studio Odyssey



出撃!プロンテラベンチ!!



 なにやら、怪しい気配がぎゅんぎゅんします。
本日のベンチメンバー


 こんなに集まってると。
spit:「よーし、みんなー、準備はいいかー?

 スピットが言うと、みんなの間から、「はーい」という元気のいい返事が返ってきます。

spit:「ではひさびさにパーティ、プロンテラベンチ、およびお友達のみなさんと…


 スピットはいいました。


spit:突撃!グラストヘイム!!


 やっぱりか!?


出撃!プロンテラベンチ!!


Farmei:「ワープポータルー!!

 華ちゃんのワープポータルに乗り、一行は高レベルダンジョンひしめく、グラストヘイムへと飛びました。

Ahsgrimm:「しかし、何故にグラストヘイム?
 アサシン、グリムが聞きます。

spit:「いや、最近グラスト突貫が多いけど、ちゃんとみんなで突貫したことないなーと。

irurur:「でも、結末はみんなで行っても一緒…
 とは、アサシンのいるる。
miyuki:「もーまんたい。
 深雪嬢はにやりと笑っていいます。

miyuki:「死んでもいきかえるー!

appi:「青ジェム、多めの方がいいでしょうか…
 不安げなアピに、
shintisu:「ふ。俺は簡単に死ねるぜ!
 力強く言うのはシーフのシンティスです。

karupin:「同じ一次職、がんばりましょう。
 アーチャー、カルピン、
Farmei:「私も一次職だよー。
 アコライトの華苺です。

spit:「と、言うわけで、あおさん、みんなを守って。
aoiruka:「俺ですかっ!?
 お久しぶり、というか、いつの間にか騎士になったあおいるかさんが目を丸くします。*1

spit:「ベンチ前を通りがかったのが、運の尽きです。

aoiruka: 煤i ̄口 ̄;

spit:「久しぶりだからって、そんなにうれしそうな顔を。

appi:…どこが?

spit:「道案内は任せたぜ!グリム!!
Ahsgrimm:「知らないだけだろ?

spit:そうとも言うな。

Ahsgrimm:「とりあえず、古城1Fにでも突っ込むか。
古城突撃  と、一行は古城1Fに突撃します。

 ここはグラストヘイムの中心に位置する、メインとも言えるダンジョンです。

 出現する敵は強敵ばかり。
 ですが、そこはそれ。
 前衛に騎士1人、アサシン2人を有し、アコ、プリ3人という今のパーティでは…

感覚が微妙に違います


miyuki:「はいはーい。スピたんに質問でーす。

spit:「はい!深雪くん!

miyuki:何をもって余裕?


spit:「俺にトコに敵が来るまで、3枚以上の壁がある。

Ahsgrimm:irurur:aoiruka:三 ゜□ ゜)!!
っていうか、死んだら終わり?

 と、スピットに電波が届きました。

Grill:「よー。
spit:「あれ?もう出かけちゃったよ。

miyuki:「GH古城1Fだよ。

Ahsgrimm:aoiruka:「むしろ、来いと。

Grill:「死ぬから、入り口まで迎え来て。
 苦笑混じりのグリに、スピットは軽くため息を吐いて言いました。
spit:「仕方ないなー。んじゃ、二班に分かれて、グリ捕獲班と、SP回復居残り組で。

miyuki:「らじゃー。

全員移動開始

spit:「って、意味ないだろが!


Farmei:「一次職を置いていくのですか!?
shintisu:「残されたら、死ぬぞ!
karupin:「銀矢持ってくるの忘れました。

miyuki:「いや、みんなが歩いていくから。
appi:「同じくです。

Ahsgrimm:「前衛いるだろ?
irurur:「ですよねぇ?
aoiruka:「一次職のみなさんを守らないとと。

 結束力はいいのですがな。

spit:「俺とアピと、グリムといるるっち。他はここで待機!

miyuki:「あい。


 程なくして、グリを連れてスピットが戻ってきました。

集合



miyuki:「死ななかったの!?

spit:意外そうな顔をするな。

appi:「奇跡的に。
spit:「ヲイ。*2



shintisu:「あ、時間だ。
 ぽつりと、シンティスが言いました。

spit:「何が?

shintisu:「もう帰らないとヤバイ…

spit:「は?

shintisu:「いや…実は、門限が…
Ahsgrimm:「ん?そんな時間か?
 と、グリム。
Ahsgrimm:「…スピ、ベンチ前で雑談しすぎたんじゃないか?
spit:「…お腹の減り具合から察するに、そうかもな。

 どういうバロメーターかわかりませんが…「ごめん、また」と、シンティスは蝶の羽をつかって、しゅんっと消えました。*3

miyuki:「…じかん。

 ぽつりと、深雪嬢が言いました。


miyuki:「時間といえば、深淵さまのお時間!!

 ばっと立ち上がり、拳を握りしめます。

spit:「しんえん?

 「ハテ?」と小首を傾げるスピットに、グリムが答えました。

Ahsgrimm:「深淵の騎士。ボスクラスの、でっかい敵だよ。
aoiruka:「古城2Fで出ます。めちゃくちゃ強いですよ。
 続いたのはあおいるかさんです。

aoiruka:「さすがに、このメンツじゃ倒せないか…

リーダーが行くと言えば、いくのだ!



 選択肢は1つしかありません。*4


Farmei:「むむっ。深淵さまに逢いに行くのでしたら、姉を呼んできます。
spit:「姉?

appi:「華ちゃんには、お姉さんがいるのですか?
Farmei:「はい、私よりは役に立つかもです。ちょっと、呼んできますねー。

 と、華ちゃんはワープポータルを唱え、光の柱の中に飛び込みました。

aoiruka:「…プロ行き?

 そのマントを、スピットと深雪嬢が、がっしりとつかみました。


Grill:「ぴーぴー!敵襲ー!?

 通路の向こうを見張っていたグリが言いました。

spit:「ゆけ!ペコ!!
 と、アークワンドでペコペコのお尻を一撃。「クェっ!?」と鳴いて、あおいるかさんを乗せたペコペコは現れたモンスター、バフォメットJr.の方へと突っ込んで行きました。
aoiruka:「わー!?
spit:「死ぬまで戦えー!!
miyuki:「死んでも生き返るー!!

appi:「…選択肢、ないじゃないですか。

 しかし、まぁ、アサシンのグリム、いるるの力もあれば、バフォメットJr.にもそれほどの苦戦を強いられはしませんでした。

aoiruka:「…大丈夫か、ペコ。

spit:「ぉ?

 バフォメットJr.の倒れた後を見て、スピット。

レアアイテム
Ahsgrimm:「スピ、食え。
Grill:「毒味?


spit:「…かぷ。


Ahsgrimm:miyuki:ホントに食ったー!?


appi:「ど、どんな味なんですか?
spit:「…?*5



Ahsgrimm:「よくわからない、と。

miyuki:「食べたら、世界征服できる?
irurur:「いや、出来ないと…

spit:「む…


 ごっくんとその実を飲み込み、スピット。


spit:「なんか、元気になった気がする!!

 瞬間、ぱちりと、空気の中で電撃がはじけました。




appi:「無駄に漏電させてしまったのでは…?

 アピのぽそりとつぶやいた言葉に、皆、「ん」と頷きました。


spit:いざ!突撃!!

 やってきた華ちゃんの姉、アーチャーの零等さんを連れて、一行は古城2Fへと突き進みます。
目指すは、深淵の騎士!

Reira:「なんか、髪の毛がふわふわするんですけど?
appi:「その緑のに近づくとそうなるので、気をつけてください。
irurur:「有害電波を出しているので、注意してください。
miyuki:「人体に、あくえいきょうー。
Ahsgrimm:「あんたもな。


しかし、敵は強いぞ!? spit:「敵襲ーっ!!
miyuki:「イクぅー!!
Ahsgrimm:「逝ってたまるか!!
irurur:「迎撃開始っ。
Grill:「援護。ファイヤーウォール!!
aoiruka:「一気に逝きましょう!ブランディシュスピア!!
Reira:「いくって、字が!?
karupin:「撃て撃てー!
appi:「プロベンツアー=死にツアー!


みんな:三 ゜д ゜)


 何も間違っていない気がするんですが?


spit:「角を曲がったところに部屋がある!中に入れ!!

 ユピテルサンダーで敵を退けつつ、スピットが言います。

miyuki:「SP切れ気味!キリエエルレイソン!!
appi:「あれ?カルピンくんがいませんっ!?
Ahsgrimm:irurur:「どこだー!?

そりゃ、一次職なので
Grill:「部屋に入れば…って。
aoiruka:「うわぁ!?
Reira:「いっぱいいますよっ!?
spit:「追い出せ!!
appi:「むちゃくちゃな…

どこに言っても、敵、敵、敵

spit:「死ぬまで戦えー!
miyuki:「死んでも生き返るけどナー!!


みんな:どうせいと!!


appi:「え、SPがもうありません!!
miyuki:「とっくにまっかっかー。

Ahsgrimm:「まずいぞスピ!もう持たない!!
aoiruka:「お…おちる…
irurur:「ぐあ!?あおさん、がんばってー!!


spit:「深淵さまを見たくないのかー!!
appi:「見る前に逝けますっ!!
miyuki:「アピたん、イっちゃってもいいのか!?

spit:「カタカナで発音すんな!
appi:「何がですかっ!?
miyuki:「アピたん、イかせちゃうぞー!はぁはぁ…
appi:「み、深雪さん!?

Ahsgrimm:「ますん、スピ。突っ込む余裕はない。
irurur:「左同。
aoiruka:「右同。
Reira:「後同。
karupin:「斜右同。
Grill:「外道。


spit:「わかったよ!

 っていうか、今、違うのありませんでした!?

 スピットはアークワンドを振るいながら言いました。

spit:「総員、戦略的転進!!


appi:「訳します。


逃げ足ははやいぞ!




みんな:ニゲロ!!

 一行は再びグラストヘイム古城2F入り口へと、戻ったのでした。



 ここで、アーチャーのカルピン、零等さんと別れ、残ったメンバーはスピット、グリの魔法士コンビ。アピ、深雪嬢のプリーストコンビ。グリム、いるるのアサシンコンビに…*6

aoiruka:「騎士ひとり…

spit:「気にするな。

 とりあえず一行は座り込んで体力回復です。


miyuki:「ん?

 と、深雪嬢が顔を上げました。

miyuki:「スピたん、アブきゅんが入ってきたよ?

spit:「ん?

 と、スピットもギルドメンバーリスト、パーティリストを確認します。
 どうやら、アブも冒険に出てきたようです。

spit:「アブ〜?
Abd:「おう!今みんなどこだ?
appi:「GHですよ、お義兄さん。
Abd:「よーし、今行くぞ!

Grill:「火力アップだな。

 グリが笑います。3色魔導士がそろえば、その破壊力はすさまじいモノになります。

Abd:「よし、グラスト到着!

miyuki:「お。

 パーティの存在を示す点が、スピットたちのいるマップと同じマップに光りました。

spit:「あ。
miyuki:「い。
appi:「う?
Ahsgrimm:「ぇ?
Grill:「おぉぉ!?

…個々は弱い


 と同時に消えました。

spit:「死ぬ気で来い。

Abd:「いや、今死んだんですが!?


 ほどなくして、アブが到着しました。

アブ到着

 HPを見るのは、ナンセンスというヤツです。


spit:「よし!行くぞ!!
Abd:「がってん!

Ahsgrimm:「いいのか?
Grill:「結果、同じだからいいんじゃね?


spit:「次の目的地はー…

 ぶんっと勢いよくアークワンドを振るい、スピットは言いました。

Abd:「今日は何ツアーなんですか?
irurur:「GH巡り。
miyuki:「そして、各所で死ぬツアー。

Abd:「ふ、私もすでに1死に!!


 競い合う事なんですかっ!?


spit:「次は、行ったことないから、『監獄ダンジョン』!

若い人は知りません

 歳いくつだ?

そろえば強いぞ、3色軍団
spit:「いくぞー!
Grill:「火マジ、本領発揮!
Abd:「不死はキライだー!

irurur:「さぁさぁ、あおさん、前へ。
aoiruka:「ぇ!?
Ahsgrimm:「遠慮せずにどうぞ。

appi:「ヒール砲撃ってみてもいいかなぁ。
miyuki:「かんごくー!手かせ、足かせ、はぁはぁ…

 …何はともあれ、皆乗り気です。

殲滅!

spit:「突き進めー!

「おー!


spit:「お、電気椅子があるぞ!
Abd:「さすが監獄ですねー。
spit:「びりびりー。
appi:「…意味あるんてすか?
Ahsgrimm:「無駄に強くなるんじゃないか?
miyuki:「スピたん、かわってー!

ここは監獄ダンジョン aoiruka:「ゾンビプリズナーが来ましたっ!?
irurur:「よーし、迎え撃つかー。
Grill:「ふふふ…火マジの力を…
spit:「じゃ、任せた。
aoiruka:irurur:「三゜□ ゜)!!

miyuki:「ワクワク…
spit:「…なんかして欲しいのか?
miyuki:「ひろげてじっくりかんさつー!
appi:「Σ(//▽//
spit:「…俺も一回、佐倉家の人間の脳みそは広げて観察…

appi:「Ragnarokは全年齢対象ですっ!

spit:「わかったよ…じゃ…サンダーストーム!!
miyuki:「ああぁぁぁ!イクぅぅぅ!!

Ahsgrimm:「変わらないじゃん…
miyuki:「はぁはぁ…
appi:「お義兄さん!スピさんにお仕置きを!
irurur:「なんだかんだ、ノリ気?
Abd:「任せなさい、義妹よ!ストームガスト!!
spit:「…すたすた。他に何かないの?地下とか?
Abd:「Σ
Grill:「かわされてるかわされてる。
miyuki:「地下?…市ヶ谷に通じてるとか?

aoiruka:「わー、わっかんないひとはおいてけぼりだー。

spit:「…つうじてるのか。
appi:「ないない。



spit:「よし、とりあえず、オチがつかないことにはどうしようもないので…


miyuki:オチって何だ。

appi:スピさんを前に出すことです。


spit:マテ。




 期待通りの展開かと思いますが?


spit:「へへんっ、こんなヌルイとこで、死ねるかっつーの!!

みんな:「三゜□ ゜)!!




Ahsgrimm:「ラチれ。
miyuki:「らじゃー!
Grill:「さーて、そろそろオチの時間かー。
irurur:「どこに放り込みましょうか?
Abd:「ミリセク死なところ。
appi:「すごいとこ。


aoiruka:「グリムさん、あそこなんかどうでしょう?
Ahsgrimm:「よし…


 にやりと笑うハイレベル前衛にスピットはむんっ。


spit:「へんっ、カカッテコイヤ!


Ahsgrimm:「よく言った!
aoiruka:「いきましょうー!

 そしてスピットが連れて行かれたところは…

騎士団1F

 あ、死んでる。


spit:「横湧き禁止ー!!

aoiruka:「いえ…騎士団なら、真正面からきたって即死できますって。
Grill:「ぐっじょぶ。
Abd:「やりましたね、スピ!ミリセクで逝きましたよ!!

miyuki:「い、イクぅー!
irurur:「これがないと、プロベンツアーは終われないし。
Ahsgrimm:「うむ。その通りだ。


appi:「プロベンツアー=死にツアー。


 プロンテラベンチの仲間たちは、いつもこんなです。


spit:「いや、たまには違うオチにしようよ!?*7


*1 あおいるかさんの登場は、「最強のプロンテラベンチ。」を参照。当時は剣士でしたが、今では立派な騎士です。スピットよりもレベルが上の。
*2 ジョーカーに追われはしましたが。
*3 ミドカルドはいつも昼なのでまったくわかりませんが、実際は深夜です。プロベンツアーはいつも日付をまたぐのです。
*4 深淵の騎士は時間湧き。アホみたいにでかい。そしつ強い。
イグドラシルの実 *5 イグドラシルの実。こんなんです。
*6 リアルには、かなり夜も深くなってきています。呪いとかかけられちゃう時間です。
*7 いや、だって死ぬし。