Ridgel:「ちわー。
と、コモドの入り口脇、コモドシェル前(勝手に命名)に、リジェルさんがやって来ました。
Ridgel:「
はっ!?
リジェルさんは目を丸くして、言います。
Ridgel:「貴様!ニセモノだな!! 斬る!!
spit:「
マテ。
appi:「たしかに、まだ時間前ですが。
uxi-ta:「なにか、よくないことが起こりそう…
やがて、ぞくぞくと、コモドシェル前に皆が集まってきます。
*1
Hisato:「時間より前に!?
aoiruka:「こんにちわー。
"hayate":「で、リジェルよ。
Ridgel:「ん?
"hayate":「どれが
偽スピットだ?
Ridgel:「そこで座ってるのが。
uxi-ta:「偽って…
"hayate":「本当だ、マフラーが
黄色だ。
Ridgel:「時間通りに来ているから。
appi:「遅刻してないからです
"hayate":「スピットさんが定刻とおりにくるわけないじゃん。
Ridgel:「ボロクソに言われてるなぁ。
Hisato:「本物を何処に隠した!
Ridgel:「でも愛情表現だよね?(棒読
Hisato:「アイジョウヒョウゲンダヨネ。(棒読
spit:「ひでぇ…
"hayate":「しゃべった!?
Ridgel:「よく出来た偽者だなぁ。
"hayate":「だなぁ。
そんなわけで、今回はコモド編、第二夜です。
*2
"hayate":「じゃあ昨日の収録の続きか…
ぽつり、皆を見回し、ハヤテさんは言います。
uxi-ta:「収録って…
Sylphienne:「あはは。
"hayate":「『ここがコモドかぁ』
appi:「『はじめてきました〜』
Ridgel:「のってるし。
uxi-ta:「『きれいなところですね』
Sylphienne:「『綺麗な色の砂浜ですね〜』
"hayate":「
Ridgel:「『ウィータさん、シルとか水着に着替えないのですか?』
Ridgel:「まて、貴様。
aoiruka:「これが日記のセリフか…
uxi-ta:「『え? も、もってきてないですよ』
Sylphienne:「『み、水着なんて…持ってないです』
Ridgel:「俺が昨日使った手を使われるとは思わなかった。
irurur:「しかも続く。
"hayate":「
Ridgel:『おや?!何故か女性の水着がバッグにはいってた。ささこれを…』
spit:「『インジャスティスドロップ…』
Ridgel:「あぶない水着ー!?
uxi-ta:「『…』
Sylphienne:「『remoteさんに…』
"hayate":「。・゚・(ノД`)・゚・。
Ridgel:「それはマジ泣きなんだ。
spit:「ハヤテさん、それは台本にないなー。
spit:「よぅし!
スピットはぶぅんっとアークワンドを振るい、言いました。
spit:「まずはコモド北ダンジョンまで、競争だ!!
そして一行は、だだっと走り出しました。「まけるかー」「ハエでも使うか…」
*3
予想可能な結果です。
さて、コモド北洞窟前。
Ridgel:「はい、全員いますかー?
聞くリジェルさんに、皆が返します。
appi:「いますよ〜。
Sylphienne:「います。
miyuki:「まーちゃん、はぁはぁ…
irurur:「あ、今日は深雪なんだ…
Farmei:「何人か、足りない気がします…
uxi-ta:「…足りませんね。
Hisato:「PT情報を見ると、おもしろいことになってます。
Ridgel:「ほぅ…
"hayate":「なー、ドミさん。
Domi:「なんですか、ハヤテさん?
"hayate":「
山、登ってない?
Domi:「激しく、
登ってます。
迷った人、
約二名。
"hayate":「(ハエの羽)
Domi:「ナニー!?
*4
さて、そんなこんなで一行は北洞窟に挑みます。
Ridgel:「では、斥候…
Ridgel:「遅かったかー!?
いつも通りですな。
spit:「よーし、なにはなくとも、とつげきー!
コモドダンジョンにいる敵は、どれも高レベルの敵です。
超ゴーレムこと、スタラクタイトゴーレムにいたっては、なんとそのHPが18,700という…
ステキな数字。
spit:「だが、しかーし!
Ridgel:「数の暴力だな…
この人数の前には、いかなる敵も、敵ではありません。
miyuki:「じゃ、私はリザがかりってことで。
appi:「キリエ係で。
Farmei:「ヒール係。
spit:「はっ!?
aoiruka:「どうしました?
uxi-ta:「…プリが三人もいる。
spit:「
めずらしい。
さすが、パーティプロンテラベンチ。
Sylphienne:「がんばりますっ。
Hisato:「同じく!
一次職。
Ridgel:「いえ、シルさんはあんまりがんばらなくても…
aoiruka:「範囲攻撃の敵も多いですから、あまり前にでると…
"hayate":「壁も二人か。
Ridgel:aoiruka:「
壁!?
irurur:「お、壁ではないようだ。
Domi:「支援支援っと。
spit:「じゃー、俺、
ダメージ係。
spit:「かっとばせー、おーれ。
相変わらず、ダメージ
だけはトップクラス。
*5
一行は、コモド北ダンジョンを歩き回ります。
そして、ふぃと行き止まりに行き当たった一行の前に、その妙な壁画がありました。
spit:「なんだろ、これ。
appi:「なんでしょうねー。
Hisato:「聞いたところによると…
アークワンドで壁をこんこんと叩きながら、久人さんが言いました。
Hisato:「コモドの洞窟は、コモドにいた魔女を封印した場所だとかなんだとか。
Ridgel:「ってことは、これはそれに関係があるのかな。
Hisato:「わかりませんけど。
"hayate":「うお!? しまった!?
と、突然、ハヤテさんが言いました。
"hayate":「移動しようとした先に、ゴーレムが!?
誤爆。*6
Ridgel:「ばかものー!!
aoiruka:「FAは、いるるさんでもないと、死ねます。
irurur:「俺!?
Domi:「わー!? こっちに来るなー!!
"hayate":「ドミさん、仲良くしようぜー!
Sylphienne:「範囲攻撃が!範囲攻撃が!?
*7
spit:「いやー。
spit:「
楽しいなぁ。
さすが、リーダー。
appi:「スピさん、後ろに敵が!
spit:「って、なぜ俺を狙う!? こんなにいるのに!?
仕様です。
一行は、敵を倒しながら洞窟を進んでいきます。
しかし、倒しても倒しても次から次へと現れる敵。
敵を倒しながら進んでいるのか、敵を倒すために進んでいるのか、わからなくなってきたころ、ぽつりと、あおいるかが言いました。
aoiruka:「敵に誘導されている気かする…
spit:「そーか?
Ridgel:「コッチニオイデヨ…
appi:「ほいみ〜ん。
*8
一行がてくてくと進むと、そこには、一隻の船。
uxi-ta:「船だ…
irurur:「こんなところに、なぜ?
"hayate":「おおっ、こっち来て見ろ。
洞窟の奥の方から、ハヤテさんの声が聞こえました。
一行は、小走りに奥に向かいます。
そして、そこにあったのは…
Sylphienne:「こ、これは…
海神かと。
spit:「この奥には、封印された伝説が…
ぽつり、スピットは帽子をなおしながら、つぶやきました。
spit:「…よし、いくぜ、みんな。
Hisato:「スピさん!
突然、久人さんが声を上げました。
Hisato:「
狙われています!
spit:「おもしれぇ! ソウルスト…
ぷす。*9
一行は、再び洞窟内に戻りました。
ここで、プリーストの華ちゃんがパーティからはずれ、プリーストはアピと深雪嬢の二人に。
それでも、このパーティとしては珍しい方です。
さて、今度は洞窟の北東。
spit:「なんじゃこりゃ。
Hisato:「いよいよもって、魔女の封印と、なにか関係が…
Ridgel:「生け贄の祭壇かもしれん…
Ridgel:「誰か、佐倉家の人間を
隔離しろ!
spit:irurur:「ラジャ!!
miyuki:「リザしてあげない。
spit:irurur:「隊長、
負けました!!
Ridgel:「…うむ。
*10
今度はコモド北洞窟の中心部へと向かいます。
spit:「…
spit:「
…ゴミ捨て場?
Hisato:「…まさか、実は、魔女はこの洞窟に普通に住んで。
Ridgel:「なにっ!? そうだったのか!?
"hayate":「いや、どうでもいいんだが、今、ゴミ袋の後ろで何かがもぞもぞ動いて…
さすが、
ゴミ捨て場。*11
次に一行が向かったのは…
集中の糸が、みな、ぷつりと切れたようです。
spit:「ちょっと、休憩するか。
とりあえず、一行は少し広くなったその場所で、休憩を取ることにしました。
まぁ、休憩の間に、深雪嬢が、「はぁはぁ…ぺろっ」「なにをするんですかー!?」「き、金髪マジたん…」とか、久人さんにやっていたりなんだりしましたが、まぁ、スピットたちにとっては
いつものことなので特に気にするでもなく。
「ところで、ウィータさん?」「はい?」ドミさんの声に、ウィータは弓から手を離して振り向きます。「ヒドラが、ウィータさんばかりを狙っている気がするのは、気のせいですか?」「気のせいです」「触手ぷれい?」
まぁ別に、
気にするでもなく。
「スピたん、青ジェムあるー?」「ん?ああ、あるよ」洞窟の地図をハヤテさんと見ていたスピットが、道具袋をぽいと深雪嬢に投げて言います。「適当にもってっていいよ」「あい」「そんなに、青ジェムつかったか?」「…日記には出ていませんが、すでに
2、30回は死んでます」「…ごめんなさい」シルさん、「そりゃ、死ぬさ!」久人さん、「ちなみに、二次職で一番死んでいるのは、スピさんですが」アピが言います。
「いつものことだけど」
道具袋から青ジェムを取り出しながら、深雪嬢が言っていました。
spit:「えーっと、でも、これで洞窟はほとんどまわっちゃったのか?
地図を見ながら、スピットはぽつり。
てくてく、一行は歩いています。
ちなみに、休憩の間にいるるがはずれ、「戻ってきます」「それまで、生きていれば」なんて真顔に言いあったのですが、実は一行は、すでにほとんどの場所を巡った後だったのでした。
Ridgel:「スピットさん、お願いがあります。
先を行くリジェルさんが、ぴたりと立ち止まり、言いました。
Ridgel:「ゴーレムと、
タイマン勝負したいのですが。
spit:「どうぞ。
"hayate":「逝ってらっしゃい。
uxi-ta:「誤字?
miyuki:「支援ナシ。
Ridgel:「支援はいりませぬ…
リジェルさんは剣を構え、言います。
Ridgel:「逝くときは、それまでです。
spit:「おおっ!
"hayate":「汚名挽回!
Domi:「日本語、正しくない正しくない。
*12
Ridgel:「行くぜ!! ツーハンドクイッケン!!
かっと、リジェルさんの身体が輝きました。
そして剣を両手に持ち、スタラクタイトゴーレムに斬りかかります。
Ridgel:「ASPD184をなめんな!
Hisato:「気持ち、QM!
spit:「気持ち、SW!
あくまで気持ちなので、
実体は皆無。*13
Sylphienne:「リジェルさん、がんばって〜。
Domi:「がんばれ、ゴーレム!
Ridgel:「え。
剣を振るいながらも、話はちゃんと聞いているところが、さすがです。
"hayate":「ハイディング!
Ridgel:「いつぞやの、熊かーッ!?
*14
しかし、騎士リジェル。
spit:「おおー。
Sylphienne:「さすがです〜。
Ridgel:「よし、勝った。
超ゴーレムといえども、苦戦というほどでもなく、片づけたのでした。
spit:"hayate":「
チ…
Ridgel:「クレイモアのサビにしてくれようか…
spit:「さて、それじゃ、凱旋するか。
くるり振り向き、スピットは帽子をなおしました。
話を変える
結束力。
miyuki:「凱旋とゆーか…
確かに、
珍しいですが。
世の中的には、
それが普通。
"hayate":「華苺、いるる…貴い犠牲だった…
spit:「俺たちは、忘れない…
Ridgel:「死んでないって。
さて、出口へ向かって一行は歩いていく途中、通り道の下でプリさん達が倒れているのを見つけました。
しかも、その周りはたくさんもモンスター達が…
spit:「助けに行くぞ。
"hayate":「いくのかー?
パーティ、プロンテラベンチの面々が、倒れたプリーストたちの前に、ばんっと現れます。
そして、辺りの敵をばっさばっさと切り倒し…
aoiruka:「
ミイラ取りが、ミイラに!?
"hayate":「やあ、落ちもついたし、ほっと一息。
Ridgel:「全くだ。
一行は、コモド北ダンジョンから凱旋し、コモドへと戻ってきました。
appi:「どうして、一列に並んでいるのですか?
"hayate":「いや、なんとなく…
Sylphienne:「一列です。
Ridgel:「壮観ですな。
appi:「記念撮影ですか?
spit:「…そういえば、プロベンツアーでは記念撮影というものを、
まずしない。
aoiruka:「スピさん転職の時に、グラストヘイムでした記憶くらいしか…
"hayate":「そういえば、そうだ…
Ridgel:「撮っときます?
spit:「3、2、1、0!
"hayate":Ridgel:「はえぇよ!?
spit:「きゅうけー。
そう言って、スピットはとことこと歩き出しました。
spit:「記念撮影なんか、いらなーい。
*15
Ridgel:「生ビール!中ジョッキでふたつ!
Domi:「あと、枝豆ね!
spit:「ぶっはー。
aoiruka:「もう飲んでる!?
"hayate":「すいません、かけそば一杯…
Sylphienne:「あるのですか!?
Hisato:「嗚呼…こんなところに、焼き豚が…
appi:「焼き豚さん!?
Ridgel:「ぶっ!
Domi:「…おしいそうに焼けて。
miyuki:「豚きゅんの本体がこれ?
"hayate":「よーし、任せろ。DAで鍛えた速切りみせちゃる!
*16
aoiruka:「俺が槍で受け取りましょう。
Ridgel:「鉄串ー!? 槍でワイルドに食うのかー!?
"hayate":「豚一匹させますな。
aoiruka:「そこは、騎士としての技量で…
spit:「おー? なんぞ、隣でもバーベキューしてるぞー?
Ridgel:「ややっ、スピットさんが、隣の団らんを破壊しようと…
miyuki:「んー? 可愛いオトコノコがいるー。
miyuki:「くんくんすーはーすーはー。
aoiruka:「キャンプ族少年がー。
uxi-ta:「襲われてる!
miyuki:「少年の微粒子堪能。
Ridgel:「だれか佐倉家の人間を捕まえて隔離しろ。
aoiruka:「リジェルさんが調教してください。
Ridgel:「無理だ。
"hayate":「シルさん、はい、焼き豚。
Sylphienne:「あ、ありがとうございます〜。
irurur:「スティール!
Sylphienne:「あぅ。
irurur:「もぐもぐ。
Domi:「いきなり戻ってきたと思ったら…
Hisato:「思った!ここには、プロのお肉マンがいても言いと思う!
*17
"hayate":「懐かしい名前だ…と、向こうもおもしろいことになってるみたいだ。
Ridgel:「見に行こう。
"hayate":「では、となりのばんごはーん。
spit:「えめらるさーん。
aoiruka:「スピットさんがナンパしてる。
appi:「スピさん?
uxi-ta:「浮気の現場。
Ridgel:「修羅場!?
aoiruka:「なむー。
Sylphienne:「しゅ、修羅場ですか?
uxi-ta:「家政婦はみた。
spit:「い、いや…魔女の話とか、魔剣の情報とか、仕入れて…
*18
"hayate":「止めてください私には、夫とこどもが…
Ridgel:「だめ、子供が帰ってきちゃう…とか?って、何を言ってるんだ、俺は。
Domi:「スピさん、昨日もカプラさんナンパしてましたよね
irurur:「へー。
Domi:「あと、プリさんも。
spit:「しらないー。
Ridgel:「夫婦漫才より酒もってこーい。
aoiruka:「というより、リジェルさんの話は、そこまで行くとナンパを通り越している。
Ridgel:「通り越しているー!?
aoiruka:「´д`)y--┛゜゜゜
Ridgel:「いやしかし、佐倉家よりはまだ…
miyuki:「ん?
uxi-ta:「ボク、大丈夫だった?
Ridgel:「『こわかったのー』
uxi-ta:「近寄っちゃダメだからね。
Ridgel:「『なんかはぁはぁされてー』
Hisato:「はぁはぁ。
Ridgel:「なにぃ!?
miyuki:「少年たべほーだいセール?
"hayate":「『けど段々気持ちよくなってきて』
irurur:「『なんか色々触らr(ry』
Hisato:「その反応が見たかった!
Sylphienne:「久人さん…
Ridgel:「まてまて。
miyuki:「ぱくっ。
spit:「食べちゃダメ!
Sylphienne:「一体何を…
Ridgel:「みんな暴走しすぎ。
Hisato:「いつもこんなですよー?
miyuki:「ちゅぱちゃっぷすー。
Ridgel:「青春ドラマー!?
Hisato:「わー。
Sylphienne:「登山ですか?
uxi-ta:「山見てみたい。
"hayate":「さっきいってきたけどいい眺めだよ。んじゃ、山頂を目指すかね。
irurur:「蠅でいこう…(汚っ
"hayate":「(´ω`)ノハエの羽
Ridgel:「またか。
そして一行はコモドの中心にそびえる山の山頂へと、駆けていったのでした。
洞窟の町、コモドに、寄せては返す波の音が響いていました。
かすかに吹く風は、潮の香りを乗せて、皆の髪をゆらして、どこかへと、過ぎ去っていきました。
spit:「…
appi:「なにを考えているのですか?
spit:「…いや?
山頂から町を見下ろす皆に、スピットは帽子をちょいとなおして言いました。
spit:「次回に続く。っと。
appi:「なんですか、それは。
*19