さて。
そんなわけでみなさん、いつもRagnarok Online日記をごらんいただき、ありがとうございます。
っと、今回はプロローグが長いかと思いきや、本編が始まるなりこんな書き出して、少々あっけに取られている事でしょう。
先日、パーティメンバーたちの粋な計らいで『エンペリウム』を手に入れたスピットでしたが、紆余曲折を経て、ついにギルドを作成しました。
っと、こうかくと1行で終わってしまう出来事ですが、ここにたどり着くまで、それはもう、おもしろいお話があったのです。
ええ、当然、パーティ、プロンテラベンチの面々ですからね。
このRO日記では、前出のようなスピット、ギルド作成までのストーリーを作ってみました。
ゲーム内では、当然、このようなストーリーは在りません。さすがに自由度の高いゲームといえど、ここまで自由に動くNPCは出てきてはくれませんから。
RO日記は、ゲーム日記であると同時に、ひとつのストーリーとしてお楽しみいただくため(ゲームをプレイしていない人も楽しんでいただけるよう)、今回のギルド作成に関してはストーリーものとリアルものとをご用意いたしました。
前出は、そのストーリーもの。
と、言うことは…
それでは、ゲーム内リアル版、
「ギルド、その名は『Ragnarok』」の始まりです。
spit:「よーし、
久しぶりだな!!
ベンチに現れるなり、スピットは電波をとばします。
と、言うのも、今日は別にみんなと約束をしていた訳ではありません。ベンチにはスピットひとり。
Abd:「お、リダ。こん〜。
spit:「こん〜。
電波に皆の位置を確認します。
どうやら、ラバとグリ以外のみんなはそれぞれ冒険に出ているようでした。
スピットは唐突に叫びました。
spit:「
すらっしゅ、ぎるどぉー!*1
appi:「はっ、ギルド作成ですかっ!?
ita:「そういえば、ギルドどうなったん?
電波で仲間たちが返してきます。
スピットも揚々と返します。
spit:「これから作ります。さて、名前はどうするね?
ita:「格好いい系にするか、ふざけ系にするか。
Abd:「ギルド名って、変えられるっけ?
spit:「いや、一度決めたら終わり。
ギルドは一度作成したら、作り直さない限りは名前の変更は出来ません。
Abd:「インパクト勝負♪
appi:「無難に。
ita:「いっそ、プロンテラベンチでもいいんじゃない?
spit:「うーん…
スピットは渋りました。
というのも、ギルドを作成すると、画面の自分の名前の下に、ギルド名が表示されるのです。そして自分の名前の右脇には、パーティ名が表示されるのでした。
spit:「同じのはよくないなぁ。
そして、スピットは言いました。
spit:「あのさぁ…
mayumi:「(;´Д`)ハァハァ
spit:「
おうぁあぁ!?
突然現れたまゆみ嬢に、スピットはびっくりです。
mayumi:「そんなに驚かなくても。
ita:「それで、なんか言おうとしてなかったか?
「ああそうだ」とスピットは電波で返しました。
spit:「ギルド名なんだけど、Ragnarokって、試していい?
*2
Abd:「取れたら、ある意味すごい。
*3
mayumi:「ぁう。そんなありきたりな。
ita:「OK。いいよ。
mayumi:「三色ご飯にしようよぉ。
appi:「ご飯なんだ。
mayumi:「パンより、やっぱりご飯です。
わいわいやっている皆の言葉を聞きながら、スピットはぺたぺたとコマンドを打ち込みます。「/guild Ragnarok」
まぁ、どうせすでに使われていて、取れやしないだろう…
spit:「とー。
spit:「あ。
ita:「どうした?
appi:「?
みんなから電波が飛んできます。
スピットはくるくるとあたりを見回しました。
spit:「あれ?
spit:「…何も変わらない。
みんな:「
なにーッ!?
ita:「え、エンペリウムはっ!?
spit:「消費。
Abd:「NGワード?
appi:「それはそれで、ネタですねー。
mayumi:「うあぁ、スピたんー!(;´Д`)ハァハァ
spit:「いや、それなんか違うし。
spit:「まゆみ嬢、俺にカーソルあわせてみ?
隣にいたまゆみ嬢に言います。
mayumi:「かわらなーい!
ギルドを作った人間は、ギルドマスターになります。つまり、必然的にギルドに加入することになるのですが…
spit:「はっ!?
スピットは気づきました。
spit:「微妙に名前の表示位置がずれてる!?
はっとしたまゆみ嬢がたたたっと走り出しました。
「ハテ?」とスピットが首を傾げていると、まゆみ嬢が戻ってきます。
mayumi:「
キター!
spit:「なにが?
mayumi:「一度城に入って画面切り替えしたら、見えるようになったよ!
spit:「なにッ!?
スピットは急いで城に向かいました。
*4
mayumi:「んー、そんなベタな名前は誰も取らないって事で。
spit:「俺は絶対誰か取ってると思ってた。
ita:「よーし、ベンチ集合!
appi:「はい〜。
Abd:「遠いなー。
さて、すでにとなりにいるまゆみ嬢が、スピットに言ってきます。
mayumi:「ギルド、ギルド♪加入、加入♪
spit:「ま、まてまて。
mayumi:「役職は『ハァハァ母さん[未婚]』で。
spit:「…
役職?
spit:「ギルド加入は、人を右クリックでできるのかな?
と、スピットはまゆみ嬢を右クリック。
表示されるメニューに「ギルド加入要請」とあります。
spit:「ふんふん。
しかし…
spit:「…ギルドの状態って、どこで見るんだ?
自分を右クリックしても、出ません。
/hのヘルプコマンドでコマンド一覧を見ても、
ありません。
spit:「…
ita:「おいおい。
ぺこぺこに乗ったイタがベンチにたどり着くなり言います。
ita:「バクか!?
なんでもかんでも
バグにしてはいけません。
appi:「わかった!
appi:「
未実装!
なんでもかんでも
未実装にしてはいけません。
*5
spit:「調べる。
そう言って、スピットはプロンテラの空を見上げました。
spit:「
幽体離脱。
ふっと、スピットの意識が抜けます。
ぽつーんとプロンテラベンチに座るスピットをイタとまゆみ嬢は無言で見つめていました。
mayumi:「なに?
ita:「さぁ?
*6
spit:「ただいま。
ita:「早っ!
spit:「よし、わかった。alt+Gだ!
スピットの声とともに、スピットモニターにウィンドウが起動します。
spit:「しかも、デザイン微妙。
*7
ふんふん〜と鼻歌を歌いながら、スピットはギルドウィンドウを確認していきます。
spit:「ギルドにもレベルがあるんだ。ふーん。
ita:「未実装。
spit:「管理領地だって。領地もらえるのかなぁ。
mayumi:「みじっそー。
spit:「ギルドにも性向があるんだねぇ。
Abd:「未実装〜。
spit:「同盟ギルドと敵対ギルド…
appi:「みじっそぅー。
っていうか、
実装されているものはどれですか?
とにもかくにも、ギルドにメンバーを追加です。イタをギルドに加入させ、続いてまゆみ嬢、やってきたアブ、最後にアピと追加して行きます。
spit:「…アブ、反応遅いよ。
Abd:「え?要請がきてませんよ?
それは
重いからです。
mayumi:「役職つけてー。
まゆみ嬢が言います。
mayumi:「ハァハァ母さん[未婚]で。
spit:「さっきからやってんだけどなぁ。
スピットは返します。
先ほどからギルドウィンドウにある、「職位」設定を変えてみんなに職位をつけようとしているのですが、何遍設定しても元に戻ってしまいます。
spit:「まさか…
mayumi:「?
spit:「
未実装!?
じゃあギルドの職位を持っている人は何なんだよ。
何遍か試しているうち、スピットにもなんとなく理由がわかってきました。
どうやら、ギルドの設定を管理しているデータベースサーバにまで、更新データが届いていないようです。ある一定の時間がたつと、自然にギルドデータをダウンロードしてくるらしく、それによって上書きされてしまっているようでした。
*8
Abd:「首都だからねー。
appi:「すいてるサーバ行きますか?びばびばとか。
*9
spit:「ここから一番近い別サーバって、どこだ?
mayumi:「砂漠の分かれ道かな。
ita:「南だ。
スピットは立ち上がります。
spit:「いざ、南へ!
さて、そんな訳で南は砂漠の分かれ道。
spit:「おおっ、さくさく動く!
mayumi:「役職ー!
spit:「わかったから。
スピットはまゆみ嬢に役職をつけました。
mayumi_sakura [Prontera-Benth]
Ragnarok (『ハァハァ母さん[未婚]』)
ita:「いいのか、こんなん…
Abd:「どういう役職なんでしょう…
spit:「他のみんなは?
ita:「紙ナイト。
Abd:「極端ですねぇ。
mayumi:「デフォナイトってどーですか?
ita:「あー、それもいいなぁ。じゃ、『デフォ騎士』で。
ita-yu [Prontera-Bantch]
Ragnarok (デフォ騎士)
spit:「すごいんだか、すごくないんだか。
Abd:「私、『冷たい奴』で。
spit:「氷結魔導士だから?
Abd:「そのうち、『冷酷な奴』になります。
Abdough [Prontera-Bantch]
Ragnarok (冷たい奴)
appi:「じゃ、私は『あぴらいと』で。
appi [Prontera-Bantch]
Ragnarok (あぴらいと)
Abd:「おおー、あこがれの職位!
appi:「で、スピさんはどうするんですか?
聞かなくてもいいことを、アピが聞きます。
spit:「決まっている!
スピットはようようと答えました。
Abd:「やっぱりそれかー!
mayumi:「べたべただー!
ita:「ってゆーか、そのエンブレムはなんだ!?
appi:「著作権が、著作権が…
*10
spit:「さぁ、いくぞ!ギルド、『Ragnarok』の面々よ!
ita:「どこへよ。
mayumi:「べたべただぁー。べと液なげてやるー!えいえい!
Abd:「ある意味、知名度は一番高いエンブレムですねぇ。
appi:「lokiサーバいちの有名人を目指して?
spit:「いくぞ!
アークワンドをふるって、スピットは歩き出します。
今まさに、低レベル魔法使いギルドマスターのギルド、『Ragnarok』が動き出したのでした。