、なんてことを!?
spit:「…そうなのか?
Domi:「まるで、リジェルさんのようだ…
spit:「ああ、なるほど…
Ridgel:「だから、
なんで私がやり玉に!?
spit:「胸に手を当ててみれば?
Ridgel:「…ひどい。
*8
と、その戦いを見ていたラバが、ぽつりと言いました。
luvas:「なぁ…
luvas:「
あれ、強いの?
spit:Ridgel:「
目的変更。
spit:Ridgel:「
ショボアサ vs メイド!!
なんか、
世紀の対戦っぽい響きですねっ。
luvas:「うーし…
あんまり事態を把握していないラバを引き連れ、スピット達は目の前の階段を下りました。
spit:「およ?
階段を下りて、スピットは階段脇で雑談していたパーティを見、目を丸くしました。
spit:「あれ?ラインセルさん。
Linecell:「あれ?スピットさん。
ラインセルさんは、プリースト、風花ちゃんのお友達です。以前に一緒にコモドへ突貫したこともある、顔見知りの騎士さんでした。
シンが、「ああ」と頷いて、言いました。
shintisu:「ここ、風ちゃんたちのたまり場なんだ。
spit:「あ、そーなんだ。
*9
へぇと、スピットは帽子をなおしながら、ラインセルさんの周りにいたパーティらしき人たちに挨拶をしました。
Linecell:「城にくるなんて、珍しいですね?
ラインセルさんの最もな質問に、スピットはにやりと笑いました。
リジェルさんが言います。
Ridgel:「アリス観察隊です。
shintisu:「そして、ラバ氏が、タイマンするとのこと。
Linecell:「へー。
Linecell:「
死!?
Domi:「まー、死は確実でしょうな。
Sylphienne:「そ、その物言いはあんまりのような…
Ridgel:「勝つという線はなしか…
luvas:「なんでよ。
spit:「いや…
その線、濃厚。
Linecell:「ま、まぁ…
ラインセルさんは笑いながら言いました。
Linecell:「アリスはこの部屋にも、30分で沸きますから、待ってればでますよ。
spit:「んじゃー、お話しながら、待ちます。
よいしょとスピットは部屋の中央に座り込みました。
それじゃあと、他のみんなもスピットの隣に、何故か並び出しました。
spit:「何故並ぶ。
uxi-ta:「なんとなく。
Linecell:「これは、我々に対する挑戦…?
ラインセルさんの仲間たちが、対面に並びだしました…
fu-ka:「並んでる!?
spit:「あ、風ちゃん、ちわー。
fu-ka:「なぜ、並んでいるのですか?
Linecell:「…なんとなく?
fu-ka:「じゃあ、並ぼう。
Ridgel:「(何故って突っ込んでも、ダメなんだろうなぁ…
eve:「では…
と、いつの間にかやってきたイブが両の列を見て言いました。
spit:「
よし!
Ridgel:「『よし!』なのか!?
Sylphienne:「殺し合うんですか!?
luvas:「そういうイベント?
spit:「売られた喧嘩を買うまでよ!!
誰も、売ってはいませんが。
立ち上がるやいなや、スピットは魔法を唱えました。
spit:「食らえ!ロードオブヴァーミリオン!!
spit:「なにッ!?
その瞬間でした。
スピットは爆発の中で、彼女の姿を見たのでした。
spit:「
馬鹿な!?
スピットの魔法、ロードオブヴァーミリオンは、風魔法最上位に位置するだけの事はあって、強力です。
その魔法は、唱え、発動した後、数秒に渡り爆発を繰り返して、範囲内の敵にダメージを与えます。
つまり、発動中に敵が出てくると、敵がダメージを受けて、
スピットを攻撃してくるのです。
さすがは、神から授けられた運命を背負う男。
お約束のよくわかった、神ですが。
spit:「どういうことだ…
神の力のなせる業です。
spit:「しかし、ラバ対アリスの一戦が見られなかったなぁ…
ええ、まったく。
Farmei:「あれ?
ちょうどスピットのLoV誤爆のタイミングでここにやって来た華ちゃんが、小首を傾げながら言いました。
Farmei:「アリスと戦う回なんですか?
spit:「うむ…紆余曲折を経て、そんな感じ。
Farmei:「アリスなら、
ゲフェンで、
いっぱい出ているようですけど…
spit:Ridgel:「
ソレダ!!*10
spit:「華ちゃん、ポター!!
Farmei:「危険なゲフェ?
spit:「いや、普通にゲフェン…
「いくよー。
と、アコライトの女の子が、ワープポータルを唱えました。
しゅんっと、城内に光の柱が立ち上ります。
spit:「よしっ!
マントを翻してちょいと帽子をなおしながら、スピットは言いました。
目指すは、ゲフェン。
グラストヘイムから首都に向かう魔物たちの進軍経路へと、スピット達は飛び込んでいったのでした。