uxi-ta:「こんにちわ。
spit:「…
appi:「なんですか?その、
見られたという顔は。
spit:「…いえ。
appi:「さーて、今日はもう帰ろうかなー。
uxi-ta:「どっか行ってきたんですか?
spit:「ゲフェD2Fで、ウィスパと。
uxi-ta:「ウィスパは、まだ無理ですねぇ。
appi:「スピさんも、私がいないと無理ですけどね。
uxi-ta:「へっぽこですね。
appi:「へっぽこです。
spit:「うーん、やな空気だ…
「
ほほう。
spit:「
何やつ!?
aoiruka:「これは、見てはいけないものを見てしまいましたかな?
spit:「
なんでだよ。
appi:「帰ります…
aoiruka:「あ、もうお帰りですか?
appi:「では、また明日お願いします。
spit:「…うむ。
と、アピはその場でハエの羽根をつかってしゅんっと消えました。
オマエってヤツは!!*1
spit:「さて、ウィータ。
uxi-ta:「はい?
aoiruka:「
ウィータさんと言うのですか。
spit:「そこは反復するところじゃない。
aoiruka:「はじめまして〜。
uxi-ta:「はじめまして〜。
aoiruka:「で、
この方は?
spit:「…話せば長くなるが…
spit:「
以下略。
aoiruka:「
Σ*2
と、その時です。
そうなんだ!?
luvas:「よー。
spit:「おす。
luvas:「
さようなら。
spit:「
はえぇな!オイ!!
spit:「どこへいく、
ショボコソ。
luvas:「
秘密。
spit:「
(ぷち。
uxi-ta:「何か鳴った。
aoiruka:「(´・ω・`)
だっと走っていくラバ。
そして…
spit:「ウィータ、またな!
uxi-ta:「はあ…
aoiruka:「しまった!?なんとなく付いてきてしまった!!
aoiruka:「スピさん、ラバさんを追うって、追えるんですか!?
spit:「ヤツはギルド機能で、移動した時、俺にはわかる!
走りながら、スピットは言います。
spit:「ヤツの移動速度と、レベルから、行き先を推測して
追跡する!*3
なんかちょっと、今回は
面白そうな事をしています。
広大なミドカルド大陸を舞台に、おっかけっこです!
spit:「ここかっ!?
スピットは建物の中に飛び込みました!
aoiruka:「下水はないでしょう…ラバさんのレベルでは…
spit:「
ショボコソのくせに。
全然
推測じゃないし!
spit:「街を出たな…
ギルド機能に、ラバの移動を確認したスピットがつぶやきました。
aoiruka:「西門ですかね。
spit:「だろう。
と、ふたりは西門から外に出ました。
aoiruka:「経験値稼ぎとすれば…と考えてみましょう。
spit:「ヤツのレベルなんか、
しらん。
aoiruka:「
ギルド機能で、見られますよ?
spit:「
そんな機能もあったな。
*4
早速、スピットはギルドウィンドウを開いてみます。
と、そこへ、グリムから電波が届きました。
Ahsgrimm:「おーい、スピ〜。
spit:「お?グリム。ちわ。
Ahsgrimm:「あのさ、うちのギルドに入りたいって人がいるんだけど?
spit:「だれ?
Ahsgrimm:「
誰だと思う?
spit:「今忙しいから、
クイズは解答を直接見る。*5
電波の向こうで、グリムが笑っていました。
そして程なくして、「しゃべってみ?」と、グリムの小さな声。
「聞こえますかー?
と、
女性の声が響いてきました。
spit:「
確認の必要はなし。
Leona:「ひどい!
その声はグリムの飼い主、プリーストの玲於奈さんでした。
しかし、彼女の加入はここでスピットたちに、
大きな転機をもたらすのです!
luvas:「こんにちわー。
spit:「
逆探開始!
Leona:「あ、初めましてですねー。
luvas:「ですねー。
spit:「(玲於奈さん、やつの位置を…
Leona:「ラバさん、
今どこですかー?
逆探失敗。*6
luvas:「今、レベル上げに
効率のいいトコにいこうと。
成功なのか!?
Leona:「ふむ。
aoiruka:「効率のいいところ?
spit:「プロから遠くなく、西門からいける効率のいいところと言ったら、
あそこだ。
aoiruka:「確かに効率いいですねっ。
spit:「ここに違いない!!
*7
spit:「
捕まえてやるぜ!
spit:「
撤収!!*8
spit:「くそっ!くそっ!!
オークダンジョンの外に出てきて、スピットは座りこみながら草をむしりむしり。
spit:「どこに行きやがった!
電波が返ってきます。
luvas:「絶対に、俺の居場所はわからない。
spit:「
むっかー!!
Leona:「ラバさん?
luvas:「なんですか?
Leona:「そこには
どんな敵がいるのか、教えて欲しいなぁと。
luvas:「
は虫類な敵がいます。
即答。
spit:「は虫類?
aoiruka:「
ワニ!?
spit:aoiruka:「
グラストヘイム、下水!?
あり得ないって。*9
Ahsgrimm:「冷静になって考えろよ。
電波の向こうから、グリムの声が届きました。
Ahsgrimm:「他にもは虫類はいる。
スピットは首を傾げます。
他には虫類の敵というのを、スピットは見たことがありませんでした。
ほそりと、あおいるかさんが言いました。
aoiruka:「…フリルドラ?
spit:「フリルドラ?なにそれ?
Ahsgrimm:「ラバのレベル的には、それだろうな。
aoiruka:「エリマキトカゲのモンスターです。
ぴきーん!と、スピットは頭を走った電撃に言いました。
spit:「それにちまいない!あおさん、行こう!!
aoiruka:「…ですかねぇ…
と、あおいるかさんは、ぽつり。
とにもかくにも、一行はワープポータルに乗せてもらい、モロクから東、フリルドラマップへと急ぎます。
*10
フリルドラマップにつくと、早速入り口のすぐ近くでサンドマンと戦う女騎士さんの姿が!
「うぅ、決壊します。
と、女騎士さんが言いました。
spit:「
しないで。
aoiruka:「Σ( ゜д ゜!!
spit:「死にたくないもん。
*11
と、スピットは言って、ごそごそと道具袋をあさりました。
spit:「
セイフティーウォール!!
aoiruka:「
Σ( ゜д ゜!!
しゅんっと、女騎士さんを、光の壁が包みました。サンドマンの攻撃が、その壁にはじかれ、きんきんっと、甲高い音を立て始めました。
aoiruka:「スピさんが、
雷念の攻撃魔法以外の魔法使ったー!?
spit:「…
ヲイ。
Ahsgrimm:「それは、ニセモノだ!
spit:「最近覚えたんだよ。
と、立て続けにセイフティーウォールを唱え、ついでに近くで倒れていた魔法士にイグドラシルの葉を使います。
「あり〜。
「おぉ、復活した!?
aoiruka:「そんなの、スピさんじゃない…(つд`)
Ahsgrimm:「っていうか、だったらフロストダイバか、ファイヤーウォールを覚えろ。
spit:「…これ覚えるのに、
すっげぇ苦労したのに。
luvas:「へっぽこだからな。
光の壁を生み出し、敵の攻撃を止める魔法、セイフティウォール。
その魔法は、念魔法の上位に位置し、ナパームビート、ソウルストライクをある程度以上極めた者だけが使える魔法です。雷念の魔法士であるスピットは、その資格を十分に有していましたが、最近、やっとこの魔法を使えるようになったのでした。
spit:「セイフティウォールは、属性的には、念か無属性に位置するみたいだな。
復活した魔法士と、セイフティウォールに包まれた騎士さんが、サンドマンを倒すのを見て、スピットは帽子をちょいとあげました。
spit:「俺にも、それなりに使えるし。
aoiruka:「
そんなの、スピさんじゃない…(つд`)
spit:「
ほぉ。*12
ともあれ、ふたりはフリルドラマップを後にしました。
spit:「あんな強い敵、
ラバに倒せるはずがない。
luvas:「なんだー?まだ見つからないのかー?
電波で、ラバがにやにやと笑う風に言いました。
spit:「くっ…
Leona:「ラバさん、他に、どんな敵がいるんですか?
luvas:「えーとですねぇ…
luvas:「
ミミズもいるなぁ。*13
spit:「他は?
luvas:「ん?
luvas:「
サンドマンもいるなぁ。
ここじゃん!?
spit:「
ありえねー!?
luvas:「注意力が足りない。
luvas:「
とても足りない。
luvas:「
足りなすぎるな。
オマエがな。
luvas:「ってわけで、今、プロ。てへ。
Leona:「ラバさん、なむ…
Ahsgrimm:「まだ無理だったか…
spit:「っていうか、『てへ』じゃねぇよ…
aoiruka:「_| ̄|○
spit:「プロに戻りましょう!
aoiruka:「ですな!
luvas:「なにすんだー!?
spit:「てめぇのせいで、赤ポ15個、にんじん137本、青ジェム25個、イグ葉1枚なくなったわ!!
luvas:「そんなの知るか!?
spit:「何を!?
金返せ!!*14
aoiruka:「まぁ、あの騎士さんとマジさんに使った分はともかくとしても…
luvas:「てめぇの慈善活動などしるか!
spit:「オマエを追っかけてたから、こんな事になったんだろうが!!
luvas:「じゃあ、追っかけなきゃよかったろうか!!
aoiruka:「そういえば、なんで追いかけていたんだろう。
spit:「
オマエが逃げるからだろ!!
luvas:「
アホかオメェは!!
aoiruka:「じゃ…このおっかけっこの意味は…いったい…
Ahsgrimm:「
ないな。
aoiruka:「
_| ̄|○〜0
今日もプロンテラの空は、青く広がっていました。
luvas:「へっぽこ魔導士!!
spit:「うるせぇ!ショボコソ!!