ネットラジオという言葉は嫌いなんですけど、他にいい言葉もないので、ねっとらじお。
えー、ネトラジをね、やり始めたわけです。
そこで、「どうやってやんのー」という声が聞こえてくるかもしれないので、メモっておくわけです。ちなみに、僕の環境での話なので、みなさんの環境でどうなるかは、わかんないんですけど、まぁ、何かの手がかりになければ、と。
とりゃーえず、どういう感じで構成しているのかという話です。
こんな感じの構成です。サーバは自前です。ねとらじサーバとか使ってません。その例です。
説明しましょう。
コントロールサーバで、出力する音を集中管理しています。このPCはネットに繋がっているので、スカイプとかできます。で、ここにマイクが刺さってます。モニターヘッドフォンAとなってるのは、こっそりとスカイプメンバーと会話する時にだけ使います。
実際はこのPCから出力される音がLINE-OUTからミキサーに入ります。ミキサーは6chのミキサーなので、L-Rで1と2が使われます。で、3と4、5と6にCDプレイヤー、またはMDが繋がります。実際、僕のところでは5と6は開いてます。そのうち使うつもりですけど。
で、このミキサーからL-Rで出力されたものが、ストリームサーバに入ります。ストリームサーバはラジオサーバになっていて、ここにアクセスしてきて、ラジオが聴けるという仕組みです。
PC一台しか使わないしぃ、という方の場合は、回れ右した方がいいと思います。
そういう環境での構築方法は、他にも詳しく書いているサイト様がいらっしゃいますので、そちらを参考にするといいと思います。
んで、僕のような、「ミキシングして、LINE-OUTで出したものをストリームサーバがだしてくれりゃいいんだよ!」という方向けに、お話していきます。意外とこのやり方の説明、ないので。
つか、僕としてはこれが一番ストレートな気がするんだけどなぁ。
まずは、ミキサーまでの設定をしましょう。
ミキサーまでの音がしっかりとでれば、あとはそのLINE-OUTをストリームサーバにいれるだけですので。
スカイプを使うのであれば、この図のように、マイクがコントロールサーバに入っていなければなりません。でないと、スカイプくんが音声を拾ってくれませんし、放送に乗せられません。
僕が利用しているのは、オンキヨーのSE-U55という、外付けのUSBオーディオデバイスですんで、細かい設定などがいらないのですけど、まー、ここはぶっちゃけ、僕と同じような構成でやるのであれば、「スカイプしながらねとらじする」というような説明でよく出てくる、オーディオカード二枚差しとかはしなくても平気です。なぜなら、「LINE-OUTからでている音は、ラジオに乗る」から。
なには無くとも、DJするなら、自分の音声、PC内の音がLINE-OUTからでる事を確認しましょう。
つーか、何もしなくても、でるはずですけど。(スピーカーから聞こえていればいいと言うことです)
それをミキサーにぶっ込みます。
ミキサーの使い方とかは、ミキサーの取説を読んでください。きっと書いてあるはずです。がんばれ。
ここで、ミキサーのLINE-OUTを出す前に、モニターヘッドフォンBがありますが、僕と同じ構成でやるのであれば、これが最終的にラジオに乗る音です。つまり、PC側の音を止めてしまいたければ、ミキサーのフェーダーを下げればいいだけです。先に触れた、「モニターヘッドフォンAはスカイプで内緒話するためのもの」というのは、つまりそう言うことです。スカイプ以外にも、コントロールサーバー内でのmp3の再生、CDのプレイなんかも、このヘッドフォンで確認できます。一人でDJする時には、重宝するかもしれません。
ミックスされた音が、ミキサーのLINE-OUTからでます。
これを、ストリームサーバのLINE-INで受けます。
当然、ちゃんと受けられれば、ストリームサーバのLINE-OUTから出てくるはずですので、スピーカーから確認できます。
この時、音割れに注意してください。まぁ、ミキサーの段階での音割れと、ここでの音割れさえ注意しておけば、あとは割れることは無いですけど。
Windowsでお話しますけど、Windowsはインプットレンジのメーターがデフォルトではないので、Vectorとかで探してみるといいでしょう。サウンドカードによっては、付いているかもしれませんけど。
僕は感覚で設定してますけど、レベルメーターでちゃんと見ておいた方がいいかもしれません。ただ、実際に放送する時はチェックできない(WinAmpでチェックできますけど)ので、注意です。
さて、ここまで行けば、あとはストリームサーバに入ってきた音をWebに向けて出せばいいだけです。
そして、ここが一番難しい所です。
すでにねとらじやりたいなーという方は、いくつかのサイトを見たりして、なんとなくやり方はつかめていると思います。まだの人は、細かい話はあんまりしないので、わかんない事が出てきたら、google先生に聞いてください。
さて、今回使用するアプリケーションは、以下です。
- WinAmp
- SHOUTcastServer
- SHOUTcast DSP Plug-In for Winamp
- Line Recording Plug-In
- NetShow Tools
ぶっちゃけ、こんだけです。
WinAmpのSSとか、別に置いたりはしないですし、細かいプラグインの説明もしません。つーか、そういうのは、もっと親切なサイト様があると思うので、ここではがーっと、設定の流れとか出てくる(であろう)問題点を書きます。つか、この文書は基本的に「何も問題はないはずなのに、おかしい」というような人がたどり着いたらいいなーと思って書くので。
まず、WinAmpですけど、ケチケチせずに、フルバージョンを落としましょう。たいした容量でもないです。「でけーよ」とかいう人は、自宅にサーバをおいて配信するのは諦めた方がいいです。この程度のデータ量は、当たり前のように流れますので。つーわけで、ケチケチせずに、フルを落とします。
で、フルを落とすとですね、NetShow Toolsは要らないかも知れません。入ってるかもしれません。僕、落とした記憶がないんですよね…
まー、ケチケチせずに、フルです。困ったときは、フル。
WinAmpはストリームサーバにいれて置けばいいです。
続いて、SHOUTcastServerをインストールします。さて、これをいれてiniを変更しろと言われるのですけど、このiniファイル、改行がうまくでてないよ!とか思うかも知れません。つーか、これ、改行コードがLFなので、Windowsのメモ帳だと、ちゃんと改行されてくれないんですよね…
つーわけで、SHOUTcastServerをインストールしたフォルダにiniファイルがあるので、ちょっと機能が多めのテキストエディタで開いてあげてください。改行コードのLFが解釈できるものなら、ちゃんと見られます。
僕はTepaEditorで大抵事足りてしまうので、それを使っています。(TepaはLINKのソフトから辿れば、手にはいるはず)
パスワードだけは、変えておきましょう。
その他のコメントは、よくわかんなければそのままでいいと思います。Administratorとか、使わないのでコメントでいいんでね?
SHOUTcastServerの設定で躓く事は、まずないと思います。接続人数くらいだと思うんですけど、まぁ、自宅でやるなら、身内ラジオでしょうから、少なくていいでしょう。モノラルの最低音質で40くらいなら、もつと思います。多分。
さて、SHOUTcastServerの設定が終わったら、WinAmpの設定です。
WinAmpですけど、日本語化している人としていない人がいると思います。
それによって説明が違うよーとかあると思うんですけど、困ったときは「CRTL+P」です。またはメニューを出したら、「Plug-in」という言葉を探してください。(メニューは右クリックです。する位置によって変わるので、いろんなとこでためしなさい。つか、本体の所でやればいいんですけどね)
Plug-inの設定では、まず、DSP/Effectをと説明しているページがほとんどだと思うんですけど、ここではINPUTとOUTPUTから確認した方がいいです。
すでに構成図からわかっているように、INPUTはLINEからです。そしてOUTPUTは、SHOUTcastServerです。
これがわかっていれば、もしもここで問題にぶち当たっていれば、自ずと答えは見つかるでしょう。
WinAmpのプラグインのInputに、Line Recording Plug-Inがありますか?
なければ、Line Recording Plug-Inをインストールしてください。これは、「デフォルトではない」です。(インストールしたら、WinAmpは再起動しましょう)
すごくよく躓くのは、ここだと思います。
Line Recording Plug-Inをインストールすれば、大抵の問題は、解決すると言っても過言ではありません。
さて、次はOutput。
SHOUTcastServerに向けて出すので、Null Output Plug-inでいいです。
別に、なんでもいいっちゃいいんでしょうけど(それで流れてましたし)、これを選ぶのが正しいらしいです。しりませんけど。
ここまで行ってから、DSP/Effectの設定に行きましょう。
ミキサーでミックスした音をLINEに入れてみてください。SHOUTcast DSP Plug-InのInputタブのレベルメーターが動いてませんか?動いていなければ、inputdeviceを確認してください。Lineになってますか?なってなければ、そうしてください。動きましたか?動かないというのであれば、ミキサーのフェーダーを確認してください。動きましたか?
それでも動かないのであれば、コントロールパネル等の、LINE-INの録音コントロールを確認してください。選択されていますか?フェーダーは上がっていますか?
録音コントロールのフェーダーは「コントロールパネル-サウンドとオーディオ」から確認できるはずです。(録音コントロールです。再生ではないです)
メーターが動き出しましたか?
動き出したら、このメーターの上の値が、-12dbから0dbの間で振れるように、音量を調整してください。これは0dbを越えると(越えられないのですけど)、音が割れますので、注意してください。
メーターが動いていれば、これでConnectして、配信できます。
http://linerecとかすると説明しているサイトもあるんですけど、それ、別にやんなくてもでます。つーか、現実に、僕、やってないです。
でます。
あ、あと、言い忘れましたが、SHOUTcast DSP Plug-InのOutputタブのOutputとEncodingタブのEncodingですけど、「1を使わない」方がいいです。
何故かこれの1を使うと、音が小さくなります。
何故かはわかりませんが、そうなります。「ヴォリューム小さい」と言われていろいろ弄った結果、これを変えたら劇的に改善されたという、経験則です。理由など知りません。とりあえず、1は使うな。僕は4を使っています。
さて、これで配信はできました。
次にかんがえなければいけないのは、「招き入れる」です。
僕はルーターの内側にハブをおいていますので、外から「ラジオ聴くのー」とリスナーさんがお問い合わせに来るわけですけど、それを誰かが「ストリームサーバはここですから、こっち行ってください」と交通整理しないといけません。ルーターに、これを設定します。
これはルーターによっていろいろと呼び名が違うのでなんとも言えないのですけど、共通していることは、「このお問い合わせは、ローカルのこのIPにいってください」という設定だと言うことです。
「このお問い合わせ」というのは「ポート」です。
つまり、ルーターの設定画面を全部「むきょー」っと見ていけば、きっとそのような画面があるはずです。(ないのもあるんですけど)
ここで、SHOUTcastServerの使用するポートを「変えていないのであれば」開けるべきポートは8000と8001です。TCPとUDPの両方で開けてしまった方が、面倒でなくていいと思います。(つーか、僕のは両方開いてしまうので)
もしもポートを変えたのであれば、変えたポートと、それに1足したポートを開けてください。
それでいいはずです。
ポートがうまく開けたかどうかわからない、またはそんな画面がねぇ、という方もいらっしゃると思います。
つか、多分、「あれ?これ、開いてるのかな…」と思うはずです。と、いうのもですね、僕と同じような環境の場合、ローカルなマシンからストリームサーバにアクセスできない(当然なんですけど)ので、確認のしようがないのです。
なので、ここでは、外から突っついて貰うのがいいと思います。
google先生に「ポートチェック」でお聞きになってみるとよいでしょう。外部からあなたのIPのポートが開かれているかを確認してくれるサービスがあります。特にどこ、とはあげませんけども。つーか、それ以前に自分のグローバルIPがわかりませぬ!と言う方は、僕が確認に使っているのをどうぞ。
http://www.studio-odyssey.net/temp/ip.shtml
SSIで見ているだけですけど、まぁ、それなりです。
これでポートが開いている確認が取れたら、そのIPとポート番号で、聴くことができます。
先にも書きましたけど、基本的に「自分の放送は自分で聴けない」と思った方がいいです。
なので、お友達の誰かに、聞いて貰ってください。
まー、そんなとこです。
つーか、こんな事本格的にやるとなったら、光でもいれんとなぁ…
うちゃあ、ADSLなんですよ。ADSL。
それでも、結構保ちますけどね。